カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説

カーテンとブラインドには、どちらにもメリットとデメリットがあるため、それらを理解したうえでニーズに合ったものを選ぶ必要があります。ここでは、カーテンとブラインドそれぞれのメリットとデメリット、どのような部屋にマッチするのかをお伝えします。

公開日 2021.06.30

更新日 2023.04.15

カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説

外部からの視線や日光の射し込みを遮る、カーテンやブラインド。どちらも窓まわりに使用するインテリアアイテムですが、どちらを選べばよいのか迷う人は少なくありません。
本記事では、カーテンとブラインドそれぞれのメリットやデメリットを解説します。双方の特徴やメリット・デメリットを理解すれば、マイホームの理想的なリフォームが実現できるでしょう。

窓まわりで迷うカーテンとブラインド

近年では、一般住宅においてもブラインドを設置するケースが増えています。そのため、どちらを設置すればよいのかと悩んでしまう人は少なくありません。まずは、双方の違いについて理解を深めましょう。

カーテンとブラインドの違い

カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説
カーテンは横方向から広げて使用し、ブラインドは縦方向に展開する、それだけの違いだと認識している方も多いのではないでしょうか。実際には、さまざまな違いがあります。

まず、カーテンとブラインドでは素材や厚みなどが異なるため、断熱性や防音性、遮光性などが異なることを覚えておきましょう。どちらも窓を覆い隠すように使用しますが、熱や音、光をどれだけ遮れるのかには違いが生じます。熱や音、光を遮りやすいのはカーテンですが、細やかな採光調整はブラインドに軍配があがります。

交換しやすさに関しては、カーテンの方が優れていると言えるでしょう。レールさえ設置されていれば、窓のサイズに合ったものを入手するだけで、手軽に新しいものへ変更できます。「気分転換に素材を変えたい・部屋の雰囲気を手軽に一新したい」といったことも、カーテンなら簡単に実現できます。ブラインドは、製品そのものを交換しなくてはならず、手軽とは言えません。

ほかにも、見栄えや管理のしやすさなどに違いがあります。より具体的な違いについては、次のカーテンとブラインド、それぞれのメリット・デメリットを読めばご理解いただけるでしょう。

カーテンのメリットとデメリット

レールを設置し、専用の金物で吊り下げ左右に稼働させることで機能するのがカーテンです。一般住宅における窓まわりのインテリアアイテムとしてポピュラーな存在ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

カーテンのメリット

カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説
リーズナブルな商品が多いのはメリットと言えるでしょう。もちろん、中には高級志向の商品もありますが、ものによっては1,000円~2,000円台で購入できるものも。レールさえ設置されていれば取付や交換も簡単です。

また、汚れた時も手軽に洗濯可能です。レールから外して金物も取り外せば、そのまま洗濯機で洗えます。そのため、常に衛生的な状態で使用できます。

色や柄のバリエーションに富んでいるため、好みの商品を見つけやすいのもメリットと言えるでしょう。無地のものや独特の模様をあしらったもの、キャラクターをデザインしたものなど、さまざまな商品があります。部屋のインテリアにマッチしたものも容易に見つけられるでしょう。

操作しやすいのも特徴です。つかんで左右へ引っ張るだけであるため、老若男女問わず使えます。ブラインドやロールスクリーンの場合、慣れていない人では使い方がわからず、しばらく悩んでしまうことも少なくありません。

カーテンのデメリット

カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説
空間が狭くなったように感じてしまうのは、デメリットと言えるでしょう。窓の上部に設置するレールは、壁から10cmほど飛び出しています。カーテンを吊るすと、ヒダの部分さらに飛び出してしまうため、本来の空間よりも狭く感じてしまうのです。

これは素材や厚みによって異なりますが、通気性も損ねてしまいます。閉めている状態では風が通りにくくなるため、換気したい時は開かなくてはなりません。レースカーテンだけなら多少風は通りますが、それでもかなり遮られてしまいます。

カーテンのほとんどの製品はファブリック素材を使用しており、室内の環境次第ではカビが発生してしまう可能性があります。特に窓まわりは外気との気温差が大きくなりやすく、湿度が高くなってしまうためカーテンにもカビが生えやすくなるのです。

また、ファブリック素材ゆえに臭いが付きやすくなるのもデメリットと言えるでしょう。家族に喫煙者がいる、ペットを飼っているといった環境下では、どうしても臭いが付いてしまいます。アルミ製や木製のブラインドにしておけば、臭いがしみ付いてしまうことはほとんどありません。

ブラインドのメリットとデメリット

ブラインドは、スラットと呼ばれる羽根を調整し、取り入れる風や光の量を調整できるアイテムです。スタイリッシュな見た目と、細やかな調整も可能な一方、「遮音性や遮光性が低い・メンテナンスが面倒」といったデメリットもあります。

ブラインドのメリット

カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説
窓まわりをスッキリとした印象にできるのはメリットです。アルミやプラスチック、木材などの素材を使用したものも多く、窓まわりだけでなく部屋全体をスタイリッシュな印象にしてくれます。

さらに、取り入れる風や光の量を微調整できる点が、明確なメリットです。調整は、紐やスティックの操作により、スラットの開き具合で操作します。半分程度開いた状態でも、しっかりと風を取り入れられ、しかも外部からの視線をシャットアウトできるのはブラインドならではの魅力です。
また、アルミやプラスチック、木材などを使用したアイテムが多いため、嫌な臭いがつきません。常に快適な住環境を実現でき、来客前に慌てて洗濯や消臭をする必要がなくなるのです。

ブラインドのデメリット

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遮音性や遮光性に関しては、カーテンに軍配が上がります。カーテンのように面で窓を覆う設計ではないため、スラットをすべて閉めた状態であっても音や光が入りこんでしまうのです。

スラットを常に閉じているのならまだしも、開いた時はホコリが溜まりやすくなってしまいます。特に、アルミ素材のケースでは、静電気によりホコリを吸着してしまうため、こまめなメンテナンスが必要です。

ホコリが溜まったからといって、洗濯機で洗うといったこともできません。専用のブラシを使用し、スラットを1枚1枚丁寧に掃除する必要があります。なるべく掃除の手間をかけたくないのなら、ブラインドではなくカーテンを選んだほうがよいでしょう。

なお、スラットが木製やプラスチック製のものなら、静電気によるホコリの吸着を防げます。ただ、それでも完全にホコリが溜まるのを防げるわけではないため、定期的な掃除が必要となるのは同じです。

音にも注意が必要です。ブラインドは、風に煽られると窓枠や素材同士が干渉してしまい、カシャカシャと音を発生させてしまいます。特にアルミ製はその傾向が顕著であるため、注意が必要です。音に神経質な人は、プラスチック製のものを選ぶとよいでしょう。

カーテンの合う部屋とブラインドの合う部屋

ここでは、カーテンとブラインド、それぞれの合う部屋について解説します。
部屋を誰が使うのか、どのような場所なのかにより、どちらを選ぶか決めましょう。

カーテンの合う部屋

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寝室や各自の居室に適しています。これらの部屋はプライベートでの使用が前提であるため、外部からの視線はしっかりシャットアウトしたいものです。カーテンなら、隣の建物にいる人や外を歩いている人などに、中を覗かれてしまう心配がありません。

なお、「ある程度光は取り入れたいけど、外から見られるのが心配」といった方には、ミラーレースカーテンがオススメです。レースであるため適度に光を取り入れられます。特殊な織り方を採用しているため、普通のレースカーテンのように内部が透けません。

小さなお子さんがいる家庭や、子どもがよく使用する部屋などにもカーテンがオススメです。アルミ製ブラインドの場合、スラットでお子さんがケガをしてしまう恐れがあります。プラスチック製や木製なら切り傷の心配こそありませんが、開閉用の紐が絡まってケガをすることも考えられるため、注意が必要です。

また、リビングのような広々としたスペースのある部屋なら、カーテンを設置しても狭さが気になりません。そのため、広い部屋にもカーテンは適しています。

ブラインドの合う部屋

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キッチンや洗面所には、ブラインドの設置がオススメです。これらの水まわりは水が跳ねやすいため、カーテンにシミが付いてしまいます。ブラインドなら、水が跳ねても拭き取ればよいだけなので、メンテナンスが容易です。

ファブリック素材のカーテンは、メンテナンスを怠ってしまうとダニの温床になってしまうため、ペットを飼っている場合も、ブラインドの設置がオススメです。ペットを媒介にダニが繁殖してしまう恐れもあるため、動物を飼っているのならブラインドを検討してみましょう。

ブラインドの設置を検討する際には、すべての部屋ではなく、ペットの移動範囲を考慮して設置場所を決めるとよいかもしれません。ペットがメインで使用する部屋を中心に考えてみましょう。特に、掃き出し窓はカーテンが足元までカバーしているため、ペットとも接触してしまいます。ペットがよく行く部屋の掃き出し窓を中心に、検討してください。

併用という選択肢も検討可能

カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説
併用することで、双方がもつそれぞれのメリットを得られます。ひとつの窓にカーテンとブラインドどちらも設置するため費用は高くつきますが、双方のメリットを得られるのは魅力です。

併用するのなら、外側にブラインド、内側にカーテンを設置しましょう。つまり、ブラインドをレースカーテンのように使うのです。こうすることにより、目隠しとしての機能をもたせたまま、細やかな採光や風量の調整ができます。

断熱効果を高められるのも、メリットと言えるでしょう。例えば、メインのカーテンとレースカーテン、ブラインドの3層構造にすれば、これだけで従来よりも高い断熱効果を期待できます。断熱効果が高まれば、エアコンも最小限の使用で済み、光熱費の節約にもつながるでしょう。

両方を使うことにより、オシャレ度をアップさせられるのも魅力です。これまでになかったコーディネイトを楽しめ、個性的な空間へ変身させられます。インテリアとの調和も考え、自分らしいコーディネイトを試してみてはいかがでしょうか。
カーテンとブラインドはどっちがいいのか徹底比較!メリット・デメリットも解説
カーテンとブラインド、それぞれにメリットとデメリットがあることをご理解いただけたのではないでしょうか。どちらにするか悩んでいるのなら、まずは双方のメリットとデメリットを理解し、そのうえで検討しましょう。

大切なのは、自分や家族のニーズに合わせて選ぶことです。また、本記事でお伝えしたように、それぞれに合う部屋があるため、参考にしつつどちらにするか決めてください。

カーテン・ブラインドの新調に合わせてリフォームをお考えなら、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」へご相談ください。予算・状況に合わせて、最適なお部屋づくりに協力させていただきます。

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