ルノーカングーを “南三陸杉”を活用し、DIYキッチンカーに!
〜“行商をもっとかっこよく”をモットーにDIYで新しいキッチンカーをつくる〜 DIYでルノーカングーをキッチンカーに改造するプロジェクトを立ち上げました! このプロジェクトは、これまで東北で起業する挑戦者の方たちに、キッチンカーをつくってきた私たちが、“行商をもっとかっこよく”、何より行商の苦労が軽減できる形を模索して生まれました。これからDIYでキッチンカーを作ろうと考えている方の参考になればと思い、寄稿させて頂きます。
公開日 2023.05.19
更新日 2023.05.19
はじめに
宮城県の北東部にある南三陸町を拠点に、宮城・岩手県内でキッチンカーを製造する合同会社ビーバーの代表、羽根田将宏(はねだまさひろ)です。これまで、木を活かしたデザインのキッチンカーを制作したり、行商仲間を巻き込んでまちづくりにつながる活動をしてきました。
ニーズヒアリング後のラフスケッチ。スケッチを見てもらい、調整後に制作します。
丸太は山で伐採後、地域の製材所に運ばれてきて材料になります。
設計した部材のサイズにするため、必要な幅、厚みに合わせて製材されます。
過去にも、”南三陸杉”を活用し、海沿いに位置する南三陸町らしい造船でつかうテクスチャ(布やFRP塗装等)が映えるデザインのキッチンカーを制作してきました。軽トラックの荷台に小屋を乗せて走る姿に、一度は夢を見た方も多いのではないでしょうか。
キッチンカー制作風景。地元の大工さんに協力頂きプロの技を伝授して頂きました。
このキッチンカーの特徴は、軽トラックの積載荷重の制限内で、意匠性あるデザインを両立した点です。本体構造を、軽く強度の高い南三陸杉で構成し、仕上げに防水帆布や栗材等の高級感のある素材でつくり仕上げています。購入いただいたクライアントと何度もミーティングを重ね、自身の分身ともなるキッチンカーを、イメージに合うカタチで作りました。
実際に宮城県内のカフェで営業している風景。宮城県内の各地で営業しています。
各面ごとにデザインが異なり、木と布の風合いが温かみのある印象をつくります。
キッチンカーのプランニング
今回のベースカーとなるカングーは、観音開きのダブルバックドアと、高くて広い車内空間が特徴で、本国フランスでは働くクルマとしての顔もあります。多世代に愛されるカングーを使ってキッチンカーに仕上げていく予定です。
特徴的なダブルバックドアの面に、カウンターを作り商品の受渡し口にする計画で、内装を大きくいじるのではなく車検や今後の改装がしやすいように、乗せたり引っ掛けたりするだけで成り立つような構造とします。シルクロードをキャラバンする旅商人のように、布や木材等軽くて持ち運びしやすく、フレキシブルな素材や空間の作り方にこだわってつくっていきます。
完成後は、岩手県一関市で営業予定のスパイスカレー屋さんになる予定です。
もう少し具体的に告知できるようになったらお披露目させて頂きます。
工事風景は次回レポートをお楽しみに。
もう少し具体的に告知できるようになったらお披露目させて頂きます。
工事風景は次回レポートをお楽しみに。
WRITTEN BY
Japan
建築・まちづくりの文脈からの〈0→1〉が好き.
"丸太からはじまる場づくり"をテーマにタイニーハウスやキッチンカーづくりを通して、"暮らしと森のいい関係づくり"をしています。また、商いをコミュニケーションツールに”場所や領域を超えたマチ”旅する商店街を主宰し、事業化に挑戦中です。
合同会社ビーバー代表
はねだけんちく代表
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