ペンキやニスといったものから、ボンドや木材、布など、様々な素材を扱うDIY。素材によっては肌と合わず、手荒れを招くことも。そんなときに欠かせないのが、肌の潤いを保つハンドクリームです。せっかくDIYが好きなら、ハンドクリームも天然素材で自作してみませんか。DIYでも活躍する蜜蝋と家にあるオリーブオイルを使えば、とっても簡単&短時間で作ることができるんです。
材料と道具
■蜜蝋…2g
■植物オイル…10ml(今回は食用オリーブオイルを使用)
■はかり
■耐熱容器
■フライパン
■マドラー
■クリームジャー
ちなみに蜜蝋とは、はちみつを採取したあとのハチの巣から作られた蝋のこと。ミツバチが作った天然素材の蝋です。同じ蝋でも、100円均一などで売っているロウソクの原料は、パラフィンワックスと言い、石油が原料。全く素材が違うので、間違えずに蜜蝋を使ってくださいね。
作り方
STEP.01 材料を量る
こまめに目盛りを見つつ、およそ2gになるところで手を止めます。
次はオリーブオイルを投入します。慎重に、目盛りを確認しながら加えていきましょう。
全体でおよそ12gになったところで、計量完了です。
今回のアイテムは、ぴったりの数値で計量しなくても大丈夫。ちょっと多すぎたり少なすぎたりしても、ハンドクリームは完成するので安心してください。ちなみに蜜蝋が多いと固いクリームになります。もし固すぎたときは、オイルを足してやり直してみましょう。
STEP.02 材料を湯煎にかける
フライパンに水を入れて沸騰させます。
沸騰したら、火傷しないように気を付けつつ、材料を湯煎にかけます。慌てずゆっくり溶かしていきましょう。ポイントは、オイルと蜜蝋をなじませるように意識することです。
ちなみに蜜蝋の融点はおそよ65~70度。しばらくすると、すうーっと蜜蝋が減り始めます。オイル自体の色も、徐々に蜜蝋色に近づいていきますよ。
あっという間に、蜜蝋があとわずかに。慌てて引きあげず、最後まで蜜蝋とオイルをなじませながら、溶かしきりましょう。
このように完全に液体になれば完成です。オリーブオイルだけより、ちょっと色が濃くなりましたね。少ない分量だからか、5分程度で出来てしまいました!
STEP.03 クリームジャーに移す
あとは、クリームジャーに中身を移せば完成です。早速、溶かした液体をクリームジャーにポタポタ……。
15分ほど冷まして、完全に固まったら、蜜蝋×オリーブオイルの自家製ハンドクリームの完成です!
クリームジャーをシールやペンでデコれば、贈り物にもよさそうですね。好みの香りのエッセンシャルオイルを加えて、お気に入りの香りにアレンジすることもできますよ。
実際に使ってみました
見た目がどれだけよくても、実際にハンドクリームとして機能しなければ意味がありません。そこで実際に、完成したクリームを塗ってみました。
市販のハンドクリームより、ややしっかりとした素材感。でも少し強めに押せば、ぬるりと指が入ります。感触は完全に、ハンドクリームです。
指先にとってみたところ、手の温度で多少溶けたとはいえ、通常のハンドクリームより固く感じます。ちょっとオイルが少なかったか……。
試しに手の甲に塗ってみます。置いただけだと、やはり固めの質感は否めません。
次に、しっかりと手の甲に刷り込みます。すると、どうでしょう。徐々にクリームが溶けて皮膚になじんでいきます。しかし、まだ細かい塊が手の甲に残っているので、もうしばらく、塗りこんでみます。
すると、クリームは完全に溶けました! 皮膚がほんのり潤ったのは伝わるでしょうか。油分が肌の上に乗っているのを感じます。
通常よりもしっかりと刷り込む必要があるので、手の血行促進にもよさそうと感じました。指先が冷えていたのですが、これを使い続ければ、温かい手になれそう。ということで、ちょっと固いけど、あえてこのまま使おうかなと思っています。
いろんなアレンジで、ぜひまた作りたい!
自分のためにも、贈り物にもぴったりな自家製ハンドクリーム。例えばオリーブオイルをマカダミアナッツオイルなどにしたら香ばしい香りに変化しそうですし、アロマオイルをプラスすれば、癒やしアイテムに。クリームジャーもいろいろカスタマイズできそうなので、手作り好きにはたまらないアイテムです。
慣れれば30分もかからずに作れると思うので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
WRITTEN BY
Japan
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