ウクレレはキットで作れる!ペイントでオリジナルの1本をDIY

手づくり楽器では綺麗な音を出すのは難しいですが、誰でも組み立てられるキットなら初心者でも挑戦しやすいはず。そこで今回はこれからのシーズンに似合うソプラノウクレレキットにチャレンジしてみました。

ウクレレはキットで作れる!ペイントでオリジナルの1本をDIY

家具や雑貨と同じように楽器も自作してみたいと思っているDIYerたちは多いはず。しかし楽器、特にギターなどの本格的な弦楽器となると初心者の製作では綺麗な音が出るものを作るのは簡単ではありません。そこで今回は株式会社HOSCO製のソプラノウクレレのキット製作に挑戦。あらかじめボディなどが出来ているキットなら組み立てるだけで思い思いの楽器メイキングが楽しめます。さらに今回は、オリジナリティを出すためにペイントを施します。さっそく製作の様子をご紹介します!

材料と道具

■接着剤(木工用ボンド、瞬間接着剤)
■目止め材(との粉など)
■輪ゴム10数本
■ラバーバンド(麻、ナイロン紐での代用も可)
■サンドペーパー(240番、320番)
■鉛筆
■塗料(ニス、缶スプレーなど)
■錐
■ハンマー
■スケール
■ネジ5本
■マスキングテープ
■プラスドライバー
■精密ヤスリ
■木片3枚(大体210mm*45mm*10mm)
■新聞紙
■ハサミ
■水を入れる器など

また、ウクレレセットの中身は以下のとおり。
■ボディ(表板、裏板接着済み)…穴の開いたウクレレの本体部分
■ネック(加工済み)…弦を張る部分
■フィンガーボード(フレット打ち込み済み)…ネックへ貼り付ける音階を表すフレットが記されたボード
■ブリッジ(完成品)…ボディ下部に設置して、ネックから伸びてくる弦を固定するパーツ
■サドル(加工済み)…ブリッジに設置して、弦と直接触れ支えるパーツ
■弦1セット
■ナット(加工済み)…フィンガーボード上部に設置して、弦と直接触れ支えるペーツ
■糸巻き1セット
■ポジションマーク(加工済み)
■口輪転写シール
■ネックジョイント用ダボ
■その他説明書など

作り方

STEP.01 ボディとネックの研磨

ウクレレのボディとネックは基本の加工はしてありますが、最終の仕上げを手作業で行います。サンドペーパーを240番から320番の順に使用し、丁寧に研磨します。この作業をきちんと行うことで後の塗装も失敗が少なくなるので、じっくり時間をかけましょう。
ボディの平らな部分は木片などを使うことで上手く研磨できます。
ネックもボディと同様にサンディングします。あくまで仕上げのイメージで、削りすぎないように注意しましょう。

STEP.02 ポジションマークの取り付け

続いてフィンガーボードにポジションマークを取り付けます。ポジションマークとは、演奏する時にフレットの目安になる目印のこと。5フレット、7フレット、10フレットの3箇所に穴が開いているのでそれぞれ埋め込みます。
はみ出さないよう少量の接着剤を付けてポジションマークを埋め込みます。木片などを当て木にし、ドライバーの柄などで軽く叩くと上手く固定できます。

STEP.03 ボディとネックの接合

次に研磨し終わったボディとネックを接合します。ここでのポイントは真っ直ぐに接合すること。キットでは接合用ダボを使用するので基本的にズレることはありませんが、接着剤で本接合する前に予め確認しておくといいでしょう。
接着強度を高めるためにダボ穴にも接着剤を流し込みます。
はみ出しても固く絞った濡れふきんなどで拭き取れば大丈夫なので、ここではたっぷりと接着剤を使用します。
奥までダボ接ぎできたら隙間がないことを確認してゴムバンドや紐などでしっかりと締め付け、数時間(接着剤による)かけて乾燥固定させます。この時、ネックの面がボディの面の高さより若干高い場合がありますが、その際は後でやすりを掛けて水平にしておきましょう。

STEP.04 フィンガーボードの取り付け

接着剤が乾燥し固定できたらネックにフィンガーボードを取り付けます。接着が失敗しないために、もう一度ネックとボディの高さが水平になっていることを確認しておきましょう。また、予めボディとフィンガーボードに鉛筆で中心線を引いておくと、ズレる心配もなく固定できます。
取り付けにあたって木片、ネジ、輪ゴムを用意しておきます。ネジは写真のように木片に半分埋め込んで使用します。
準備ができたらいよいよ接着です。はみ出ないよう接着剤をやや薄く塗り、丁寧に接着します。
固定の際には先ほど用意した当て木をフィンガーボードの上に乗せ、輪ゴムで縛ります。強さが足りないなと感じたら輪ゴムを2重にしてしっかりと固定させます。この時、接着剤が多すぎるとはみ出したり滑ったりするので、確認しながら圧着してください。先ほどと同様、数時間かけて乾燥させます。

STEP.05 ブリッジの位置を決める

乾燥が終わったら、塗装の前にブリッジの位置を決めておきます。本来、ブリッジの取り付け位置はウクレレのスケール(ナットからサドルまでの弦の全長)の中間に12フレットが位置するように調整します。今回のキットではから12フレットから177mm下あたりに取り付けます。
おおよその場所にマスキングテープを貼ります。
フィンガーボードの右端と左端に定規を当ててマスキングテープ上に線を引き、12フレットから177mmのところにそれぞれ印をつけます。2つの印を結べば177mmのラインが引けます。
引いた177mmのラインにサドル部分が重なるように置き、カッターでマスキングテープを切ります。
この時、本体に傷がつかないよう薄く切るように注意してください。
ブリッジと同じ大きさのマスキングが出来ました。これで塗装の準備はOKです!

STEP.06 塗装

いよいよ塗装です。再度ボディに凹凸や傷が無いことを確認しましょう。確認できるようであればサンドペーパーで研磨しておきます。また、フィンガーボードなど塗装しない部分にマスキングテープを貼ります。

まずは塗装を綺麗に仕上げるために目止めを行います。マホガニーなどの木目の深い素材の場合は必須ですが、当キットのバスウッドでも目止めをすることで綺麗に塗ることができます。
今回はホームセンターなどで購入できるとの粉を使用します。との粉を水に2:3の比率で溶かし、ハケで刷り込むように塗ります。全体にまんべんなく塗れたら、20分ほどで乾くので、きれいな布で表面を拭き取ります。
いよいよ本塗装開始です! 塗料は自分の好きなものでかまいません。スプレー塗料などを使用する場合は汚れないように新聞紙を敷いて作業するようにしましょう。

今回は、日本が誇る天才ギタリストへのリスペクトと憧れを込めた白と黒のデザインに決定。
自分の好きなデザインのものが作れるのは、やはりDIYの大きな魅力。今回は塗って乾燥させた黒ベースの上に、さらにもう一色ペイントします。何やら複雑なマスキングですが……。
マスキングの上から白い塗料でペインティング。塗り終わったら再度乾燥させます。
乾燥後、テープを取れば塗装完了です! 今回は黒地に白ラインの「布袋寅泰風ウクレレ」に仕上げてみました! 2色のペイントということで、マスキングの手間と倍の乾燥時間がかかってしまいましたが、その分きっと愛着が湧くはず。

STEP.07 口輪の転写

サウンドホールに口輪のシールを貼り付けます。付属のシールは水転写です。水を入れた容器にシールを浸すと口輪部分が浮いてくるので、台紙ごと持ち上げて貼り付けます。
破れたりシワになったりしないよう丁寧に作業しましょう。

STEP.08 ブリッジの接着

あらかじめマスキングしておいた部分にブリッジを取り付けます。はみ出さないよう接着剤を塗り、接着します。
フィンガーボード同様に当て木と輪ゴムで圧着します。

STEP.09 糸巻き・ナット、弦の取り付け

ドライバーを使って弦の調律をするための糸巻きを4箇所に取り付けます。
糸巻きの取り付けが終わったらフィンガーボード最上部にナットを取り付けます。瞬間接着剤で接着しましょう。
完成まであと少しです。最後に弦を張って、ガビガビしているグラフィックのふちを綺麗に塗り直したら…。
完成です!
世界にひとつだけのオリジナルウクレレが出来上がりました。モノクロの幾何学模様がクールな印象です。接着・塗装の乾燥時間やマスキングの時間がなかなか必要ですが、組み立ての作業自体は所要時間も短く、そこまで難しくありませんでした。自作楽器の入門として、ぜひキット製作を試してみては?
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