オフィスラウンジを導入する効果やメリットは? 導入までの注意点も解説
近年、多様な働き方が広がるとともに注目を浴びている「オフィスラウンジ」についてまとめた記事です。オフィスラウンジの概要や設置するメリット、気を付けたいポイント、目的に合わせた家具の種類や設置方法なども紹介します。
公開日 2023.02.15
更新日 2023.02.15
働き方改革が進み、働きやすい環境の整備は企業にとって大きな課題です。そこで昨今、仕事をするための執務室や会議室のほかに「オフィスラウンジ」を設ける方法が注目を浴びています。この記事では、オフィスラウンジの概要や導入する効果やメリット、注意点についてわかりやすく解説します。目的に合わせたオススメの家具スタイルや設置方法のパターンも紹介しますので、オフィスラウンジの導入を考えている場合はぜひ参考にしてください。
オフィスラウンジとは
オフィスラウンジとは、社員同士が気軽にコミュニケーションを図ったり、ソロワークで集中して仕事をしたりする場合に使える場所です。企業によってはリフレッシュルームや多目的スペースなどと呼ばれることもあります。
機能性を重視した執務室とは雰囲気が異なり、カフェスペースやゆったり座れるソファーがあるなど、社員が気軽に息抜きできるように工夫された空間です。オフィスビルやフロア内に設置することでさまざまなメリットを受けられるとして、昨今多くの企業が導入しています。
機能性を重視した執務室とは雰囲気が異なり、カフェスペースやゆったり座れるソファーがあるなど、社員が気軽に息抜きできるように工夫された空間です。オフィスビルやフロア内に設置することでさまざまなメリットを受けられるとして、昨今多くの企業が導入しています。
オフィスラウンジを設置する効果やメリット
オフィスラウンジが設けられると、どのようなプラスの効果が生まれるのでしょうか。ここでは主な4つのメリットについて解説します。
業務の効率化やモチベーションの向上が期待できる
これまでのオフィスと言えば、あくまで「成果を出すために集中して仕事をする場所」として認識されてきました。しかし8時間の就業時間のうち、1時間のランチタイムだけでは、到底集中力が持ちません。疲弊した脳では新しいアイデアも生まれづらいでしょう。
オフィスラウンジでは、社員がリラックスして気分転換できるようにさまざまな工夫がなされています。疲れた脳を一時的に休ませることで、業務に新たな気持ちで取り組めるようになるでしょう。仕事で壁にぶつかっていたとしても、ほっと一息コーヒーでも飲めば、モチベーションを復活させられます。こうした休憩は、従来の「休憩室」でも可能ですが、まるでカフェにいるかのように、よりリラックスできるデザインや設計なのが特長です。
社員にとっては休憩することの後ろめたさを感じづらく、気軽に利用しやすいのもメリットです。集中する時間だけでなく適度にゆったりとできる時間も持てれば、仕事のメリハリがつき、生産性向上に期待できます。
オフィスラウンジでは、社員がリラックスして気分転換できるようにさまざまな工夫がなされています。疲れた脳を一時的に休ませることで、業務に新たな気持ちで取り組めるようになるでしょう。仕事で壁にぶつかっていたとしても、ほっと一息コーヒーでも飲めば、モチベーションを復活させられます。こうした休憩は、従来の「休憩室」でも可能ですが、まるでカフェにいるかのように、よりリラックスできるデザインや設計なのが特長です。
社員にとっては休憩することの後ろめたさを感じづらく、気軽に利用しやすいのもメリットです。集中する時間だけでなく適度にゆったりとできる時間も持てれば、仕事のメリハリがつき、生産性向上に期待できます。
社内コミュニケーションが活性化する
固定席のオフィスでは、話す相手や内容がマンネリ化しがちです。上司に相談や報告があるときも、周囲の目が気になり話しかけづらいと感じることもあるでしょう。
自由に使えるラウンジなら離れた席のメンバーや上司とも気軽にコミュニケーションを図れます。
さまざまな部署の人が訪れるため、新しく知り合いになったり多彩な話を聞けたりと、刺激を受け合えるでしょう。部署を超えたコミュニケーションを取ることで会社全体の動きを知れる機会にもなり、新たなアイデアがひらめくきっかけになるかもしれません。
テレワークを導入している企業でも、社員がオフィスへ出社した時は顔を合わせて意思疎通を図れる貴重な機会です。すべての社員が特別な申請などをせずに使える空間であるラウンジを新しい憩いの場として使えば、社内コミュニケーションが活性化します。
自由に使えるラウンジなら離れた席のメンバーや上司とも気軽にコミュニケーションを図れます。
さまざまな部署の人が訪れるため、新しく知り合いになったり多彩な話を聞けたりと、刺激を受け合えるでしょう。部署を超えたコミュニケーションを取ることで会社全体の動きを知れる機会にもなり、新たなアイデアがひらめくきっかけになるかもしれません。
テレワークを導入している企業でも、社員がオフィスへ出社した時は顔を合わせて意思疎通を図れる貴重な機会です。すべての社員が特別な申請などをせずに使える空間であるラウンジを新しい憩いの場として使えば、社内コミュニケーションが活性化します。
多目的に活用できる
オフィスラウンジはリフレッシュするだけの場所ではありません。例えば、たまにしか使わないセミナールームなどを専用の部屋として設けているなら、ラウンジと一体化させるのも一案です。
部屋のレイアウトを可変的にする、机や椅子などの配置を変えるなどの工夫で多目的に使えます。普段はミーティングやソロワークに使い、予定のある日はセミナーやイベント、パーティ会場などとして、さまざまな用途で使うイメージです。
職場のスペースは限られているため、資産を有効に活用できるのは大きなメリットでしょう。
部屋のレイアウトを可変的にする、机や椅子などの配置を変えるなどの工夫で多目的に使えます。普段はミーティングやソロワークに使い、予定のある日はセミナーやイベント、パーティ会場などとして、さまざまな用途で使うイメージです。
職場のスペースは限られているため、資産を有効に活用できるのは大きなメリットでしょう。
企業のブランディングにもつながる
働き方改革やワークライフバランスへの取り組みが浸透しつつある現在、企業が働きやすい職場環境を整えていることは大きなアピールポイントです。オフィスラウンジを設置していることは、WebサイトやSNSなどを通じて広く宣伝できます。就活中の学生など求職者の目に留まれば、他社にはない魅力を感じ、応募してもらえる可能性が高まるでしょう。
また、来客スペースを設けたラウンジにオリジナルなデザイン性を持たせることで、社外から訪れたお客様にも魅力的な企業イメージを訴求できます。
また、来客スペースを設けたラウンジにオリジナルなデザイン性を持たせることで、社外から訪れたお客様にも魅力的な企業イメージを訴求できます。
オフィスラウンジを設置する際の注意点
オフィスラウンジにはさまざまなメリットがある一方で、気を付けておきたい点も存在します。主に以下の3点をしっかり認識しておくことで、設置効果を高められます。
社員のマネジメントがしづらい
上司の目が届きやすい固定席での働き方とは異なり、オフィスラウンジでの働き方は、基本的に社員の自律を尊重したものです。裏を返せば、上司は部下が今何をしているのか把握しづらくなる恐れがあります。定期的な評価への反映も難しくなるかもしれません。部下や同僚の顔が見えないことで、仕事上のトラブルや精神状態の変化などを把握しづらいケースもあるでしょう。
社員のマネジメントに関する課題を解消するためには、例えば日々の進捗状況をオンラインミーティングで報告、相談してもらうことが挙げられます。週に1回は部署内で顔を合わせる日を設け、雑談を交えながら部下やチームメンバーとコミュニケーションを図るのも一案です。
こうした取り組みで業務状況を共有し合えれば、互いに不安が解消され、自由なオフィス環境のメリットを感じられるでしょう。
社員のマネジメントに関する課題を解消するためには、例えば日々の進捗状況をオンラインミーティングで報告、相談してもらうことが挙げられます。週に1回は部署内で顔を合わせる日を設け、雑談を交えながら部下やチームメンバーとコミュニケーションを図るのも一案です。
こうした取り組みで業務状況を共有し合えれば、互いに不安が解消され、自由なオフィス環境のメリットを感じられるでしょう。
ワークスタイルに対応する必要がある
近年注目されている働き方として、ABW(Activity Based Working)があります。仕事の内容や進捗に応じて社員自らが働く場所や時間を決めるといった考え方で、ワークライフバランスを実現するのに有効な方法です。
新築や移転、改修でオフィスラウンジを設けるにあたっては、社員の働き方もあらためて見直し、ABWを導入する企業がよく見られます。しかし、それが実際に働き方として社員に浸透しているかどうかは別問題です。同じ部署のメンバーが集まって座る、毎日同じ席を使うなど、従来と同じ働き方になってしまい、オフィスラウンジの利用効果が薄れているケースは少なくありません。
オフィスラウンジがもたらすメリットを十分に発揮できるように、経営者がしっかりビジョンを示す、ABWに基づいて勤務しているかどうかを確認するといったことが大切です。
新築や移転、改修でオフィスラウンジを設けるにあたっては、社員の働き方もあらためて見直し、ABWを導入する企業がよく見られます。しかし、それが実際に働き方として社員に浸透しているかどうかは別問題です。同じ部署のメンバーが集まって座る、毎日同じ席を使うなど、従来と同じ働き方になってしまい、オフィスラウンジの利用効果が薄れているケースは少なくありません。
オフィスラウンジがもたらすメリットを十分に発揮できるように、経営者がしっかりビジョンを示す、ABWに基づいて勤務しているかどうかを確認するといったことが大切です。
情報漏えいやセキュリティリスクが高くなる
オフィスラウンジの設置を検討する際、セキュリティに関する課題も指摘されることがあります。自分の席として固定されていないため、仕事の情報を持ち歩かなければならないからです。社外のお客様を招く場所があるケースも多く、機密情報の取り扱いには十分注意する必要があります。
そのためには、まず普段仕事をしている執務室からオフィスラウンジへ向かう際に、どの情報を持ち出してもよいのか、あるいは禁止するのか、といったルールを設けることです。パソコンやタブレットなどの機器類について、鍵をかけ安全に保管できるパーソナルロッカーを設置しておく対策法もあります。頻繁にお客様を招く場合は、ラウンジ内を来客スペースと執務スペースに区切ることも必要です。
万一漏えいした場合のリカバリー対処法もあらかじめ考え、社員研修などを通じて社員に周知しておかなければなりません。
そのためには、まず普段仕事をしている執務室からオフィスラウンジへ向かう際に、どの情報を持ち出してもよいのか、あるいは禁止するのか、といったルールを設けることです。パソコンやタブレットなどの機器類について、鍵をかけ安全に保管できるパーソナルロッカーを設置しておく対策法もあります。頻繁にお客様を招く場合は、ラウンジ内を来客スペースと執務スペースに区切ることも必要です。
万一漏えいした場合のリカバリー対処法もあらかじめ考え、社員研修などを通じて社員に周知しておかなければなりません。
オフィスラウンジの主なスタイル
オフィスラウンジでは用途に合わせた家具などを配置すると使いやすさが一層増すでしょう。ここでは、目的別にぴったりの家具やスタイルについて紹介します。
ソファースタイル
ほっと一息つけるようなスペースを設けたいのであれば、ゆったりくつろげるソファースタイルがオススメです。椅子よりも深く座れるとリラックス感が増すため、気分転換にも適しています。
ソファースタイルのタイプとしては、一連シートや二連シート、ベンチタイプでは少し高さのあるものから低めのものなどがあり、お好みに合わせてさまざまなレイアウトを作れるので便利です。
背もたれのリクライニングを調整できるソファーなら、休憩のみならずワークスタイルでも使えるなど、幅広く活用できます。
ソファースタイルのタイプとしては、一連シートや二連シート、ベンチタイプでは少し高さのあるものから低めのものなどがあり、お好みに合わせてさまざまなレイアウトを作れるので便利です。
背もたれのリクライニングを調整できるソファーなら、休憩のみならずワークスタイルでも使えるなど、幅広く活用できます。
ハイテーブル&チェアースタイル
社員同士のコミュニケーションを活性化させたいなら、高さのあるハイテーブルと、それに合わせた椅子を組み合わせたスタイルが効果的です。まるで立ち話をしているかのような気軽さと、ソロワークのしやすさを両立させられるため、生産性向上にも役立つでしょう。あえて高さを変えたさまざまな形のハイテーブルを設置すれば、ほどよい距離感を保ち、居心地のよいコミュニケーションが可能です。
一人用ソファーテーブル
リラックスしながらも、ソロワークに集中して取り組める環境を確保したい時は、一人用ソファーテーブルの導入がオススメです。周囲の音を遮断して黙々と仕事に没頭したい、各自の作業効率を上げたいといった場合にも適しています。
あえて傾斜を設けたテーブルであれば、ソファーに座りながらもパソコン操作がしやすく、長時間でも疲れにくいため快適に作業できます。ハイバックソファーなら、心身を休めながらのアイデア出しなど、思考を止めることなく仕事を進められるでしょう。
あえて傾斜を設けたテーブルであれば、ソファーに座りながらもパソコン操作がしやすく、長時間でも疲れにくいため快適に作業できます。ハイバックソファーなら、心身を休めながらのアイデア出しなど、思考を止めることなく仕事を進められるでしょう。
オフィスラウンジを設置する主な方法
オフィスラウンジを導入したい場合は、主に2つの方法があります。
まず、オフィスビルを新築したり、リノベーションなどで改修したりする際に設計段階から組み込む方法です。オフィスラウンジで実現したいことを踏まえて設置できるため、理想通りに満足度の高いスペースを作れます。本格的なオフィスラウンジを設置したい場合や、末永く使いたい場合などには検討するとよいでしょう。
注意点としては、費用が予想外に高額になったり、工期が長引いたりするケースがある点です。施工会社との打ち合わせを丁寧に行い、費用やスケジュールをよく確認しておきましょう。
すでにあるオフィスの一部を改修し、ラウンジとして設置するのも一般的な方法です。例えば、多目的スペースや休憩室、使っていない部屋があれば、スペースを有効活用できます。
この方法は、コストを極力かけずに短期間でオフィスラウンジを作れるのが大きなメリットです。
一方、今あるスペースを活用するため、広さや間取りを変えづらく、内装も自由にできる範囲が限られます。
自社のスペースや予算でどの程度の改修が可能かどうかは施工会社へ問い合わせるとよいでしょう。
オフィスラウンジは、心身をリラックスさせ、業務効率性や生産性を高められるとして需要が増しています。企業ブランディング向上にも役立つため、うまく活用しましょう。設置する目的に合わせて家具を選んだり、施工方法を検討したりする中で、不明点があれば、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。法人向けリノベーションやリフォームの実績も豊富なため、ニーズに合わせて最適なプランを提案します。
まず、オフィスビルを新築したり、リノベーションなどで改修したりする際に設計段階から組み込む方法です。オフィスラウンジで実現したいことを踏まえて設置できるため、理想通りに満足度の高いスペースを作れます。本格的なオフィスラウンジを設置したい場合や、末永く使いたい場合などには検討するとよいでしょう。
注意点としては、費用が予想外に高額になったり、工期が長引いたりするケースがある点です。施工会社との打ち合わせを丁寧に行い、費用やスケジュールをよく確認しておきましょう。
すでにあるオフィスの一部を改修し、ラウンジとして設置するのも一般的な方法です。例えば、多目的スペースや休憩室、使っていない部屋があれば、スペースを有効活用できます。
この方法は、コストを極力かけずに短期間でオフィスラウンジを作れるのが大きなメリットです。
一方、今あるスペースを活用するため、広さや間取りを変えづらく、内装も自由にできる範囲が限られます。
自社のスペースや予算でどの程度の改修が可能かどうかは施工会社へ問い合わせるとよいでしょう。
オフィスラウンジは、心身をリラックスさせ、業務効率性や生産性を高められるとして需要が増しています。企業ブランディング向上にも役立つため、うまく活用しましょう。設置する目的に合わせて家具を選んだり、施工方法を検討したりする中で、不明点があれば、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。法人向けリノベーションやリフォームの実績も豊富なため、ニーズに合わせて最適なプランを提案します。
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