ベニヤ板曲げられるって知ってた?一枚の板でミニマルな壁掛けラックをDIY
「スマートな壁掛けラックが欲しい!」そんなアツい想いを持ったDIYerの皆さまに、今回はちょっとだけ新しいご提案。一枚のベニヤ板を曲げて作るオリジナリティ溢れる壁掛けラックで、いつものDIYとは一味違う楽しさをお届けします。
公開日 2021.06.28
更新日 2022.01.07
壁掛けラックって、どれも似たり寄ったり!
お気に入りの小物を飾れる壁掛けラックは、おしゃれな部屋作りには欠かせないインテリアですよね!でも、既製品として売られているものはどれもデザインが似たり寄ったりで、なんだか人と被ってしまうのが気になって手が出せない、そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで!今回はスマートかつ、オリジナリティのある壁掛けラックのDIYレシピをご紹介していきたいと思います。普段のDIYではなかなかできない“ある行為”を取り入れたプロダクトとなっておりますので、新鮮な気持ちで作業できること間違いなしです。
そこで!今回はスマートかつ、オリジナリティのある壁掛けラックのDIYレシピをご紹介していきたいと思います。普段のDIYではなかなかできない“ある行為”を取り入れたプロダクトとなっておりますので、新鮮な気持ちで作業できること間違いなしです。
作るもの
今回作るのはこちら!なんとベニヤ板をU字型に“曲げる”ことによって、たった一枚の木材で壁掛けラックを実現してしまっているという、アイデアが光るDIY。「えっ、木って曲がるの!?」という皆さまの叫びが聞こえてきましたが、方法が気になる方はぜひ、記事を読み進めてみてください。インテリアはもちろん、タオルなどの嵩張りがちなものをポイッと入れておく収納としても活躍しますので、レッツトライ!
材料
ベニヤ板:棚の幅に合わせたお好みの幅×2mm厚
※シナベニヤが曲げやすいのでおすすめです
木溝材 ベニヤに合わせた幅×開口3mm×深さ13mm
荷締めバンド
※シナベニヤが曲げやすいのでおすすめです
木溝材 ベニヤに合わせた幅×開口3mm×深さ13mm
荷締めバンド
STEP01.板を曲げる
それでは早速、今回のDIYの目玉でもある、ベニヤ板をぐにゃりと曲げる工程から始めていきましょう!まずは写真のように広めの桶やシンクにぬるま湯を溜めて、1時間ほどベニヤを浸し、中までしっとりと水分が行き渡らせます。浸透させている間に、次以降の工程を読んでイメージトレーニングをしておくのもいいですね!
水分が行き渡ったらぬるま湯から出して、スチームアイロンで写真のように温めていきます。そしてゆっくりと手で押していくと...あら不思議!ベニヤ板に少しずつカーブがついてきました。この時、水分が無くならないように、乾いてきたらまたぬるま湯につけて、アイロンのスチームも出しっぱなしの状態で進めてください。火傷にはくれぐれも気をつけましょう!
ある程度まで曲がったら、荷締めバンドを使ってベニヤ板を固定していきます。そして、その上から更にスチームアイロンをかけ、少しずつバンドを締め上げていくことで、写真のようにしっかりと曲がったベニヤ板が完成します!
STEP02.木溝材の取り付け
次はベニヤの両端に木溝材を取り付けていく工程。これは必須というわけではありませんが、端が処理されているというのはプロダクトの完成度をグンと上げてくれる大切な要素になりますので、無精せずにやっていきましょう!
木溝材を取り付ける前に、棚の手前側に当たる面を60mmカットしておきます。今回は簡単な小物を載せるイメージなので60mmとしましたが、用途によって棚に求める深さは違うかと思いますので、ここもお好みの長さにしていただいてOKです。
カットが済んだら、実際に木溝材を取り付けてみて雰囲気を確認します。また、カバーをつけることで少し印象も変わりますので、高さのイメージが違えば少し切ってみるなどの微調整をしてみてください。
ベニヤ板の長さに合わせて木溝材もカット。棚の前後に取り付けるため、同じ長さのものを2つ切り出しておきましょう。また、カットが雑でベニヤ板と幅がずれてしまうと完成した際に不恰好に見えてしまうので、ここは意外と重要な工程です!気を抜かずに作業してください。
カットができたら、溝に木工ボンドを流し込み、ベニヤ板に取り付けます。はみ出たボンドが残っているのもビジュアル的によろしくないので、きちんと拭き取るなどの処理をしておきましょう。
STEP03.壁掛け用の穴を開ける
いよいよ最後の工程です。ここでは、壁に掛けて使うことができるように取り付け穴を開けていきます。写真の通り、ビスや画鋲が入る穴の上に一回り小さい穴を開けることでくびれを作り、壁に掛けた際の落下防止にしたいと思います。
それでは、棚の背面に当たる面の、角から35mmずつ入った場所にドリルで穴を開けていきます。ちなみに、写真のように下に当て木をしないとドリルが貫通した際にベニヤ板が割れてしまう恐れがありますので、こちらもしっかりと用意しておきましょう。
STEP.04 完成
ビス穴が空いて壁に掛けられるようになったら、完成です!どうでしょう、見事な「し」の形に仕上がったように思います。肝心のカーブも何度か微調整を繰り返しましたが、最終的に綺麗に曲がってくれたので、物を載せても大丈夫な安心感がありますね。
また、非常に軽い上に壁に引っ掛けているだけなので、部屋中どこでも設置できるのが嬉しいところ。気分によって場所を付け替えて、さまざまな用途に役立ててみてください。
また、非常に軽い上に壁に引っ掛けているだけなので、部屋中どこでも設置できるのが嬉しいところ。気分によって場所を付け替えて、さまざまな用途に役立ててみてください。
STEP.05 設置
実際にお部屋に設置してみた様子がこちら!一枚のベニヤ板が、見事な棚に変身しましたね。また、小物や文庫本だけでなく、植物も置いてみましたがすごい安定感です。棚受けで固定しているわけでもないのにこの強度というのは、“曲げ”の力の底力を見た気がしました。
横から見るとわかりますが、この「し」の字型のラックはとにかく省スペース。というのも、通常の板を乗せただけの壁付けの棚というと、物が落下しないようにもう少し奥行きを広く作る必要があります。ですが、今回のプロダクトは曲げた板の先が落下防止の転び止めとして機能してくれているため、これだけミニマルなフォルムの棚を実現することができているのです。見た目が可愛いだけでなく、機能性の観点からも言うことなしですね!
また、背面にマグネットを取り付ければこの通り、冷蔵庫などにくっつけて使うことも!棚の左右が空いているので、ネギなどの長さがあって収納しづらいものも楽々で入ってしまいます。他にもサランラップやフランスパンなど、つい居場所を失いがちなアイテムたちの救いの場として使ってみるのはいかがでしょうか。
まとめ
ベニヤ板を曲げて作るU字の壁掛けラック、いかがでしたでしょうか。私もビスで固定することばかりに慣れていたせいか、木材を曲げるという行為が思いのほか楽しく、つい何個も作ってしまいたくなりました(笑)。仕上がりも他では見ないスマートなものになり、満足度の高いDIYレシピです。皆さまも、ぜひお試しを。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛
監修:岩西剛
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!
Instagram
https://www.instagram.com/diyersjapan/