床の上から貼れる床!「ナオスフローリング」で和室を洋室にDIY

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目に続いて、築50年の戸建て(4軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

公開日 2023.02.09

更新日 2023.04.06

床の上から貼れる床!「ナオスフローリング」で和室を洋室にDIY

セーチのリノベ記録 4軒目

祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

今までのDIY経験を活かして、関西の築50年空き家をセルフリノベーションして住むことにしました。
古い家のリノベーションを検討している方、築古の家がどんな風に変わっていくのか気になる方の参考になるよう、シリーズでお伝えしていきます。

今回は2階の和室にナオスフローリングを貼る作業です。

前回の記事はこちら

2階の床に下地を作る

2階の床貼りは初めてなので少し緊張。
畳を撤去した床は板張りで、奥の床は脆い状態のものがありました。
多少傷んでいますが、この床板はそのまま活用します。

床板に新しい根太を置くだけでは支えられないので、床板の下にある根太とクロスするように新しい根太を取り付けます。
床は合板にフローリングの予定で、フローリングは薄い物を使います。
合板を2重にすると、入り口のドアが干渉してしまい開閉できなくなるので、床がたわまないように根太を多めに入れて対処しました。
根太の間にはスタイロフォームを詰めて断熱対策。
角や柱部分はカッターで形を合わせてはめています。
スタイロフォームを詰め終わったら合板を敷き詰め、根太に固定していきます。
根太の位置に合わせてビスを打ち込みます。(レーザー墨出し器を使ってビス打ち)
これで下地作りは完了です。

ナオスフローリングを張る

ナオスフローリングは「ナオス・テック株式会社」が手掛けた製品で、どんな床にも上から張ることができるフローリングです。

傷だらけの床や住みながらフローリングを新調したい、床暖房や防音床だけどフローリングを新調したいという方向けの製品で、床を解体せずにフローリングを上張りすることができるので

解体作業が無い分、通常のフローリング張り替え工事より約1/3ほどの価格で施工できるというメリットがあります。※床がぶよぶよだったりと、土台から交換が必要な場合は難しいですが。

厚さ3mmと薄いのが特徴

普通フローリングの厚みは12mmですが「ナオスフローリング」は3mmと薄く、既存床に上張りができる薄さで開発されています。
厚みが3mmなので、建具や窓の段差が生まれることなく重ね張りができます。

厚みが3mmだと耐久性は大丈夫なのか?と思いましたが、一般フローリングと同じ規格試験を行い耐久基準をクリアしてるので安心だそうです。(幅145mm、長さ900mm)
仮置きして雰囲気も確かめられたので、メジャーで部屋の長さを計り割り付け後さっそく張っていきます。

3列目から張り始める

張り方はいろいろありますが、今回は3列目から張る方法で作業していきます。
墨出しで張り始めの線を引いたので線にあわせて3列目からナオスフローリングを置いています。

カリクギ K-1 「DAICHIKU」を使ってフローリングの一部を固定し、残りはビスや釘はつかわず接着剤で固定します。※初めはフローリングがズレないようにカリクギで固定しました。
釘やビスを使わないので、サネを差し込むだけだだとズレてしまうので、ナオスフローリングはズレないように養生テープで固定しながら張り進めます。
※手前から奥に引っ張るように張るのがポイントです。
壁際まで仮置きし、位置決めの印をつけたら一度固定していたナオスフローリングを外し接着剤で固定していきます。
面倒ですが、この最初の作業をやると後がズレることなく綺麗に張ることができます。

接着剤を撒いてナオスフローリングを張る

接着剤は専用の物があるので一緒に送ってもらいました。
接着剤をクシ目ゴテで伸ばしたら、仮置きしたフローリングを外した順番通り戻して張ります。
1ヵ所ズレると後がどんどんズレてしまうので、キッチリ詰めて仮置きし、解体して張っての繰り返しです。※今回は初めての作業でしたので慎重に繰り返し作業をしましたが、最初の3列以降は接着剤を塗ってそのまま張っても問題ありません。

隙間が空かないよう奥に押し込むように張るので、普段のフローリング張りとは違うキツさがあります。隙間からはみ出した接着剤は、よくあるアルコール除菌のやつで拭き取ることができるので、乾く前に対処します。
ナオスフローリングは、フロアタイルとフローリングを合体したような製品だなという感覚。
張り始めと角はフローリング同様に少し難しいですが、サネ付きなので、カチッとはまると綺麗に敷けているのが分かるのでやりやすいです。
(サネがしっかり入ってない場合、少し浮いているように見え、手で触ると出っ張っている感触があるので注意が必要です。)


※作業風景を動画にまとめています。

新素材!3mm厚の「ナオスフローリング」で和室を洋室にDIY【築50年戸建てDIY】#19

ナオスフローリングを使って和室を洋室にDIY

畳から「ナオスフローリング」に張り替えが終わりました。
今回は畳だったので下地から作り変えましたが、床を解体せずに上張りできるフローリングなので、床の傷に悩んでいる方は一度検討してみると良いと思います。

床の解体作業はめちゃくちゃキツイので、施工側としても上張りで仕上げられるのは嬉しく、依頼側はコストを抑えられるのでお互いにメリットある製品だと思います。

現在、カラーは16種類展開しており、今後増えていく予定のようです。
1Room 1日程度の短工期で工事騒音が少ないので、マンション床に重宝しそうですね。
傷付いたら、同じ色のナオスシートを使って簡単に補修できるので、安心して使えます。

次回は2階の壁と天井を作り替えていく作業です。

これから古い家のリノベーションを検討している方、築古の家を検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチのリノベ記録 四軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。