【窓リフォーム】費用目安&よくある疑問を一挙解説!失敗を防ぐ注意点とは?

窓リフォームの費用目安、施工期間、施工の種類、失敗しないコツなどを紹介します。結露や暑さ・寒さ、音漏れといった悩み別に必要な窓リフォームを説明しているので、自宅の断熱性や防音性を高めたい人もぜひ参考にしてください。

公開日 2021.03.11

更新日 2022.01.07

【窓リフォーム】費用目安&よくある疑問を一挙解説!失敗を防ぐ注意点とは?

採光や風通し、断熱性などに関わる窓のリフォーム。外壁・屋根塗装などの外観リフォームを行う際に、まとめて改修する人もいるようです。
本記事では、窓リフォームの費用目安や工事のポイント、よくある疑問点などをピックアップします。「窓を増やしてもっと日当たりのよい部屋にしたい」「隙間風が入るため、気密性の高い窓に変更したい」など、窓のリフォームを検討している人はぜひ参考にしてください。

目的・効果別!窓リフォームの種類と費用目安を一覧でチェック

【窓リフォーム】費用目安&よくある疑問を一挙解説!失敗を防ぐ注意点とは?
窓リフォームはいくつかの種類があり、それぞれ費用目安も異なります。「自宅の窓にはどんなリフォームが適切かわからない」といった人も多いでしょう。ここでは施工のパターンやリフォームの平均価格などを一覧で紹介します。

窓をリフォームする際の平均価格帯は「10~20万円」

窓リフォームの費用目安は10〜20万円前後です。ほとんどの人が20万円以内でリフォームを行なっており、リーズナブルなのが特徴です。しかし、製品のグレードや施工の内容によっては費用が大幅に膨らむこともあるため注意しましょう。
人気のメーカーはリクシルや三協アルミ、YKKap、AGCなど。リフォーム業者によって取り扱っているメーカーは違うので、希望の商品がある場合はあらかじめ確認するとよいでしょう。

窓の立て付けを改善したい!サッシを交換するリフォーム

「窓がスムーズに開け閉めできない」「窓を閉めても隙間が空いてしまう」といった時はサッシの交換を行います。窓枠の状態によって作業内容が異なりますが、工事は1〜2日で終了することが多く、費用は5~10万円です。
住宅の状態によっては、外壁を壊して新しいサッシを取り付ける、大掛かりなリフォームが必要です。この場合費用が膨らみ、相場は40万円前後。工期も2日以上見ておく必要があるでしょう。

寒さや暑さ、結露をなんとかしたい!断熱性能を向上させるための窓リフォーム

「隙間風が入ってくるため冬の寒さがきつい」「窓の断熱性能を上げたい」といった時は窓交換や内窓の設置を行います。窓交換は2種類のリフォーム方法があり、現在主流なのは「カバー工法」。既存の窓枠を取り払わず、上から新しいサッシを被せる方法です。工事は1日で終わり、費用も20万円以内で収まるケースが多く、気軽に依頼できます。
しかし、カバー工法は上からサッシを被せる分、窓がひと回り小さくなります。窓の大きさを変えたくない人にオススメの手法は、「はつり工法」です。はつり工法では外壁を壊し、古いサッシを外してから新たな枠を取り付けます。開口部が狭くなるデメリットは避けられますが、費用はカバー工法の倍ほどになるため少々高額です。施工期間も2〜3日ほど見ておきましょう。

音漏れが気になる……。防音性能を向上させるための窓リフォーム

防音性を向上させるには、内窓の設置が有効でしょう。今ある窓の内側に新たなインナーサッシを増設し、二重窓を作るリフォームです。外壁を壊したり、サッシをまるごと取り換えたりといった施工が必要ないため、ローコストでリフォームを行えます。費用は10万円前後が相場ですが、窓のサイズによって費用が異なるので注意しましょう。施工は長くても2時間ほどと、大変コンパクトなのが魅力です。

プライバシーも守りたい!防犯性能を高める窓リフォーム

【窓リフォーム】費用目安&よくある疑問を一挙解説!失敗を防ぐ注意点とは?
防犯性能を高めたい時も、内窓の設置がオススメです。窓は空き巣の侵入口になりやすく、道路に面している窓や1階の窓などの防犯性はこだわりたいもの。二重窓やペアガラスを導入し、複雑な設計にするだけでも、防犯対策になります。複層ガラスの費用相場は20万円前後です。
防犯目的ですりガラスの導入を考えている人は要注意です。割れやすくかえって防犯性能を落とすこともあるため、機能性に信頼のある適切な資材を使用しましょう。

費用を抑えたいなら「ガラスのみの交換」という選択肢も

現在の窓サッシからガラスだけを取り外し、機能性に優れたものに入れ替える手法もあります。8万円前後で行えるため、費用を抑えられるのが魅力です。
しかし、ガラスの性能のみが変わるため、窓の全面交換と比べて効果を感じにくいかもしれません。また、ガラスの質量が増すため可動部やレールに負担がかかる、古いサッシだと施工ができないといったデメリットもあります。

こんなことできる?窓のリフォームに関する疑問をまとめて解説!

ここでは、既存住宅の種類、資金繰りのコツなど、窓リフォームでよくある質問をまとめました。自宅の状態や施工イメージと比べながら、リフォームの参考にしてください。

既存の窓のサイズを大きく(小さく)することは可能?

「窓枠を大きくし、より光の入る部屋にしたい」など、窓のサイズ変更を行いたい人も多いはず。窓枠の大きさを変更するリフォームは、追加で外壁工事が必要なため、足場代などの費用も発生します。足場の費用目安は1㎡あたり800円前後で、外壁をすべて覆う場合は15〜20万円前後になることが多いです。施工期間も長くなり、建物が古い場合は耐震性にも注意しましょう。

浴室の換気のために、窓を増やしたい!

浴室に窓を後付けする時は、はつり工法を使用してゼロから窓を構築していきます。作業内容は、窓枠の造作、アルミサッシの取り付け、壁の解体・補修など。窓の大きさや住宅の状態次第ですが、費用は25〜50万円ほどです。

マンションだけど、窓のリフォームはできるの?

マンションはリフォームできる範囲が限られており、玄関、バルコニー、窓、建物の構造などの共用部分は基本的に自由に改修ができません。しかし「建物の外観に関わる窓サッシはNG」「内窓の設置、ガラス交換はOK」など細かい規約があることも。ガラス交換なら可能な物件も多いため、マンションの管理規約を確認しましょう。
マンションのガラス交換は10万円前後、内窓の設置は5〜8万円、部品交換は4万円前後で行えます。物件によってリフォームのルール、施工範囲などが異なるので、必ず事前に確認しましょう。

予算を抑えるために、補助金や助成金が使いたい!

リフォーム費用が高額になった時、1番心配なのは資金繰りでしょう。窓リフォームも条件や一緒に行なったリフォームの内容によっては助成金・補助金が使えることもあります。
窓リフォームで助成金や補助金の対象になるのは、断熱リフォーム、潜熱蓄熱建材を使ったリフォームなどです。例えば東京都では、補助対象商品として登録されている高断熱窓を設置することで、最大50万円までの助成金が支払われます。
ほかにも、同様の制度を設けている自治体があります。ただし、条件や助成金額は異なる可能性があるので、まずは所属する自治体の補助金・助成金関連ページを確認しましょう。

後悔しないために……知っておくべき、窓リフォームのよくある失敗例

開放的で明るい部屋づくりに必須の窓リフォーム。「採光や換気のために窓を増設したもののかえって不便になってしまった」といった失敗例もあります。同様の失敗を避けるためにも、よくある失敗例を確認しておきましょう。

採光のために窓を増やしたら、暑さ・寒さが気になり光熱費が上がった

【窓リフォーム】費用目安&よくある疑問を一挙解説!失敗を防ぐ注意点とは?
窓の増設に多いのが「明るく日当たりのよい部屋を目指して窓を増やしたら、暑くて長居できないリビングになった」「窓を増やしたが断熱機能が追いつかず寒い空間になった」といった温度管理のトラブルです。断熱材を増やしたりカーテンを掛けたりして、温度を調節する工夫も必要でしょう。
また、窓の数が多いと、位置によってはテレビが見にくかったり、家具の置き場に困ったりするケースもあります。窓は多ければよいわけではなく、用途に見合った数を設置しましょう。

見た目重視でおしゃれな縦すべり窓をつけたら、外側に開くので邪魔だった

【窓リフォーム】費用目安&よくある疑問を一挙解説!失敗を防ぐ注意点とは?
意外と見落としがちなのが、窓の開き方です。縦すべり窓は、道路との間隔が狭いと外開き扉が歩行者にぶつかってしまうこともあります。ほかにも、近隣の家との間が狭い場合や、窓の近くが駐車場の場合などは注意が必要です。デザインだけで商品を選ばず、住宅の特徴や使用感なども考慮できれば理想的でしょう。

憧れの出窓を設置したら、結露がひどかった

おしゃれな見た目で人気の出窓。デザインのアクセントとして、おしゃれな出窓を設置する人も多いです。しかし、出窓は外気の影響を受けやすいため、冬は結露ができやすくカビの発生源になることもあります。こまめな掃除が必要なため、手間をかけたくなければ、通常の窓を選ぶとよいでしょう。

窓周りもまとめてリフォームしたい!できる工事や料金の目安は?

ここでは、窓・サッシ交換と一緒に行うのがオススメな、窓周りのリフォームを紹介します。さらに窓の性能をアップさせたい人は、ぜひ参考にしてください。

防犯性能をさらにアップ!雨戸やシャッターの外付け

「1人暮らしをしている」「1階に寝室がある」といった場合は、より高い防犯機能が必要でしょう。二重サッシや複層ガラスだけでなく、既存の窓に雨戸やシャッターを外付けするのがオススメです。費用相場は10万円前後で、2階以上の場合は足場代がプラスされます。

網戸を設置して、風通しをよくする

網戸を設置すれば、換気の効率がぐんとアップします。エアコンを付ける頻度を減らせて、光熱費が節約できることも魅了です。網戸の新設はもちろん、網目を細かいものに変更したり、破れた網を張り替えたりといった補修もできます。金額の目安は1〜2万円程度とリーズナブルです。

強すぎる日差しをカットするにはサンシェードの設置もオススメ

サンシェードとは、日除けや雨覆いを意味し、日本では建物の外側に付ける可動式のテントを指します。窓の増設で光を取り入れて、オプションでサンシェードを作れば日除け対策もばっちりです。DIYに慣れている人なら、自分で採寸や組み立てを行い、サンシェードを自作することもできます。デザインにこだわれば簡単に外観をおしゃれに変身できるので、興味がある人はぜひ試してみてください。
窓リフォームは外観デザインだけでなく暮らしの快適さにも関わる重要な施工です。メーカーや種類によってガラス・サッシの特性もさまざまなため、具体的な費用や設備はプロへ相談するのがオススメです。窓リフォームを検討している人はぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にお問い合わせください。

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