外壁リフォームのはじめの一歩!配色×組み合わせ徹底ガイド

外壁リフォームはそう頻繁に行うものではなく、大体10年に1回くらいが目安とされています。そのため一度外壁の色を塗ったら、簡単には塗りなおすことができません。外壁塗装で失敗しないために、外壁の配色や組み合わせについて解説します。

公開日 2020.01.06

更新日 2024.02.07

外壁リフォームのはじめの一歩!配色×組み合わせ徹底ガイド

外壁塗装は、一度色を塗るとなかなか変更できないため、重大なイベントといえます。外壁塗装で失敗しないためには、優れた塗装業者を探し、どの色がよいかなど念入りに調べる必要があります。また、近隣家屋との色の相性もチェックし、自分が属する地域のルールに反していないかなども意識しなくてはなりません。外壁塗装におけるポイントや配色の選び方などについて詳しく解説していきます。

う~ん…困った!外壁の色や組み合わせが決まらない!

外壁塗装をするに当たって、大多数の方が悩みがちなのが「色の組み合わせ」です。色見本を見ても、似たような色がたくさん並んでいて、どれを選ぶべきか迷うことは少なくありません。また、屋根と外壁の色の相性にいまいちピンとこない、なんてこともよくあります。こうなってくると、本当ならワクワクする色選びも段々と心配になるものです。
外壁塗装の頻度は一般的に10年に1度です。数十万円という大金をかけてすぐに塗装しなおすことも可能ですが、色が気に入らないという理由で行うのには割に合った出費だとはとてもいえません。そのため外壁の色選びは、外壁塗装のプロセスにおいて最も慎重に考えなくてはならないのです。

外壁の色選びにおける注意点

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では、色選びに失敗しないためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?
まず家の周りの環境をよく観察し、自分や家族の要望を「明るい」「暗い」など言語化することから始めてみましょう。それによって、自分たちがどのような色を望んでいるのかが見えてきます。近隣を歩いてみて、気に入った色があればご近所さんに何色か尋ねてみるのもよいかもしれません。
なお、交通量の多い通りに面している家は、車の排気ガスなどによって汚れやすくなります。こうした場合、濃い色を選んだほうが美しさを長持ちさせることができます。外壁の汚れを洗い流すのは大仕事ですので、最初から出来るだけ汚れが目立ちにくい色をチョイスするとよいでしょう。
また、ちょっとした冒険心から真っ赤や真っ青などの原色系をチョイスする場合は、経年劣化によって徐々に色あせていくことも考慮しておきましょう。もっと派手な色を選びたいなら、近隣の景観を損ねないか注意する必要も出てきます。

失敗しない外壁の色や組み合わせの選び方とは?

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塗装の失敗例でよく耳にするのが、「当初のイメージと違った」というものです。自分の中で想像していた色と実際の配色とのギャップにショックを受ける人は、意外と多いそうです。
思いきって外壁を派手な色にしてみたいと考える方も少なからずいるかと思いますが、なるべく柔らかで素朴な色を選んだほうがよいでしょう。というのも、落ち着いた色のほうが近隣の景観になじめるうえ、親しみやすく見えるからです。派手な色を選んだ場合は悪目立ちしてしまう可能性も否定できません。また、派手な色が理由でご近所トラブルに発展する場合もありますので、落ち着いた色のほうが無難といえるでしょう。
では、失敗しない選び方とは具体的にどうすればよいのでしょうか。色選びにおいて意識したいポイントや、リサーチの仕方などについて解説していきます。

人気の色や配色をチェック

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まずは、住宅系のマガジンやインターネットでどんな色が人気か、どのようなデザインがあるかを調べてみましょう。気になる色があれば、自分の家に当てはめて違和感などがないか想像してみてください。これを繰り返すだけでもイメージの定着化につながり、塗装後のギャップに悩まされることが減るでしょう。また、塗装業者だけでなく、カラーコーディネーターのような色の専門家に意見を聞くのも一つの方法です。

時間帯別にイメージをチェック

たくさんの色が入った見本帳もしっかりとチェックしておきましょう。この際、「光源」というキーワードを強く意識してください。これは、光の源が蛍光灯か太陽かによって、色の見え方が変わってしまうというものです。例えば蛍光灯の下では白に見えるものが、白熱灯の下では少し黄ばんで見えることがあります。

太陽光ならなおさらであり、時間帯によって見え方は大きく異なります。「夜間と日中で比較すると、自分が思い描いていた色とは若干ずれていた」なんてこともよくありますので、外壁の色を確認する際は、室内でのサンプル確認のみで終わらずに、実際に外でも確認しましょう。
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カラーシミュレーションを利用する

それでもなかなか決まらない人には、カラーシミュレーションを利用するのがオススメです。色自体だけではなく、家全体の色のイメージを見られるのがメリットです。ツートンカラー2色のバランスに不安がある方などは、家の全体像を把握することで、塗装後のイメージがさらに湧きやすくなります。とはいえカラーシミュレーションは、パソコンの色調や印刷時のインクなどによって見え方が変わってくるので、類似する色の比較にはあまり向いていないかもしれません。あくまでイメージをより具体化するためのツールと捉えたほうがよいでしょう。

試し塗りで最終確認

実際に色が決まったら、いよいよ試し塗りの段に移ります。試し塗りとは文字通り、実際に家の外壁に候補とする塗料をお試しで塗ってみることをいいます。最もイメージを把握しやすいため、色選びのミスを最小限に抑えられます。朝昼夜や天候などを含めて入念に確認すれば、外壁に塗られた色が、実生活上でどのように見えるかを想定できます。
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「面積効果」に注意しよう!

面積効果とは、面積の大小によって色の見え方が変わることをいいます。面積が広がれば広がるほど、明るい色はより明るく、鮮やかな色はより鮮やかに、そして暗い色はもっと暗く感じるようになります。この効果により、小さめの色見本では色が濃く見えていたのに、実際に外壁に塗ると想像以上に薄く見えてしまう、といったケースがしばしば起こります。色見本から色を選ばないといけない時は、より彩度と明度が下がった状態を想定しておき、色相もなるべく控え目な色を選ぶとよいでしょう。また、A4サイズの大きめの色見本を塗装業者に用意してもらうと、実際の塗装と近い色をイメージできます。

外壁の色別にイメージや特徴をチェック!

近年では、ベージュやグレー系のいわゆる落ち着いた色が特に人気を集めています。これらの色が家にもたらすイメージと特徴をそれぞれチェックしていきましょう。

ホワイト系の外壁

ホワイト系はどんな色とも相性がよいので、近隣の景観ともなじみやすく、失敗することが少ないといわれています。また、清潔感や高級感を十分に出すことができるため人気です。デメリットとしては、経年劣化による色あせこそ目立ちにくいものの、汚れは目立ちやすいという点が挙げられます。また地域によっては、逆に家が目立ってしまうこともあるので、近隣のルールなどをチェックしてから選ぶとよいでしょう。

ベージュ系の外壁

落ち着いた印象を与えるベージュ系はほかの色と合わせやすいため人気です。また、比較的汚れが目立ちにくいのもメリットといえるでしょう。付帯部を黒や濃い茶色などの暗色にすれば、柔らかなベージュを引き立てられます。しかし、付帯部もベージュにしてしまうと、単一色の物足りない印象になってしまうので注意が必要です。またベージュは、黄色や青などの原色系との相性が悪いので、その点も気を付けなくてはなりません。

グレー系の外壁

白と黒の中間色であるグレー系は、ほかの色との相性がよく落ち着いた大人っぽい雰囲気を演出できます。汚れが目立ちにくい点も人気の理由の一つでしょう。ライトグレーなら清潔感を出すことができ、ダークグレーは都会的なイメージにつながります。明るい色からモノトーンまで幅広い色との相性がよく、ほかの色でアクセントを入れることで引き締められるのも魅力です。

ブラック系の外壁

ブラック系の特徴は、クールで都会的イメージがあるので、スタイリッシュな仕上がりになります。黒はツートンカラーで使われることが多くホワイトや茶色との相性が抜群で、高級感のある印象です。反面、黒は熱を吸収しやすいので、日当たりによって外壁の表面温度が上がりやすいのが難点です。直接触れることによるやけどの恐れが生じるのみならず、室内温度も上昇するため、夏場などは特に要注意です。断熱材などを取り入れて、室内温度が上がり過ぎないように工夫する必要があるでしょう。また黒の外壁は、意外にもホコリなどの汚れが目立ちやすいため、周辺環境を確認しておきましょう。

オシャレなツートン塗装もアリ!

外壁塗装をすると決めた時、せっかく色を塗り替えるのだからオシャレで見栄えのよい外壁にしたい、と思う方は多いでしょう。ツートンカラーは、見た目がオシャレでモダンなイメージもあるので、とても人気のあるデザインです。
外壁をツートンカラーにする場合、2色の割合が6:4から7:3程度の比率になるように意識すると配色のバランスが取りやすくなります。
色選びに迷ったら、同系色を選ぶようにしましょう。一般的な組み合わせとしては、白×黒でシックに、茶色×クリーム色で優しい雰囲気に、黒×グレーでモダンな仕上がりになります。同系色のカラーでもしっくりこない場合や、2色の対比が強過ぎる時は、2色の間にセパレーションカラーを入れるとよいでしょう。2色の境目となるところに、幕板や雨樋などで違う色のラインを入れることによりまとまりが生まれます。
「外壁には多くても3色までがよい」といわれていますが、3色を使用する場合は、淡い色や落ち着いた色を選ぶとよいでしょう。

外壁をツートンカラーにする時の区切り方は、上下で水平に分けたり、縦のラインで垂直に分けたりする方法や、バルコニーなどの出っ張った部分で分ける方法などがあります。上下で水平に分ける方法は、一番調和させやすいといわれていて、上下のコントラストをしっかりと出すことで、家に重厚感が生まれるので人気があります。
外壁リフォームのはじめの一歩!配色×組み合わせ徹底ガイド
簡単に塗り替えることができないため、迷いがちな外壁塗装の色選びですが、やはり一番大事なのは、自分自身がどのような色にしたいかということです。色選びの際は、まずは自分の好きな色合いや周辺との調和を含めた仕上がりをしっかりとイメージしましょう。そのうえで専門家の意見を仰ぐことがポイントとなります。自分の判断に自信が持てない方や、塗装に失敗したくない方は、あれこれと悩む前に一度プロに相談されることをオススメします。

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