家中どこでもワークスペース!合板1枚から作れる折りたたみデスク&ベンチ
レワーク(リモートワーク)が導入され、現在も在宅勤務となっている人も多いことでしょう。作業に最適なテーブルやデスクを持っていない人のために、仕事専用のデスクとベンチをDIYしてみようと思います!
公開日 2020.06.04
更新日 2022.01.07
INDEX目次
大きめなのにすっきり収納!折りたためるテーブルとベンチをDIY!
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されたものの、テレワーク(リモートワーク)を継続している企業が多く見受けられます。在宅勤務となっているみなさんは、自宅のどこで作業をしていますか?書斎を設けているならいいですが、みんながみんな、そうとは限りませんよね。テレワークを実践している人に聞いてみると、ダイニングやリビングのテーブルで作業をしている人が多いようです。しかし、本来くつろぎの空間である自宅で仕事をするなら、オンオフのメリハリをつけたいところ。プライベートから仕事モードに切り替え、集中できる環境を作るためには、専用のデスクとチェアを用意するのもひとつの手です。そこで今回は、リモートワークに使える机と椅子をDIYしてみようと思います!
作るもの
仕事専用のデスクとチェアがあれば作業に集中しやすいですが、設置しておくスペースがない!という声も多いはず。そこで今回は、折りたためるように設計します。勤務時間外は収納しておくことで、限られた空間を有効活用することができ、仕事とプライベートのスイッチを切り替えられます。材料はなんと、たった1枚の板!サブロク板でデスクとベンチを作っていきます。
材料
ラーチ合板 1820×910×24mm 1枚
一般的な合板より厚めの24mmを使用。都内ではビバホームで購入可能です。
一般的な合板より厚めの24mmを使用。都内ではビバホームで購入可能です。
サブロク板のカット寸法
デスク
天板 1200×350mm 1枚
脚 575×350mm 2枚
貫 1820×75mm 1枚
蝶番(2枚入り)63.5×41.5mm 2つ
天板 1200×350mm 1枚
脚 575×350mm 2枚
貫 1820×75mm 1枚
蝶番(2枚入り)63.5×41.5mm 2つ
ベンチ
座面 300×700mm 1枚
脚 300×325mm 2枚
貫 1820×75mm 1枚
蝶番(2枚入り)63.5×41.5mm 2つ
座面 300×700mm 1枚
脚 300×325mm 2枚
貫 1820×75mm 1枚
蝶番(2枚入り)63.5×41.5mm 2つ
STEP.01 デスクとベンチの脚を加工
折りたたみ式のデスクとベンチを作るにあたり、それぞれの脚を左右にブレないように安定させるため、振れ止めとして取り外しできる貫を装着できる仕様にします。ですので、デスクとベンチの脚に貫を差し込む穴を開けることからスタート。まずはデスクの脚から作業していきます。
貫の太さは75×24mm。それを差し込む穴の大きさは、少し余裕を持たせた80×25mmに設定します。
デスクの脚のセンターをとり、床から300mmの位置に差し込み穴の寸法を墨付け。
ベンチの脚も同様に、貫を差し込む穴を開けます。ベンチはデスクより荷重が掛かるため、より安定するように貫は2本で。
ベンチの脚には、デスクにマークした差し込み穴と同じ寸法を、床から150mm、端から50mmの位置にマークします。
デスクとベンチの脚に差し込み穴を墨付けしたら、この記事では時短のために、それぞれをまとめて切り出します。クランプで固定しますが、持っていない場合はマスキングテープで代用するのも◎。
2枚まとめて下穴を開けます。この時、ドリルを垂直に打ち込まないと左右の脚の寸法がズレてしまうので、基本的には1枚ずつ下穴を開けることを推奨します。
ベンチの脚、2枚にも下穴を開けました。
下穴に合わせて、ドリルで穴あけ。
次にジグソーで穴を切り出していきます。
穴を切り出したら、貫を差し込んでサイズを確認。
ベンチも同じくドリルで穴を開け、ジグソーでカット。そして貫を差し込んでサイズを確認してください。
すべての穴にやすり掛けをして、バリを取り除いてください。
デスクの脚は三角形に切り出して安定性を高めます。
STEP.02 組み立て
蝶番を使い、脚に天板と座面を取り付けていきます。まずはデスクの天板から。天板に脚を合わせたら、天板に脚の厚みを墨付け。
天板の両側に2つずつ蝶番を取り付けます。端から20mmの位置にチェックしました。
蝶番の位置が決まったら、天板にビスの下穴を開けてください。
付属のビスを打ち込んで蝶番を固定。
天板を立てて、脚にも蝶番を取り付けます。この時、直角になっているか確認を。
天板と同じく下穴を開けてからビスを打ち込み、天板と脚を連結。もう片方の脚にも同じ作業を施してください。
ベンチも同じ工程で、座面と脚を固定します。蝶番の取り付ける位置は、外側から20mm。
折りたためるデスクとベンチが完成!もうひと息です!
STEP.03 貫の加工
最後に、脚を安定させる貫を加工します。デスクとベンチが直角になっていることを再度確認してください。
用意した貫をデスクとベンチに合わせて、おおよそ二等分にカット。後から調整するので、ざっくりとした長さで大丈夫です。
脚と嚙み合わせる貫の凹部分は、実寸に合わせてマーク。
貫を取り外し、35mmの深さにマーキングしました。
ジグソーで凹部分をカット。3mmほどに薄く刃を入れていくと簡単に切り出せます。
カットしたらやすり掛けを忘れずに。
デスクに取り付ける貫にも同じ作業を行います。
すべての貫をちょうどいいに貫をカットすると…。
STEP.04 設置
木の表情を活かしつつ、スタイリッシュさを演出するため、天板と座面を斜めに塗装してみました。
デスクもベンチも、貫のおかげでしっかりと安定しています。
差し込むだけで固定できるので、設置と撤収が簡単です。
作業する時だけ展開すれば、仕事専用のスペースが完成!スペースにゆとりがあり、パソコン以外の仕事道具を広げるにも十分な広さ。
大型ファニチャーを1枚の板で作るレシピをご紹介しました。テレワークに集中できる環境を作るため、このデスクとベンチを誘惑が少ない廊下やベランダなどに設置すれば、作業に徹することができるはず。折りたたむことができるので収納しやすく、キャンプなどのアウトドアに持ち出してみたり、ホームパーティをする際の予備のテーブルとして使ってみたりと汎用性の高さも魅力です!ぜひトライしてみてください!
監修:岩西剛
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