イルミネーションをDIYer(s)がプロデュース!地名をつぶやくと色が変わる
Twitterを通じてインタラクティブな体験ができる、画期的なイルミネーション・オブジェをDIYer(s)が手がけました!
公開日 2016.12.15
更新日 2022.01.07
クリスマスに向け、密かに準備を進めていた、DIYer(s)プロデュースによる『「ひと、アイデア、情報」の交差するイルミネーション・オブジェ』がついに誕生しました!
設置場所は、2016年9月に移転したばかりのヤフー株式会社の本社18階。Yahoo! JAPANが展開するコワーキングスペース「LODGE」につながるエントランスに設置いたしました。
まずは早速、”新感覚”なイルミネーションをお楽しみください。
本プロジェクトはイルミネーション取扱い大手の㈱タカショーデジテック(㈱タカショーグループ会社)、IoTプロダクトを手がける株式会社no new folk studio(以下nnf)のコラボレーションで実現。タカショーデジテック社のLEDイルミネーションライト約2万球を使用しています!
ただ光を見るだけじゃない、”人が光り方を操作する”イルミネーション!
「“新感覚”って言うけど、何が新感覚なの?」と思った方もいるはず。ということで簡単にご説明。一般的なイルミネーションは“光をただ見るだけ”ですよね?もちろん、美しい光は見ているだけでも感動するものですが、『「ひと、アイデア、情報」の交差するイルミネーション・オブジェ』はイルミネーションを見ている我々が“光り方を操作する”ことができるのです。
こちらのイルミネーションがどのようにヤフー株式会社のエントランスに設置されたかは、記事の後半をご覧ください。
天気によって雲型イルミネーションの光り方が変わる!
どうやって光り方を操作するのかと言うと、こちらのイルミネーションは“Twitterを通じて光り方が操作できる”のです。
ハッシュタグ「#ヤッホー!」のあとに地名を入れてツイートすると、入力した地名の現在の天気に応じて、イルミネーションの色と光り方が変化します。天候と連動するので、イルミネーション部分を雲の形にしてみました。
地名は、世界の主要都市をはじめ、日本国内は市区町村まで対応。ヤフー株式会社本社ビルにいながら、遠い南国ハワイやシロクマが歩く北極、はたまたディナー予定の表参道といった各所の天気がモニターに表示されるんです。
他にも、イルミネーションと合わせて、“小鳥のさえずり”など天気に応じたサウンドも流れるため、光と音の両方でインタラクティブな体験が楽しますよ。
光り方は全部で5パターン。
晴れ:赤と黄色がゆっくりフェードイン・アウト
雨:青と白の点滅
くもり:白い光がフェードイン・アウト
雪:緑と白の点滅(森林に降る雪をイメージ)
雷:黄色と白が激しく点滅
イルミネーションを下から見上げた様子は圧巻です。
山小屋オブジェのモニターをチェック!
中央にある山型の「ロッジ・オブジェ」には、天気情報を表示するディスプレイが設置されています。ツイートにある地名を取得して、天気APIと組み合わせることで、現地の天気情報を利用した体験ができるのです。
山型モニターの待機中表示。
「#ヤッホー! 赤坂」でつぶやいた際の表示例。
実はこのイルミネーション、DIYで作り上げたんです!
「こんなデジタルでオートメーションされたテクノロジーが取り入れられたイルミネーションなんて、DIYじゃない!」と思いますよね?安心してください、このイルミネーションはDIYで作っているんです。
ということで、どのように完成に至ったかをご紹介。まずは設置前のヤフー株式会社のエントランス・ウェイティングスペースの様子をご覧ください。
テーブル・イス・床は木材をベースに製作。
STEP.01:トラスの組み立て作業
まずは骨格となるトラスを組み立てていきます。ちなみにこのトラスは、まだ日本では珍しい15cm幅のトラス。室内展示用として活用度大です。
STEP.02:山小屋オブジェを組み立て
トラスの組み立て作業と並行して、オブジェの中央に設置するロッジ風山小屋の組み立ても開始。事前に図面通りに木材をカットしていたので、こちらもあっという間に完成。
最後に、山小屋のモニターを映し出す部分に、ロッジ風デザインのフレームをクギで取り付けて山小屋風オブジェは出来上がり。
STEP.03:山小屋とトラスの組み合わせ
トラスと山小屋をドッキングして、図面イメージと実際の設置場所のバランスを調整しながら土台設置が完成!雲型オブジェを取り付ける準備が完了です。
STEP.04:雲型オブジェの製作及び取り付け
一瞬シラスの盛り合わせと錯覚するDIYer(s)編集部(笑)。
まずは、タカショーデジテック社からご提供いただいた、白・電球色・緑・赤・青の5色のイルミネーションを箱から取り出し、テーブル上で仕分け作業開始。これがのちに光り輝くイルミネーションになるんです。
仕分けした5色のイルミネーションを、鉄製の格子の上に白・電球色・赤・緑・青の順番で均等になるように設置。このひとかたまりで2500球のセットとなっています。
点灯テストもいい感じの仕上がり。
次に、周りをワイヤーメッシュネットで覆い、雲のイメージになるように200度耐熱の白いワタを次々と取り付けていきます。
この雲型オブジェの装飾は、ウィンドーディスプレイを手がける女性中心のデコレーターチームが担当。デコレーターならではのきめ細かい作業、デザインセンスが光ります。
デザイン通りの仕上げになるよう、役割分担をしながら雲型オブジェを黙々と作り続けていきます。
いよいよオブジェの最終工程。完成した雲型オブジェから順にトラスに取り付けていきます。これだけの大きさになると、それなりの重さになりますが、図面に従って黙々と設置。雲型オブジェを取り付けて、オブジェ製作チームの仕事は終了。
STEP.05:光の演出作業(動作確認作業)
最後の最後に、光の演出のプログラミングを担当するnnf社エンジニアの出番です。Twitterと天気情報とイルミネーションをインタラクティブにつないで、世界の天気をイルミネーションで表現する仕組みを構築。当初のプログラム通り全部のイルミネーションが点滅するのか、Twitterでつぶやいて世界の天気情報と連動して点滅するのか、モニターに指定画像が表示されるのかなど、最高の表現を演出するため、深夜まで作業が続きました。ドキドキ…。
ついに!『「ひと、アイデア、情報」の交差するイルミネーション・オブジェ』完成!!
様々な人の協力を得ながら細かい調整・修正などを行い、2日間にわたる作業が終了。遂にイルミネーション・オブジェが完成!
雲オブジェを経由して、山小屋から眺めているように見えますか?
こちらのDIYer(s)プロデュースによるイルミネーション・オブジェの設置期間は12月26日(月)21:00まで。ぜひ足を運んでこのインタラクティブなイルミネーション体験を味わってみてください!
INFORMATION
Yahoo! ショッピング イルミネーション特設サイト
http://topics.shopping.yahoo.co.jp/promotion/tieup/illumination/
イルミネーション設置場所
東京都千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井タワー 18F ヤフー株式会社 受付横
イルミネーション公開期間
12月5日(月)〜12月26日(月)21:00まで。
SPECIAL THANKS
株式会社タカショーデジテック
ガーデニング関連製品の扱いに関して、国内トップクラス株式会社タカショーのグループ会社。LEDサイン、LED看板、屋内/屋外照明、イルミネーション関連の開発・企画・製造・販売を手掛ける。グループ会社全体で、“風、光、水、緑”をコンセプトとして「心で感動する」をテーマに掲げる。
株式会社ノーニューフォークスタジオ
「日常を表現にする」をミッションに、スマートフットウェアを中心としたIoT製品の開発および運営を行う2014年設立のスタートアップ企業。2015年に、ソール内に約100個のフルカラーLEDと9軸モーションセンサーを内蔵したスマートフットウェア「Orphe(オルフェ)」の開発を発表。Asia Digital Art Award 2015 Excellence Awards、日本グッドデザイン賞2016ほか受賞多数。
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!