好きなモノを詰め込んで作ったアトリエ〜突撃!隣のDIY!vol.15〜 

DIYのアイデアを追い求めて、様々な場所へと乗り込む連載企画。今回はイラストレーターさんがアトリエを自身の手で作り上げた事例を紹介します。

好きなモノを詰め込んで作ったアトリエ〜突撃!隣のDIY!vol.15〜 

参考にすべき見せる収納の好サンプル!

ファッション、旅、食、酒、山、オジサン、動物など様々なモチーフをテーマに広告をはじめ、雑誌や商品パッケージなど、ジャンルレスに活躍するイラストレーター西田真魚さん。アトリエの場所を築地エリアのビルの一角に移したことをきっかけにDIYに始めたそうです。

「一昨年の10月からこの場所に移ったんですが、決め手は広さ。僕らみたいなフリーランスが事務所を構えるには築地は意外な場所と思われがちだけど、銀座が近いので出版社やデザイン会社も近くにあって便利なんですよ。仕切りもないワンルームだったので、ポパイなどの雑誌を参考にしながらどうしようかと悩み、1ヶ月ぐらいかけて構想を練りました。そこでとりあえずエアコンも一箇所しかなく毎回部屋全体を冷やすのも大変なので、壁を作って仕切ってみようと。材料は豊洲にあるスーパービバホームで買いました。それまではにDIYをやった経験はなかったですね」

OSB材で作られた壁には西田さんの作品が貼られていました。

山と旅が趣味という西田さんらしく、このアトリエは“旅先の山小屋”というテーマを掲げたとのこと。

「世界中でインスピレーション源として買い集めた雑貨があったので、それをひとつの世界観として絵と一緒に組み合わせて飾りたかったんです。それと山の要素を取り入れたくて、登山で使っていたテントを置いてみました。これは寝泊まりもできるので、初めからメインのインテリアとして考えてました。なので、自分の作品と好きなモノが組み合わさった空間になっています。あとは自分がマメじゃないから、キメキメにしてるというよりはちょっと汚れてても気にならないぐらいの感じがイイかなって」

こちらがその室内テント。NEMOのモノを愛用。

2×4材を組み合わせて作った棚。

今回のアトリエ作りは絵を描く事と通じる点があったそう。

「部屋を作って構成していくのも、絵を描くのと感覚としては変わらないと思いました。というのも、空間として自分の絵とか雑貨をどういうところに置くかを考えている時に、この空間は自分の作品や世界感を理解してもらう為に体験してもらっているんだなと。ある意味これは仏教でいう立体曼荼羅に近いんじゃないかなと、自分の名前の由来が空海さんから来ているので勝手に思いを馳せております(笑)」

乱雑なようで隙間を埋めるように考えられたバランス。

そのあえて作品たちをブックに綴じるのではなく、上記の写真のようにあえて壁に貼り付けることにもこだわりがあったそう。

「絵をただしまっておくよりも、ギャラリーとして機能することで場所としても面白みが出るし、貼っておくと自分の過去の感覚を確認しながら制作ができるんですよ。打ち合わせの時も、こっちの方が話しもしやすい。あと原画の良さを伝わるだろうし、ただブックで見てもらうより1枚1枚の印象が違うかなと。ただ、その絵よりも室内テントの方に驚く人が多いです (笑)。それもある意味狙いなんですけどね」

広々とした空間に作品とモノが並んでいます。

▼食器棚

照明使いもオシャレ。

「大掛かりだと解体も大変なので銀ラックを買ってきて、そのサイズに合わせて1×4材をカットして天板を作りました。あとは有効ボードをつけて収納力を高めています。いろんなところに木の素材感を散りばめることで、山小屋っぽさもでるかなって」
▼照明

ランプ以外に鹿のツノや雑貨なども吊るしてみせるアイデア。

「ただのつっぱり棒を横にして設置してあるだけなんですが、そのままだと味気ないということでアイアン塗料を使って雰囲気を変えてみました。照明はエジソンランプをもともと家で使っていたのを持ってきて、空間のバランスをみて足りないと思うところに買い足していったら部屋のいたるところに増えちゃいましたね」
▼カメラ

トイカメラのような姿ですが、歴とした一眼レフカメラ(EOS Kiss X7)です。

「海外での盗難防止のために壊れてる風を装ってみました。カメラとレンズの周りをマスキングテープで巻いて塗装しています。なので、盗難以外にも汚れや傷からも守れるし、ボロボロ過ぎて撮るときにみんな笑顔になってくれるんです。日本だと逆に目立つので使いづらいんですが(笑)」
▼陶器

西田さんの個性が光る作品たち。

「陶芸家の友人の釜で作らせてもらった陶器ですね。酒好きのためにお酒を吞みきらないとおけないオッパイお猪口や、大きいのに取り皿(鳥皿)、モナリざらなど、食事のテーブルが楽しくなるモノを作りたくなるんです。友人が遊びにきてくれた際に使ってます」
▼工具
「工具などは買ったモノもあるんですが、古物商をやっている友人から譲ってもらったのも多いですね。今回アトリエを作っていく上ではすごくお世話になりましたね」

広々とした空間で行われるDIY。今後やりたいことについても伺いました。

「作り込みすぎても退去する時に大変だからなぁーとは思っているんですが、床はなんかしたいなと思っています。あとは飾る場所が足りなくなってきたので展示用の壁を増やしたり、秘密基地感をもっと出したい。あと大きなお酒の絵も飾りたい。言い出したら終わらないですね(笑)」

お酒はモチーフにも、絵を描くときのパートナーとしても不可欠と語る西田さん。

作品としてもこんなアイデアが。

「よく山小屋で目にする魚の剥製みたいな感じで、オブジェを主体にした雰囲気作りをやってみたいんです。 あとは、オーソドックスな素材となるモノを購入して、そこに彫ったり描いたりなどのアレンジを施したら、この場所にもハマるかなと思う」

今回の経験を通し、初めて体感したDIYの魅力も聞いてみました。

「みんなと楽しめる空間が作れるのがいいですよね。絵だとそういうことができないけど、空間を作ることで時間を共有できるので。あとはオリジナリティーを出せることが魅力。DIYも立派な表現の手段ですね」

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