古民家の洋室化計画!砂壁の上に壁を作り出すDIY

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目に続いて、築50年の戸建て(4軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

公開日 2023.03.16

更新日 2023.04.06

古民家の洋室化計画!砂壁の上に壁を作り出すDIY

セーチのリノベ記録 4軒目

祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

今までのDIY経験を活かして、関西の築50年空き家をセルフリノベーションして住むことにしました。
古い家のリノベーションを検討している方、築古の家がどんな風に変わっていくのか気になる方の参考になるよう、シリーズでお伝えしていきます。

今回は2階和室の壁と天井をふかして壁紙を貼る作業です。

砂壁をふかして裏地を取り付ける

2階は元々和室だったので畳に砂壁の部屋でした。
前回の作業で床をフローリングに貼り直す作業を終えています。

今回はその続きで、砂壁を石膏ボード壁に直して和室から洋室にDIYします。
現状のままでは石膏ボードを固定できないので、砂壁の上に厚さ16mmの間柱を固定し下地を作っています。浮いてしまっている砂壁部分には、12mmの構造用合板の端材を差し込んで16mmの柱を支えるように固定しました。

※この家の砂壁は竹と土で作られているので、ビスを打っても固定できない箇所があります。
 なので、1階の作業でやったように付鴨居に固定するように取り付けます。
石膏ボードの繋ぎ目部分は、横幅が足りないと固定しづらいので2本取り付けています。
(303mm間隔で柱を固定しています。)

石膏ボードの固定は、ビス間が150mm間隔になるように打ち込みます。
(施工する企業によって間隔は変わります)
1枚の石膏ボードにかなりの量を打ち込むことになるので、石膏ボードビスは箱で購入した方が良いです。
1階の作業では天井を後に張ったのでサイズ合わせが大変でした。
なので、今回は先に天井を貼ってから壁を貼るようにしています。
(間柱の位置を天井に印付けし、石膏ボードを当てた時に柱の位置が分かるようにしています)

隣の部屋は付鴨居がないので、真ん中の柱と左右の木材に固定するように下地を作っていきます。
ここら辺をどう固定するか考えるのに時間がかかりました。
何も考えずに下地を作って石膏ボードを張れれば楽なのですが、築古の家になるとそれぞれ作りが違うので大変です。

砂壁の凹凸が結構あるので、4mmと5.5mmのベニヤ板、12mmの合板に16mmの板を小さくカットし一ヵ所ずつどのサイズが合うのか確認しながら高さを調整しました。

天井は5.5mmのベニヤ板を上張り

天井は竿縁と壁際を固定するように24mm角材を取り付け、5.5mmのベニヤ板を張れるようにしました。天井もできれば石膏ボードで費用を抑えたかったのですが(1枚300円)天井の作りを考えたら、重さや固定する幅に不安があったので軽いベニヤ板を付けることにしました。( ベニヤ板は1枚1,000円以上します)

天井も何も考えずに石膏ボードを貼るだけなら簡単で早く終わりますが、今後住んでいくことを考えるとここら辺は手を抜けない所ですね。
ベニヤ板を天井ピッタリのサイズにカットしたら、真ん中の柱と砂壁に付けた木材にひっかかる形になり楽でした。
エアコンを固定する位置は、石膏ボードだとエアコンの取り付けが大変なので12mmの合板で壁を作ります。
固定する前にエアコンの管を通す位置に自在錐を使って穴を開けます。
自在錐を購入してから、サイズに合わせて円形をくり抜けるようになったのでめちゃくちゃ捗ります。

※エアコン位置に限らず棚を設置したい箇所も合板を張ると設置しやすいです。
下地の間柱が外れないように、既存の柱や鴨居に固定できる形を考えるのが大変でしたが、無事に貼り終えました。砂壁が無くなると和室感が消えて別の部屋みたいです。

これで下準備が整ったので、次回パテを塗って壁紙を貼りたいと思います。

パテで壁と天井を平にする

パテは乾かす時間も考慮しないといけないので、下塗りパテで1日、上塗りパテで1日かかります。
上塗りパテは均等に平になるよう仕上げたいので、幅180mmの広いヘラを使って塗ります。
ずっと右手でこねたり塗ったりするので、親指と人差し指の間が筋肉痛です。

壁と天井にリリカラのLV-3468を貼る

1階の洗面所で使ったリリカラのあずき色壁紙が気に入り、違う部屋でも使いたかったので2階の壁紙に採用しました。【リリカラ V-wall LV-3468】
あずき色となっていますが、光のあたり具合でグレーっぽく見えるので、福岡でDIYしたマンションに近い雰囲気に仕上がるのかなと想像しています。

※壁紙は失敗した時のことを考えて少し多めに注文します。(70m 約40,000円)
天井は明るい壁紙にして少しでも部屋を広く見せようかと思ってました。
2階は寝室とデスクスペースとして使うので、広さや解放感より落ち着いた雰囲気の方が良いと思い天井も同じ色の壁紙を使う事にしました。

リリカラは厚みがあるので貼りやすいですが、安い壁紙の約4倍の値段と高い部類に入ります。
値段が高い分、機能面が豊富でクリーンコート(汚れに強い樹脂)をコーティングしているので汚れに強く、表面が強いので傷つきにくく仕上がりも綺麗になります。

天井が終わったら壁も同じように貼っていきます。
1日である程度終わるかなと思ってましたが半分しか貼れませんでした。
角が多いと折り込みや重なる部分が多くて難しいですね。

和室が落ち着いた洋室に!

和室の面影が無くなり別の部屋みたいです。
2階は寝室と書斎になるので、壁も床もドアも同系色の落ち着いた色にしました。


※作業風景を動画にまとめています。

ボロボロ砂壁部屋を洋室にDIY!古い家でもセルフリノベーションで変わる!【築50年戸建てDIY】#26

今のままでは無機質で少し寂しい感じですが、濃いめの家具を入れて目立たせる予定です。
壁一面のデスクにベッドなど、家具を徐々に作っていきたいと思います。

次回は1階の階段下押入れを作り変える作業です。

これから古い家のリノベーションを検討している方、築古の家を検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチのリノベ記録 四軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。