変貌ぶりに超・驚愕!趣味を120%収納可能なリノベ部屋
リノベーション賃貸ブランド「REISM」が提案する世界各国のライフスタイルをイメージしたリノベーションシリーズ。これまで32種類にも渡って個性豊かなリノベーション賃貸を生み出してきたが、今回新たに「Depot」をリリース。このスケルトン状態から、果たしてどこまで大変身するのでしょうか?
公開日 2019.11.30
更新日 2022.01.07
INDEX目次
知らなかった…。リノベでここまで大変身するなんて…!
ご覧いただいたガランとした、マンションの一室。リノベーション感度の高いDIYer(s)読者の皆さまなら、“スケルトン”という言葉を聞いたことがあるのでは?そのスケルトンという言葉が指す状態こそが、写真のように壁紙や床、天井などを取り払った空間のことを指すんです。
リノベーションにも色々な方法がありますが、フルリノベーションといえば、まずはスケルトン状態にするための解体工事が必要不可欠。既存の間取りから新しい間取りへ、空間に新しいテーマを吹き込みます。
スケルトン状態にする前のお部屋の様子がこちら。皆さんにもお馴染みなクロス壁紙とクッションフロアで構成された、マンションの一室。スケルトンにするだけで大きく印象が変わりますが、リノベーションすることで、驚くべきさらなる大変身を遂げるんです!
思わず、二度見!見比べたくなるビフォーアフター!
ということで、ドン!とお見せするのは、先ほどの“よくあるマンションの一室”→“スケルトン状態”を経て、完成したリノベ部屋。色々と驚きを隠せない大変身ぶりは、まるで夏休み明けの同級生。一緒に漫画やゲームに夢中になっていたはずなのに、なにやらすごく垢抜けてしまって、ちょっとヤキモチ…では収まらない、嫉妬してしまうほどの洒落具合。ちなみに同級生の彼が洒落っ気づいたのは、親の紹介で駅前の美容院に行くようになったからだとか。
先ほどの写真とは逆サイドからも、パシャリ。コンクリートの壁や天井が旬な雰囲気を演出しているのはもちろんのこと、気になるのは天井部分のスクエア型モチーフや、壁面に配されたコードたち。何やらリノベすることで新たなテイストに生まれ変わるだけではなく、今までのお部屋にはなかった快適暮らしを実現するための機能性が隠されているようです!
住んだその日から、オシャレな収納使い放題です。
スクエア型モチーフの正体はなんと、天井から吊り下げられたスチールシェルフ。8つの正方形から構成されており、格子状の面に載せることで屋根裏感覚で収納できることはもちろん、観葉植物やランタンなどを吊るしてレイアウトすることも可能なんです。さらにさらに、お気付きの方もいるかと思いますが、スチールシェルフの側面にはスポットライトがあしらわれており、機能性も、見た目も申し分なしのインテリア。コンクリート壁にも、小口がオレンジに塗装された天板が特徴的な壁面収納が備えられています。
そして、先ほどのコンクリート壁の反対側に見えていたコードの正体は、アウトドア好きの方にはおなじみのパラコード。高い強度を誇るパラコードを壁面に配すことで、アートや洋服など、掛ける収納を実現しました。
優れた空間活用ぶりに、思わず脱帽してしまうこちらのリノベ部屋。アウトドアやファッション、観葉植物に料理など、ジャンルを問わず自分の趣味を120%詰め込めそうですよね。写真のようにしっかりと世界感を演出していながらも、専有面積26.5平米とは思えない開放感が存在しているのは、使いやすく、すっきりと収まる収納があってこそ。
“オシャレなのに、収納も豊富で、趣味も全力で楽しめる!”。そんな全人類の切なる願いをリノベーションで実現したお部屋で暮らせたら、毎日家に帰るのが楽しそうだなぁと、筆者も原稿を書きながらひしひしと感じています。こんなリノベ部屋で暮らしている、イカしたマンションオーナーは誰だー!?と羨望の気持ちがつのるばかり。
でも、ここで、朗報。実はこのリノベ部屋、賃貸なんです。もう一度言います、このリノベ部屋、賃貸なんです。なので、住んだその日から、天井のシェルフも、壁面収納もすぐに使えてしまうんです(もちろん家具は別途!)!
でも、ここで、朗報。実はこのリノベ部屋、賃貸なんです。もう一度言います、このリノベ部屋、賃貸なんです。なので、住んだその日から、天井のシェルフも、壁面収納もすぐに使えてしまうんです(もちろん家具は別途!)!
入居者の声から生まれた、高・満足度なリノベ部屋
スケルトンからリノベーションが完了した状態まで、ご紹介させてもらった本物件ですが、こちらを手がけのはリノベーション賃貸ブランドREISM(リズム)さん。様々なテイストのお部屋を展開するREISMの33個目となる「Depot(デポ)」シリーズの一室なのです。DIYer(s)ではDepotのほかにも、REISMの賃貸物件で暮らす方々をご紹介してきました。
そんな「Depot」は、海外のファクトリーやバックステージを彷彿とさせる、ポップな色使いとインダストリアルな什器を巧みに組み合わせたリノベーションシリーズ。特筆すべきは前述のレールやメッシュを活用することによって、「吊るす」「引っ掛ける」「乗っける」など、自由にインテリアのアレンジを加えることが可能な点。「住んだあともアレンジを楽しみたい」、「植物やアウトドアアイテムなどを部屋のそこかしこにレイアウトしたい」というワクワク感が止まらない空間となっています。そして、今回「Depot」の魅力をさらに掘り下げるべく、施工担当者の田原さんに気になるアレコレを伺ってきました。
「Depot」のアイデアが生まれたきっかけは何だったんですか?
「定期的にREISMの入居者との懇親会を行っているんです。その集まりで、自分が好きなシリーズを考えようというワークショップをやった時の入居者の方からのアイデアでした。過去のシリーズでも天井を使った収納というのはなかったので、これはアリだな思ったんです」
Depotの見所になる天井収納。材質までこだわり抜いて選んだとのこと。
入居者の方からのアイデアとは意外でした。そこからどういう流れで形に?
「入居者の方は実際に住んでいるので、意外な視点でのアイデアを提供してくれますね。ほかにも海外のファクトリーや倉庫、空港などを参考にして構想を固めていきました。ポップな差し色を入れることで、無骨になりすぎないようにしたのも海外の建築写真からのアイデアです」
お部屋の随所にさりげなく差し色のオレンジをコーディネイト。収納スペースの間仕切りにはアウトドア感を高めるためにタープをチョイス。
施工時に大変だったことや裏話はありますか?
施工途中の様子。冒頭のスケルトン状態から、少しずつイメージした形に仕上がっていきます。
「この雑司ヶ谷の物件は同じ建物内の別の部屋は見たことがあったのですが、部屋作りをする上で重要だったのが天井の高さ。建物の構造をリサーチしていき、ポイントとなる天井の高さの演出が問題なく行えることがわかってひと安心でした。あと、お願いした工務店が住居だけじゃなくて店舗設計にも慣れていたんです。加えて担当のスタッフさんがアウトドア好きの方だったので、相談しながら進められたのは運がよかったですね。なので部屋作りに関しては大きなトラブルもなく、私自身も出来上がっていく姿を見てワクワクしていました」
リサーチを繰り返して実現した、天井の高い開放的な空間。9.7畳という数字以上の広さを感じます。
こだわった部分やお気に入りのポイントは?
「今まで施工したことのない事例だったのと、アウトドア好きの男性というターゲットがしっかりと決まっていたので、リサーチは細かく行いましたね。ほかにシリーズが32種類もあるので、差別化はハッキリとさせたかった。アウトドアショップに行って収納の仕方をリサーチしたり、天井のラックも実際に工場で使われているようなものを選んでいます。あと重複しますが、ポップな差し色を入れる箇所は全体のバランスを見ながら細かく指定しました」
本物件に欠かせない、パラコードを使った収納アイデア。アウトドアテイストを高めています。
ターゲットは男性とおっしゃってましたが、アウトドア好きの女性にも響きそうですね。
「実際に部屋が出来上がって、スタイリストさんにターゲットを伝えてインテリアを組んでもらったところ、女性からの反応もよかったんです。思いがけない広がりだったので、差し色を違うカラーにしても面白そうだなと思いました」
無骨な素材使いでも重たく感じさせないのは、オレンジの差し色があるからこそ。コントラストが効いています。
今後、新シリーズの目論みなどはありますか?
「明確に決まってはないんですが、今回のDepotの時に構想した別案などもあったんです。なので、今後も住居者がワクワクするような物件をお届けできたらなと思ってます。あと、ワークショップは定期的に開催しているので、読者の皆さんにもぜひ参加してもらえたら嬉しいですね。その場でお話ししたことがアイデアの種になる可能性はあるので」
様々な工程を経て完成したスッキリとしたキッチン。オープンラックとしても使えるメッシュウォールの使い方も自由度が高くてグッド。こういった部分にも、ワークショップで挙がった意見が反映されています。
提案する側も楽しみ、住居者の暮らしを真摯に考え、試行錯誤を繰り返す。このREISMならではのスタイルだからこそ生まれるリノベーションシリーズ。まずはREISMのサイトで今回紹介したDepotをはじめとした様々なシリーズをチェックして、気になる物件に足を運んでみてはいかがでしょうか。自分の新しい暮らしの道が開けるかもしれませんよ。
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