象徴的なカウンターキッチン!リノベで作る隠れ家バー風インテリア

リノベーションという言葉はよく聞くけど、実際はどんな感じなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。そんな人にお送りするのが本企画。リノベーションしたお宅に足を運び、気になるところを色々と伺ってきました。

公開日 2019.02.04

更新日 2022.01.07

象徴的なカウンターキッチン!リノベで作る隠れ家バー風インテリア

老朽化した自宅や購入予定の中古物件に新たな息吹を加えるリノベーション。不動産でよく目にする言葉ですが、どのように変わって、どんなメリットがあるのか知りたい!ということで、今回実際にリノベーションを行った自宅に突撃取材。家主の方にその辺りの実情を伺ってきました。その記念すべき1軒目のお宅は横浜の街を一望できるという、その言葉を聞くだけで憧れを抱いてしまう久保井さん宅。

家具選びまでお任せしたヴィンテージルーム

リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

コンクリートむき出しの天井、白壁、ウッド使いのバランスが取れた久保井さん宅の一室。

リノベーションを行おうと思ったきっかけは?

「中古マンションのリノベーション事業を行うリノべるに入社したことがきっかけでした。その際に、ただ賃貸に住むのはもったいないなと気づいて、住み替え前提で物件を探し始めました」

その物件選びはどのように進めたんですか?

「地元も横浜で、このあたりから場所を変える予定はなかったというのが前提でしたね。あとはみなとみらいに住んでみたいなという憧れもあったんですが、やはり値段が高く、元町中華街の方も似たような感じでした。そこで、桜木町駅から徐々に距離を開けていったらこの物件と出会ったんです」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

玄関から入ってすぐに見えるキッチン奥の眺望の良い窓。これによって、空間の広がりが感じられますね。

そこでここにしようと思った決め手は何だったんですか?

「高台の上にあるエレベーターなしの物件ということもあって約49㎡と小ぶりですが、値段的にもよかったんです。あとは高台ということで横浜の街を一望できる夜景に心奪われましたね」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

コチラがその夜の風景。カウンターキッチンの存在感が際立ち、さながら隠れ家バー的なお店に見えます。

確かに高台の物件ならではの風景が素敵ですね。久保井さんが実際に物件選びを体験してみて感じたことや注意点などあったら教えてください。

「これは賃貸でも変わらないと思うんですが、物件探しって実際大変なんです。こだわりが強くなればなるほど、なかなか思い通りな物件は出てこない。物件を多く見た分だけ、それぞれのメリットとデメリットを比べてしまうからよくわからなくなってしまうのもあります。だから、ここだと思ったらすぐ決めるみたいな判断力は必要だと思います。悩んでいたら先に買われてしまういう可能性もあるので」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

大きめのソファを置いたリビングシアター。コチラのスペースでゆったりとした時間を過ごすことも多いんだそう。

勢いも大事ということですね。続いて、インテリアデザインに関して教えてください。どのような流れで進んでいくんでしょうか?

「ざっくりと“THE ブルックリン”という感じがいいというイメージを設計の方に持ちかけたんです。ただ、そこでコテコテ過ぎるとすぐ飽きるから、抜け感もある大人っぽさを入れたほうがいいというアドバイスをもらって、後はお任せしました」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

一見するとホテルのような洗面所もお気に入りのスペースとのこと。「むき出しのコンクリートとタイルのバランスが絶妙かなと。あと、ヴィンテージの蛍光灯の縦使いも雰囲気を高めてくれています」。

お任せした中でもこだわったところはありますか?

「キッチン周りですかね。友達を呼んでワイワイできるようなお店みたいな空間というのがコンセプトなので、キッチンカウンターを作ってもらいました。もともとバーテンダーのバイトをしていたので、立ったまま話するのは苦じゃないんです」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

90×90mmの角材をボルトでまとめた天板にもこだわりが。「職人さんが丁寧にブライワックスを3度塗りしてくれたんです。そのおかげ安い材料とは思えないほどの仕上がりになってくれて大満足でした」。

人が集まることを想定して、寝室と洗面所以外は区切らない広々とした空間に仕上げたんですね。

「最大で23人来たことがあります。さすがにパンパンでしたけどね(笑)。ただ寝室も圧迫感が出ないように窓とOSB合板で区切ったんですが、住んでみて窓を開けられる仕様にすればよかったと思いました。クーラーがキッチン側にあるので、寝室が夏は暑いし冬は寒いと不便なんです。エアコンを増やせばいいだけというところなんですが、実際に住んでみてわかることもやはりありますね」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

クローゼットになっているスペースはもともと和室だったんだそう。

テーブルや照明などの家具も選んでもらったと伺いました。

「前の家から持ってきたものはストーブとスピーカーぐらいで、ほとんどインテリアの雰囲気に合わせてリノべるのスタッフに家具も選んでもらっています。プロのお任せしたおかげでより部屋の統一感が出たんだなって思うので、活用するのはオススメです」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

コチラのペンダントライトは20世紀を代表する世界的な建築家であるアルヴァ・アアルトのもの。照明など1点1点細かいところながら、こだわりに抜いたからこそ部屋の雰囲気が格段にアップします。

そういったサービスも含めて実際のかかった期間と費用感はどのぐらいだったんですか?

「工事が3ヶ月かからないぐらいで、物件探しも片手間だったのでトータルで半年くらいですね。費用は近隣の相場で言うと抑えられたかと思います。やはりエレベーターなしという物件ならではの利点でもありますね。逆に売る場合はハードルにもなるんですが」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

洗面所の何気ないドアハンドルも50年代のヴィンテージ。「お酒に酔ったの勢いで購入しちゃいましたが、福沢諭吉が数枚飛んで行きました(笑)。やってしまったと思いましたが、部屋の中で扉はここにしかなかったので最終的に買ってよかったなと思っています」

住み替えというお話でしたが、次も考えられているんですか?

「結婚を機に二人で住む家もまたリノベーションしようとしています。なので、この家は売るか賃貸にする予定です。今も実験的に貸しスペースとして活用してみたんですが、評判も上々でした」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋

むき出しのコンクリートに合わせて配線は鉄管パイプで設置。

最後に久保井さんにとってのリノベーションの魅力を教えてください。

「まずは内装を自分好みにできるので家にすごく愛着が湧きますね。それによって、家で過ごす時間が有意義になって生活が豊かになると思いますよ。友達とかも呼びたくなるし、僕の場合だと料理するのがより楽しくなりました。トータルの値段を聞くとなかなか踏み出せないかもしれませんが、年間で払う賃貸の金額とかと比べて計算してみるとそこまで大差なかったりするんです。あとはちゃんとした人というか会社を選べばよっぽどじゃない限り失敗しないと思いますよ」
リノベーションで実現させた隠れ家バー的なお部屋
リノベーションを行うことによって、自宅での時間をより豊かにさせたという久保井さん。そして、それに終わるだけでなくこの空間を生かして、またさらにリノベーションしてステップアップするというのが、1つの魅力なんだなと感じました。興味を持った方はぜひリノベーションへ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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