かつてはどんな家庭にもあった「ちゃぶ台」。昭和の知恵が詰まったその利便性と、シンプルでかわいらしいデザインが、ロースタイルなインテリアとともに見直されています。そんな現代風でオシャレなちゃぶ台を、DIYで作ってみませんか?
ちゃぶ台が愛される理由
昭和初期、一家団らんの象徴として日本の食卓の中心にあったちゃぶ台。愛用されていたのには様々な理由がありました。
1. 低いこと
昭和初期~中期、人口の増加と集中にともない、団地やアパートでコンパクトな居間+食卓のお茶の間スタイルが普及。タンスに囲まれた部屋を広く見せる方法として、部屋の真ん中に低いちゃぶ台が置かれていたのです。
2. たためて丸いこと
角の無い安全性とゴロゴロと転がせる丸さは、お手伝いをする子どもたちの味方でした。正月などに人が増えても、文字通りみんなで食卓を囲むことができます。
そのメリットを現代に当てはめると、ソファーベッドやローボードなど、“しまう”ことや“低くする”ことで部屋を広く見せる手法は、都会のワンルームインテリアとも共通するところですね。
最近増えている築年数の古いリノベーション物件にもすっと入り込めるシンプルなデザイン。部屋の隅に立てかけておいてもおしゃれで、急な来客にもさっと対応できます。ほら、実はとても現代人の生活に合っていませんか?
そんな便利がいっぱいのちゃぶ台。しかしインテリアの欧米化にともなって徐々に姿を消し、今ではなかなかベストサイズを手に入れることは難しくなりました。無いなら作ってしまおう、というのがDIYerのスタイル。
材料と道具
■材料
・折り畳み脚4本(木ねじ付属)
・天板(厚み2cm以上)
■道具
・プラスドライバー
・(キリ)
今回使うのは、高さ24cmの「鉄 折り畳み脚」。荒物(ほうき、ちりとり、ざるなど昔ながらの日用品)を取り扱う問屋「松野屋」の製品です。価格は4本で4,000円(税抜)。
作り方
1. 天板を用意する
インテリアのスタイルや部屋の大きさに合わせて、木材の天板を用意します。木ねじが貫通しない厚さのものを選びましょう。今回、DIYer(s)で使ったのはリクレイムドワークスのコーヒーテーブル用天板。
2.木ねじを取り付ける
取り付けは付属の木ねじ。ドライバーのみでも大丈夫ですが、素材によってはドリルやキリがあるとより簡単に取り付けられます。
3.完成
古材を利用したデザインで、洋風インテリアにもばっちりなニュースタイルのちゃぶ台が出来ました。みなさんもDIYでちゃぶ台スタイルを始めてみませんか?
WRITTEN BY
Japan
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