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スパイスで元気になる!
カレーは老若男女の誰もが大好きなメニューです。
もちろん、カレーのルーを使って作るカレーも美味しいですが、もしスパイスだけで本格的な美味しいインドカレーがお家で作れたら、嬉しいですよね!
今回は、ルーやカレー粉を使わず、みなさん馴染みのある北インド地方のスパイスから作るカレー3種(トマトチキンカレー、バターチキンカレー、キーマカレー)のレシピをご紹介!基本は同じスパイスですがほんのちょっとスパイスや材料を変えただけで、違う種類のカレーが作れるのもやっぱりスパイスから作る楽しみ。
実は、インドカレーの中でも北側と南側ではカレーの味付けが違います。北は、乳製品を使った濃厚な味付けのカレーが多いです。今回ご紹介する基本のスパイス6種も主に北地方でよく使われるスパイスが多いです。対して南は、ベジタリアンが多いせいか野菜を多く使ったあっさりとしたカレーが多いです。
まずは、使用する基本のスパイス8種をご紹介!
基本のスパイス8種
1.ターメリック
日本名ではうこん。カレーを作る時には、黄色く色付けする着色料として欠かせないスパイス。独特の香りとほろ苦さがあります。
2.ガラムマサラ
ペッパー、クミン、シナモン、コリアンダーなど複数のスパイスをそれぞれのオリジナル配合で混ぜたスパイスです。カレーではもちろん、他のインド料理にも欠かせない一つです。
3.チリパウダー
よく間違えてしまう、「レッドペッパー」、「チリペッパー」、「チリパウダー」は名前が似ていますが、それぞれ別々のスパイスです。
チリパウダーは唐辛子をベースにガラムマサラのようにいくつかのスパイスが混ざったスパイスです。例:オレガノ、ガーリック、クミンなど。主にチリコンカーンなどのアメリカ風メキシコ料理で使われるスパイスです。
レッドペッパーは、焙煎した赤唐辛子のみのスパイスです。
チリペッパー(カイエンペッパーとも言います。)は、乾燥した赤唐辛子のみを使用したスパイスです。
今回はいくつかのスパイスが混ざったチリパウダーを使用しておりますが、辛味が足りない!ほろ苦さを足したい!などの場合は、チリペッパーやレッドペッパーなどをお好みで追加してください。大量に入れるととても辛くなるので、少量ずつ味見をしながら入れていく事をオススメします。
4.クミン
カレー作りで大切なカレーのいい香りを作ってくれるスパイスです。ホール(粒)(下の画像)は、スタータースパイスと言って一番最初に油で炒めるスパイスとしてよく使われ、パウダー(粉)(上の画像)は香りが飛ばないように調理の最後に使われる事が多いです。
5.コリアンダー
最近人気のパクチー(香菜)の種部分がこのスパイス。こちらもクミン同様、カレー作りには欠かせないスパイスです。甘い香りとほろ苦さが特徴です。こちらもホールとパウダーで使うことができます。画像はホール(粒)です。
6.ローリエ
洋食を作る時によく使うスパイスの一つです。月桂樹の葉、ベイリーフとも呼ばれています。風味独特の香りを持っており、肉や魚の臭みを消してくれます。
7.生姜
ご存知の生姜。アジアでは主に料理の香辛料として使われますが、西欧では主にお菓子のスパイスとして使われています。生の生姜をすりおろして使用していますが、チューブに入った生姜でも代用可能です。
8. にんにく
こちらもご存知のにんにく。すりおろして使用しています。チューブに入ったにんにくでも代用可能です。
他、おすすめのスパイス&かくし味
カルダモン
甘く爽やかな香りを持ったスパイスです。チャイなどにも使われています。
シナモン
甘い香りと辛味が特徴的なスパイスです。
かくし味
バナナを潰したペースト、すりおろしたりんご、赤ワインビネガーなどあります。
※画像にある残りの調味料は、唐辛子、塩、黒胡椒、砂糖です。
手作りカレーの基本的な手順
カレーをスパイスから自分で手作りすると聞くと、とても難しそうに感じますよね。しかし、基本的な作り方は難しいものではありません。基本の手順をしっかりおさえておけば、初心者でもうまみたっぷりの本格的なインド風カレーが作れます。
スパイスを量っておく
最初に行うのは、スパイスの計量です。カレーに使われるスパイスは強い香りや味のものが多いので、少し入れただけでも大きく味が変わります。初心者ならまずはレシピ通りに、正確にスパイスを量っておきましょう。
肉の下ごしらえをする
肉にスパイスをもみこんで、寝かせておきます。こうすることで、肉にしっかりスパイスの味や香りがついて味に深みが出ます。レシピによっては、ヨーグルトに漬け込んで柔らかくすることもあります。
野菜を切る
肉を寝かせている間に、野菜を洗って食べやすいサイズにカットしておきます。
スパイスを炒めて香りを出す
鍋に油とスパイスを入れて火にかけ、香りが立つまで炒めます。このとき、弱火でじっくりと炒めるようにするのがポイントです。
肉や野菜を加えて煮込む
肉や野菜を加えて、中火で5~10分ほど煮込みます。
スパイスを調整する
よく煮詰まったらここで味見をしてみましょう。味や辛さ、香りなどに応じて、スパイスの量を微調整すれば完成です。
1. トマトチキンカレーの作り方
さっぱりトマトの酸味とスパイスが効いたトマトチキンカレーの作り方です。生クリームを使用していないので、あさっり軽い口当たりになっています。お好みで人参、セロリなど野菜を足しても美味しいですよ。
【材料 / 4人分】
◼︎鶏もも肉 … 1枚
◼︎トマト缶 … 1缶
◼︎玉ねぎ … 1個
◼︎ヨーグルト …80g
◼︎塩 … 小さじ1/2
◼︎黒胡椒 … 少々
◼︎砂糖 … 大さじ1
◼︎サラダ油 … 小さじ1
◼︎バター … 小さじ1
【基本のスパイス8種】
◼︎ターメリック ... 小さじ1
-
◼︎ガラムマサラ ... 小さじ1
-
◼︎チリパウダー ... 小さじ1/2
-
◼︎クミン(ホール) ... 小さじ1/2
◼︎クミン(パウダー) ... 小さじ1/2
-
◼︎ローリエ … 1枚
-
◼︎にんにく ... 小さじ1(すりおろした状態で)
-
◼︎生姜 ... 小さじ1(すりおろした状態で)
【お肉用のスパイス】
-
◼︎ガラムマサラ ... 小さじ1/2
-
◼︎コリアンダー(パウダー) ... 小さじ1/2
-
◼︎チリパウダー ... 小さじ1/2
【作り方】
- お肉の下準備 -
ヨーグルトにスパイスを加えてよく混ぜておきます。
一口大にカットした鶏肉に塩、胡椒をふって下味をつけたら、スパイスが混ざったヨーグルトの中に入れて30分~1時間ほど寝かせます。肉の臭いが気になる方は、塩と胡椒に少しナツメグを足すとよいですよ。
玉ねぎはみじん切りに、生姜とにんにくはすりおろし器ですりおろします。
お鍋に、サラダ油、すりおろした生姜&にんにく、クミン(ホール)、ローリエを加えて、弱火でいい香りがするまでよく炒めます。生姜やクミンが弾けて火傷する恐れがありますので、ゆっくり炒めてください。
クミンのいい香りがしてきたら、みじん切りにしておいた玉ねぎを全部加え弱火〜中火であめ色(茶色)になるまでゆっくり炒めます。
玉ねぎがあめ色になったら、トマトと砂糖を加え、中火で約5分ほどトマトを崩しながら煮込みます。トマトがはねやすいので火傷に気をつけてください。
次に、ヨーグルトに漬けておいた鶏肉をヨーグルトごと加えます。お肉に火が入るまで約5ほど更に煮込みます。
煮詰まってきたら、バター、クミンパウダー、ガラムマサラ、チリパウダー、ターメリックを加えて、さっと煮込みます。辛さが足りない時はお好みでチリペッパーやレッドペッパーを少量ずつ味見をしながら加えてください。
出来上がりです!
2. バターチキンカレーの作り方
インドカレーの中でも男性女性にも人気なのがこのバターチキンカレー。ほど良い辛さとバターと生クリームのコクが食べやすく美味しいですよね。作り方はトマトカレーとほとんど一緒なので気軽に作れますよ!ポイントはバター&生クリームと、甘い香りのカルダモン。ぜひ家でもトライしてみてください!
【材料 / 4人分】
◼︎鶏もも肉 … 1枚
◼︎トマト缶 … 1缶
◼︎玉ねぎ … 1/2個
◼︎ヨーグルト … 50g
◼︎塩 … 小さじ1/2
◼︎黒胡椒 … 少々
◼︎砂糖 … 大さじ1
◼︎サラダ油 … 小さじ1
◼︎バター … 40g
◼︎生クリーム ... 100ml
【基本のスパイス8種から6種】
◼︎ターメリック ... 小さじ1
-
◼︎ガラムマサラ ... 小さじ1
-
◼︎チリパウダー ... 小さじ1/2
-
◼︎クミン(パウダー) ... 小さじ1
-
◼︎にんにく ... 小さじ1/2(すりおろした状態で)
-
◼︎生姜 ... 小さじ1(すりおろした状態で)
【プラスしたスパイス】
-
◼︎カルダモン(ホール) ... 3個
【お肉用のスパイス】
-
◼︎ガラムマサラ ... 小さじ1/2
-
◼︎コリアンダー(パウダー) ... 小さじ1/2
-
◼︎チリパウダー ... 小さじ1/2
【作り方】
- お肉の下準備 -
トマトカレーと同じように、ヨーグルトにスパイスを加え混ぜます。一口大に切った鶏肉に塩、黒胡椒をし、スパイスが混ざったヨーグルトの中に入れて、下味をつけます。
トマトカレーと同じように、油が入ったお鍋にスタータースパイスのカルダモン、すりおろした生姜、にんにくと、今回はみじん切りにした玉ねぎも加えます。スパイスに火が通るまで弱火でゆっくり炒めます。
カルダモンの甘い香りがしてきたら、火を中火にして脇に寄せておいた玉ねぎも一緒にアメ色になるまで炒めます。
トマトと砂糖を加え中火で一煮立ちさせます。
またトマトカレーと同じように、ヨーグルトに漬けておいた鶏肉をヨーグルトごと加えて、中火で約5分ほど煮込みます。
煮込んだら、ターメリック、チリパウダー、ガラムマサラ、クミンパウダーを加え味を調整します。
最後に、生クリームとバターを加えて一煮立ちさせたら出来上がりです。生クリームを加えてから煮込みすぎると分離してしまうので、食べる直前に生クリームを加えてくださいね。
美味しそうです!
3. キーマカレーの作り方
キーマカレーとはひき肉を使ったカレーです。通常インドでは宗教上、牛や豚をあまり食べないため、今回は鶏肉のひき肉を使ってます。キーマカレーの魅力は、美味しいのはもちろん、他のカレーに比べ早く作れるのが嬉しいですよね。では、簡単に作れるキーマカレーのレシピです。
【材料】
◼︎鶏のひき肉 … 1枚
◼︎玉ねぎ … 1個
◼︎塩 … 小さじ1/2
◼︎黒胡椒 … 少々
◼︎サラダ油 … 小さじ1
◼︎バター … 小さじ1
◼︎水 ... 1カップ
【基本のスパイス8種】
-
◼︎ターメリック ... 小さじ1
-
◼︎ガラムマサラ ...大さじ1
-
◼︎チリパウダー ... 小さじ1
-
◼︎クミン(パウダー) ... 小さじ1
-
◼︎クミン(ホール) ... 小さじ1/2
-
◼︎コリアンダー(パウダー) ... 小さじ1/2
-
◼︎ローリエ … 1枚
-
◼︎にんにく ... 小さじ1(すりおろした状態で)
-
◼︎生姜 ... 小さじ1(すりおろした状態で)
【プラスの調味料】
今回は、味にコクをだすために、ウスターソース(小さじ1~/お好みで分量を調節してください。)を加えています。
お好みで、醤油、ケチャップなどお好きな調味料を加えてくださいね。
・ウスターソースは、コクと辛味が増します。
・醤油は、しょっぱさと、あっさりとしたコクが増します。
・ケチャップは、酸味と甘み、そして強めの香りがプラスされます。
【作り方】
玉ねぎはみじん切りに、ほうれん草を3cm幅に切ります。
ジップロックやビニール袋に鶏のひき肉と塩、胡椒、ナツメグを加え、よく混ぜます。
フライパンにトマトカレーと同じように、サラダ油を加えてクミン(ホール)、ローリエ、すりおろした生姜とにんにくを加え弱火でクミンの香りするまで炒めます。
玉ねぎを加えアメ色になるまでよく炒めます。
玉ねぎを端に寄せて下味を付けておいた鶏のひき肉をハンバーグ状にして表面がこんがり焼きあがるまで焼きます。ひき肉をひっくり返して裏面を焼いて、ごろごろの大きさに潰していきます。
ターメリック、ガラムマサラ、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、チリパウダー、ローリエ、コク足しのウスターソース、水を加えて一煮立ちさせて水分を飛ばします。トマト缶を加えると酸味とさらに味に深みがでます。
最後にお好みでバターと切っておいたほうれん草を加えて、さっと炒めたら出来上がりです。
ゴロゴロ感が特徴のキーマカレーです。
カレーをスパイスから作るときのポイント
スパイスからカレーを作るときに、ぜひ覚えておきたいポイントが2つあります。
ホールスパイスとパウダースパイスの違いを知る
スパイスには、固形のホールスパイスと粉末のパウダースパイスがあります。ホールスパイスを使うときは、油を熱する前に入れてじっくりと過熱しながら香りを引き出すようにしましょう。ホールスパイスは焦がしてしまうと苦みが出やすいので、炒めすぎないようにも注意します。
粉末のパウダースパイスを使うときは、料理の途中や仕上げのタイミングで加えるのがポイントです。パウダースパイスは焦げやすく、香りが飛びやすいからです。料理の途中や仕上げで加えると焦げにくく、香りもいっそう引き立ちます。
スパイスの味や特徴を覚える
初心者なら、手作りカレーのレシピをそのまま真似して作ることで精一杯かもしれません。しかし、余裕が出てきたら、スパイスごとの味や特徴を覚えるようにしましょう。それぞれのスパイスの持ち味を知ると、さわやかさが欲しいならコリアンダーやカルダモン、ピリッとした辛さが欲しいならチリパウダーというように、どのスパイスを加えればよいかが分かるようになります。
インドカレーに相性ばっちりの副菜をご紹介!
1. インドの軽食、サモサ
Via: http://cubesnjuliennes.com/
インドの軽食で、小麦粉で作った薄い皮の中に潰したジャガイモ、グリーンピースとお好みのスパイス(クミン、ドライマンゴーパウダー)を混ぜて、揚げたものです。サクサク食感と中の香辛料の効いたジャガイモとのコンビネーションが食欲をそそります。ミントソースと一緒に!カレーにも合いますが、これ一品だけでも美味しいインド料理です。
Cubes n Juliennesのレシピから。
2. スパイシーな野菜炒め、サブジ
Via: http://www.chefdehome.com/
サブジとは、インド料理で野菜の蒸し煮や炒め煮のことです。お好みの野菜にたっぷりのスパイスをかけて炒めて、蓋をして少し蒸し煮にします。野菜もどんなお野菜でもOKで、Chef de homeさんのレシピでは、キャベツ、グリーンピース、玉ねぎのお野菜を。他にじゃがいも、人参、ブロッコリー、インゲン、オクラなどでも作れます。
3. 茄子で作るベグンバジャ
Via: http://www.archanaskitchen.com/
ベグンバジャとは、茄子の揚げ焼きです。輪切りや縦半分に切った茄子にスパイス(ターメリック、チリパウダーなど)とレモンの絞り汁などを付けて、インド料理でよく使われるマスタードオイルで揚げ焼きにします。マスタードオイルの代用として、サラダ油でも良いとのこと。余ったスパイスを使って簡単に作れますよ。Archana’s kitchenから。
4. さっぱりヨーグルト味のライタ
Via: http://www.marthastewart.com/
ライタとは、カットした野菜や果物をヨーグルトとスパイスで和えたものです。Martha Stewartのレシピでは、薄く輪切りにしたキュウリとヨーグルト、マスタードシード、レモンの絞り汁で和えるだけと、簡単です。さっぱり味なので口直しにもおすすめですし、冷やして夏の暑い日に食べるのも美味しそうですね。
5. インド版ピクルス、アチャール
アチャールとは、野菜や果物のピクルス。人参、生姜、カリフラワー、マンゴーなど様々な野菜を使って作れますが、今回は料理レシピサイトのsaveurから、ライムピクルスをご紹介します。ライムに十文字に切り込みを入れて塩を振て密閉容器に入れてまず1週間発酵させます。その後、油で熱して香りを出したスパイスや他のスパイスなどをペースト状にし、ライムが入った瓶にライムの絞り汁と一緒に加えてしっかり蓋を閉じて冷蔵庫で1週間寝かせたら出来上がりです。カレーや他のインド料理にも欠かせないインドの漬物。料理にスパイスを足したい時にも使えそうですね。
実は簡単にスパイスからカレーは作れる!
いかがでしたでしょうか。
実はカレーで使うスパイスはある程度決まっていて、そのスパイスを使えば簡単に美味しいカレーが作れます!
スパイスの分量をお好みで変えて辛さや香りを自分オリジナルに作るのも楽しいですよ!
ぜひ、美味しいカレーを作りに挑戦してみてください!
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!