賃貸人が知っておきたい!アパートリノベーションのメリットや事例を紹介

本記事では、アパートリノベーションのメリットや成功のコツを紹介します。どのようなリノベーションをすればよいのか、費用はどれくらいなのかなど、施工前に知っておきたい情報をまとめました。老朽化したアパートを所有している人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2021.09.23

更新日 2021.09.23

賃貸人が知っておきたい!アパートリノベーションのメリットや事例を紹介

時代とともに人々の生活スタイルが変化すると、住居の在り方も徐々に変わっていくものです。古い間取りや設備がそのままになっている住居は、場合によっては生活しづらいと感じるかもしれません。所有しているアパートの築年数が経過してきたら、時代に合った賃貸へリノベーションするのがオススメです。そこで本記事では、賃貸人がぜひ知っておきたい、アパートリノベーションのポイントを紹介します。古いアパートを所有している人は、ぜひ参考にしてください。

アパートリノベーションのメリット

アパートリノベーションについて「何となく多額の費用がかかるイメージを持っており、実行すべきかどうか迷っている」という人は少なくありません。ここでは、アパートリノベーションによって得られる賃貸人・賃借人のメリットをそれぞれまとめました。

賃貸人のメリット

賃貸人が知っておきたい!アパートリノベーションのメリットや事例を紹介
そもそもリノベーションとは、内装やデザイン、間取りなどを改修し、建物の価値を向上させることです。「床材・壁紙の張り替え」や「設備の修理」「屋根・外壁の塗り替え」といったアパートのメンテナンスとは異なります。「古くなった部分を修復するだけでなく、ワンランク上の建物を目指す大幅な改修」を指す概念として使用されることが多いでしょう。

アパートリノベーションによって得られる賃貸人側のメリットは、空室対策や賃料アップが期待できることです。アパートの築年数が経過すると、どうしても内装や間取り、設備などについて「グレードが古い」と感じられるようになります。「家賃が安ければよい」という借手もいなくはありませんが、やはり時代に合っていない内装は生活しづらいことはいなめません。そのため、ほかの物件と比べると選択されづらくなるでしょう。しかし「和室を洋室にする・収納を増やす」など、少し手を加えるだけで空室対策につながることもあります。

たしかにアパートリノベーションは、通常の一軒家リフォームなどよりも改修箇所が多く、費用が膨らむ可能性があります。しかし、毎月の賃料を適正にアップすることで、スムーズな工事費用改修を見込めるでしょう。上手に運用することで、賃料をアップしたうえで入居率の向上が期待でき、従来よりも多くの利益を得ることも可能です。

賃借人のメリット

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アパートリノベーションでメリットを得られるのは、賃貸人だけではありません。アパートを借りる側である賃借人にとっても、嬉しいポイントはたくさんあるのです。
リノベーション賃貸を借りる側のメリットは、「新築のような見た目でありながら、比較的家賃が安く済むこと」です。駅近の賃貸や都内の人気エリアでも、リノベーション賃貸の相場は新築よりも総じて割安です。そのため立地にこだわって賃貸を選びたい人は、積極的にリノベーション賃貸を探していると期待できます。

加えて、リノベーション賃貸はデザイン性に優れているという特徴もあります。アパートリノベーションは、「古くなり空室が目立ち始めたアパートに、人を呼び戻す」という目的で行われるケースも少なくありません。そのため内装は、現代の流行を多く取り入れたオシャレなデザインになっていることが多いのです。こうした事情で、リノベーションを施したアパートについては一般に「オシャレかつ比較的安い、お得な賃貸物件」と広く認識されています。

リノベーション賃貸は、通常のアパートと同じように、契約後に即入居可です。逆に、中古物件を購入し、リノベーションしてから住もうとする場合は、打ち合わせや工事などに時間がかかるため、入居まで半年〜1年ほどの期間が必要でしょう。こうした背景により、「将来はリノベーションした建物に住みたいと思っている人が、試しに賃貸物件を借りてみる」というケースも少なからず生じています。

アパートリノベーションの費用相場

ここでは、アパートリノベーションにかかる費用を、さまざまなケースごとにまとめました。アパートの施工を検討している人は、改修内容や予算を決める参考にしてください。

外装のリノベーション

賃貸人が知っておきたい!アパートリノベーションのメリットや事例を紹介
外装のリノベーションは、入居者の増加につながる重要なポイントです。内装をいくらきれいにしたとしても、外装の印象が悪いと部屋のよさも伝わりづらいでしょう。また、建物そのものの寿命を延ばし、経年劣化を防ぐ役割もあるため、アパートを長く快適に使ってもらうためにも外装リノベーションは重要です。

外装リノベーションの主な施工内容は、外壁・屋根の塗り直しです。建物に使用する塗料の寿命は10〜20年ほどのため、適切な時期に塗装を行う必要があります。
費用は2階建てなら120万~300万円、3階建てなら200万~400万円ほどが相場です。アパートは一般的な一戸建て住宅よりも塗装面積が広くなりやすいため、やや割高になるケースも多いでしょう。

建物の美観を保ち、寿命を延ばすために行われる外壁・屋根塗装。しかし施工内容によってはアパートを新鮮にイメージチェンジすることもできます。
オススメなのは、従来とは違ったカラーを外壁や屋根に使用することです。バイカラーや異素材の組み合わせなど、工夫次第で個性を強くアピール可能です。ワンランク上のアパートを目指したい人は、カラーリングについて、業者に相談してみましょう。

内装のリノベーション

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室内デザインは、賃借人の生活スタイルに直結します。そのため室内リノベーションを実行する際は、呼び込むターゲット層を明確にしたうえで、デザインや設備の方向性を決定することが大切です。ファミリー層を狙うなら子ども部屋に使える小部屋が必要ですし、一人暮らしの若い世代を狙うなら、間取りは1Kや1DKで十分でしょう。逆に「単にデザインをオシャレにしたいだけ」など、漠然とした目的でリノベーションに踏み切ると、失敗の原因になりやすいので注意しましょう。

内装リノベーションの費用は、壁紙・床材の張り替えといった小規模な施工なら比較的安く済みます。壁紙の張り替えは1,000円/㎡ほど、床材の張り替えは2万〜6万円/畳、畳からフローリングへの変更は3万〜4万円/畳、ドア変更は3万〜10万円、窓の増設は10万〜30万円、クローゼットの増設は10万〜50万円ほどをそれぞれ目安としてください。
一方で、間取り変更を伴う大規模な施工は、費用が膨らみやすいでしょう。間取り変更は80万〜160万円、和室を洋室へ作り替えるリフォームは25万〜100万円ほどかかります。人によっては、昔ながらの和室では生活しづらいと感じることもあるため、ターゲット層によっては洋室への変更も検討してみましょう。

水回りのリノベーション

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毎日使用する水回りは、特に汚れが溜まりやすく、劣化しやすい設備だと言われています。使用状況によるものの、一般的な交換目安は10年です。水回りのリノベーションは、設備のグレードによって費用が変わりやすいため、ターゲット層を考慮しながら、どんな設備に実行するかを慎重に検討しましょう。

水回りの設備は、場所によって費用相場が異なります。キッチンは20万〜100万円、浴室は10万〜80万円、トイレは10万〜40万円が相場です。オプションを増やしたり、水回りのデザインを統一したり、最新設備を導入したりする場合はさらに費用が高くなりやすく、相場を上回ることもあるので注意しましょう。

予算が高くなり過ぎる時は、「設備のグレードをワンランク落とす」という手もあります。例えば、一人暮らしの学生向けアパートなら、ファミリー層向けの大きなシステムキッチンを導入する必要はありません。リノベーションの優先順位を決めながら、導入する設備を取捨選択すると、失敗が少ないでしょう。

アパートリノベーションの注意点

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アパートリノベーションでは、現在住んでいる人の状況を考慮しつつ、施工計画を立てなくてはなりません。空室のみ施工する場合はまだしも、アパート全体のリノベーションとなると、入居者に一時的な退去を依頼せざるを得ないでしょう。その場合は、賃貸契約の内容を確認しながら、入居者の同意を得たうえで退去手続きを進める必要があります。アパートリノベーションを行う際は、空室状況を確認し、退去手続きの必要性や作業量も考慮しつつ、「建物全体に施すか・空室のみに施すか」を慎重に決定しましょう。

ほかにも、ターゲット層の選定や賃料の見直し、費用対効果の確認など、アパートリノベーションならではの注意点もあります。特に賃料に関しては、建物の見た目だけをきれいにしたからと言って家賃を上げ過ぎると、入居率低下につながりかねません。地域ごとの相場や築年数などを考慮し、適正な価格を設定することが大切です。

アパートリノベーションの事例集

最後に、間取りやデザインの参考にしたいアパートリノベーション事例を紹介します。リノベーションの内容で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

温かみのある木材で経年変化を楽しむ

「りのべりす」より、築35年のアパートのリノベーション事例を紹介します。この賃貸のターゲット層は、「海外映画に出てくる女性ヒロインのアパート暮らしに憧れている、一人暮らしの女性」です。ファッションやコスメを楽しみ、家の中でも絵になる暮らしができるよう、内装デザインにこだわりました。床材には海外住宅をイメージしたパイン材を使用し、経年とともに変わる色合いを楽しめます。

子育てとリモートワークを両立できる空間づくり

こちらも「りのべりす」より、築24年のアパートのリノベーション事例です。子どもを見守りながらリモートワークができる空間を目指し、3LDKあった間取りを2LDKに変更しました。2部屋をつなげた開放的なリビングなら、家事や仕事の合間でも子どもを見守りやすいでしょう。内装デザインは落ち着いた色合いのブルックリンスタイルをテーマに、レンガ壁やコンクリート調のカウンターなどを導入しています。

白を基調にした明るく清潔感あふれる空間に

こちらは「株式会社遊」掲載のアパートリノベーション事例です。スケルトンに戻したアパートを全面改修し、白を基調とした明るい内装へリノベーション。天井や壁はコンクリートの質感をそのまま残し、上から白く塗装しました。ポイントは、部屋の中央に設けられたガラス張りのバスルームです。部屋全体の採光を確保しつつ、ほかとは違う個性的なデザインに仕上げています。

アパートリノベーションのメリットは、古くなったアパートの価値を向上させ、ワンランク上の賃貸を目指せることです。築年数が経過していても、ターゲット層をきちんと見極め、適切な施工を行えば、借り手が見つかりやすいアパートになるでしょう。
詳しいリノベーション内容や費用を知りたい人は、実績豊富な「カシワバラ・コーポレーション」に、お気軽にご相談ください。

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