壁に“ワザ”あり!「漆喰うま〜くヌレール」で古い押入れが蘇る

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目に続いて、築50年の戸建て(4軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

公開日 2023.04.12

更新日 2023.04.13

壁に“ワザ”あり!「漆喰うま〜くヌレール」で古い押入れが蘇る

セーチのリノベ記録 4軒目

祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

今までのDIY経験を活かして、関西の築50年空き家をセルフリノベーションして住むことにしました。
古い家のリノベーションを検討している方、築古の家がどんな風に変わっていくのか気になる方の参考になるよう、シリーズでお伝えしていきます。

今回は和室の押入れをDIYします。

前回の記事はこちら

階段下の土壁押入れは「漆喰うま〜くヌレール」でDIY

階段下の押入れは、土壁に壁紙を貼ってある状態。
壁紙も直接貼ってあるので端の方が剥がれていて、とてもこのまま漆喰を塗ることはできません。
この壁を仕上げるには、壁紙を剥いで土壁を固めて処理する必要があります。

リビングキッチンの壁を仕上げるタイミングで一緒にやれば良かったのですが、狭い空間の土壁処理が面倒で最後まで放置してしまいました・・・
リビングの同じ壁紙で仕上げる方が綺麗なのですが、階段裏に壁紙を貼るのは難しい点と、砂壁という点を考慮して同じ色の漆喰で仕上げることにしました。
(壁紙と色が合うか確認中)
土壁に漆喰を直接塗るとアクがでて茶色くなってしまうので、「アクドメール」 4㎏を使って固めていきます。壁はだいぶ古く、ボロボロ落ちてしまうのでたっぷり吸わせます。
乾燥させたら漆喰を砂壁に塗ります。(製品情報では24時間以上の乾燥を推奨しています)
2回塗りで仕上げるので、1回目は大雑把に壁に塗っています。
階段裏の形が歪な場所は、コテを使うと塗りにくいので手でザっと塗ります。

※今回はベージュ色の漆喰を使用したのでアクが目立ちにくかったですが、白い漆喰だと下地処理をしっかりやらないとポツポツとアクが浮き出るので注意してください。
2回目を施工し乾燥させた状態です。
塗っている時より色が落ち着き壁紙と同じ色になりました。

ボロボロの状態だった中板・前框には、階段と同じ柄の「ナオスシート」ウィンザーオークNを貼りました。
ボロボロの状態だった板が新品のように仕上がって満足です。

今回の仕上がりを見ると、押入れ中板には「ナオスシート」で仕上げるのが自然で良いですね。
10種類ほど柄があるので、フローリングに近い色を選ぶと自然で良いと思います。
床側も同じ色のシートを貼って仕上げました。
下段は、床の強度が微妙だったので、引き戸があった場所まで5.5mmのベニヤ板を敷いて補強しています。ここは唯一の収納スペースなので、少し大き目の物を収納する感じで使いたいと思います。
(押入れ下段には重たい物も収納する可能性があるので補強しました。古い押入れだと薄い板しか取り付けられてないことがあるので強度の確認は必須です。)

フローリングとの境目はナオスシートの色(ウィンザーオークN)に近い、「ジョイントコークA」のジュラク色を使いました。他のシートも近い色のジョイントコークAがあるので、セットで準備すると仕上がりが良くなるのでオススメです。

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2階押入れをナオスシートと壁紙で綺麗にする

2階の押入れは土壁ではく白い塗り壁なので壁紙を貼って仕上げます。

施工する前に、2階の押入れには作業道具を収納していたので、一度全部出して掃除をします。
今までの作業で舞ったホコリがついているのでかなり汚れています。
水拭き後が消え、板が乾いた状態になったのでナオスシートを貼っていきます。
シートを貼る前にプライマーを塗って粘着力を高めています。
まあまあ匂いがキツいので、換気しながら作業した方がいいです。
2階押入れはフローリングと同じ色の「ウィンザーオーク」を貼って仕上げます。
ナオスシートの幅が460mmなので、横向きのサイズを測って横向きに貼ります。
裏面に1㎝単位で方眼がついているので、必要なサイズを出しやすいです。
片方の裏紙をめくり初めの方だけ貼れる状態にしたら、スキージーを使い端から空気を抜くように貼り進めます。
角は指の腹を使ってしっかり出します。(軍手をすると滑りやすくやりやすいです)

奥側は手前のシートと突き合わせるように貼ります。
(突き合わせが難しい場合は少し重なるくらいでも良いと思います。重ねる場合は奥から貼った方が自然な仕上がりになるので注意です)
壁には1階の天井で使った壁紙が余っていたので貼りました。
この押入れは高さが110㎝あるので、長めのコートなどはここに収納したいと思っています。
寝室側の押入れも同じようにナオスシートと壁紙を貼って仕上げました。
敷居はベニヤ板を貼ってナオスシートで仕上げる予定、押入れ下の壁は木材を取り付けて格子状に手を加えるか悩み中です。

DIYした押入れのビフォーアフター

DIYする前の押入れは砂壁に染みの付いた襖。
かなり年期を感じます。
DIY後は襖を外してニトリの遮光ロールスクリーン チェーン式(ドルフィンWH165X220)を取り付けました。
幅が1650mmでサイズ上は丁度良いのですが、取り付け部分の両端が少し出っ張っているので、微妙に隙間ができてしまいます。(使用上は問題ないのですが気になる方は気になるかも)

プロジェクターを寝室で使いたいと思っているので、扉兼スクリーンとして使います。
階段下の押入れは収納場所として活用。
階段と同じ柄で仕上げたので、一体型の造りのように見てて良いですね。

古い家の押入れに困っている方は参考にしてみてください。
これから古い家のリノベーションを検討している方、築古の家を検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチのリノベ記録 四軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

Japan

DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。