幻のオレンジをくまなく使った清涼感あふれる一杯

“手作りで少量生産かつ、こだわり抜いたクラフトビール”、まさにDIYで作られたビールにフィーチャーする“木曜日のBEER HUNTER”。第3弾となる今回は麗しいゲストが登場します!!

公開日 2016.12.01

更新日 2022.01.07

幻のオレンジをくまなく使った清涼感あふれる一杯

第1弾は自給100%を目指したDIYビール「おがわ Porter」(麦雑穀工房マイクロブルワリー)、第2弾は現地の味を再現したこだわりの一杯「ハイブリット ライトペールエール」(デビルクラフト)。そして、今回はサンクトガーレンの「湘南ゴールド」(サンクトガーレン)をピックアップ。この一杯を味わえる新宿駅と代々木駅の中間に位置する《Watering Hole》に伺いました。

 

¥800(ハーフ) ¥1,050(パイント)

初のゲストは現役大学生ながらサロンモデルとしても活躍する佐藤涼実さん。自身のInstagramでは4万以上フォロワーを持つなど、同世代の女性から多くの支持を集めています。

堅苦しい挨拶もほどほどにTHE GOOD BEER HUNTER TOKYOの名村さん(左)と田嶋さん(右)との乾杯でvol.03も幕開け。

 

—この連載はクラフトビールのフィーチャーする内容ですが、まず佐藤さんのクラフトビールに対してのイメージを教えてください。

 

(佐藤)「私、お酒はビールしか飲まないんですよ。なので、クラフトビールも飲んだことはあります。とにかく種類がたくさんあるイメージで、普段飲んでるビールよりも味が濃いっていう印象ですね」

 

 

(田嶋)「お酒は強いの?」

 

 

(佐藤)「一口飲んでうわ〜ってなることもないので弱くはないと思います。かといって、すごく強いというわけではないので普通かなと。人に話せないような失敗談はないです(笑)」

 

(名村)「僕は路上で寝てしまった経験が何度かありますけどね(笑)。同世代はビール飲む?」

 

 

(佐藤)「女の子はサワーとかカクテルとか甘いのを飲んでる人が多いですね。ビール党の私としては一緒にビアガーデンとか行きたいんですけど......。あと私なりの分析なんですが、理系だと男友達が多いから割と飲める人が多い。逆に文系は飲めない傾向が高い。サークルとかで見てるとそんな感じがします」

 

 

—なるほど。昨今、若者の“◯◯離れ”という言葉をよく聞きますが、それでもまだまだ盛り上がりの可能性はありそうですね。今回、ピックアップしたサンクトガーレンの湘南ゴールドの特徴を教えてください。

 

 

(田嶋)「ビールの名前になっているけど湘南ゴールドは、もともと神奈川県が12年もの年月をかけて開発したオレンジの名前なんです。未だ県内でも果実の生産量がまだ少ないため、一般発売は毎年4~9月の春夏限定なんですが、ここWatering Holeは8店しかない特約店の1つなので、1年中樽生で堪能することができるんですよ。“香水のよう”といわれるほどの圧倒的な華やかな香りを持つオレンジを使っているので、この一杯もその特徴を引き継いでいますね。味はただ甘いといったわけでなく、みずみずしくジューシーな風味と柑橘系特有のマーマレードのような苦味で絶妙なバランスを生み出しているんです」

 

 

(名村)「このビールを作ったサンクトガーレンは日本での小規模のビール醸造が認められる前にサンフランシスコで作って、現地の直営ブルーパブで販売していたんです。それから日本で立ち上げて、ビールを作り続けていってこの湘南ゴールドが生まれました。“飲んだ後のゲップまでオレンジ!”という謳い文句をかかげるほど、香りはオレンジそのもの。その香りを最大限に生かすために、果汁だけでなく皮も実も丸ごと使っているんです。とても飲みやすく、ペールエールならではの香りを楽しむということも体感できるので、特に女性にオススメしたい」

 

*ペールエール:麦芽からくる甘みと香ばしさ、またホップ由来の冴えた苦味が特徴。泡が少ないモノが多く、中にはほとんど感じないモノもある。

 

 

—佐藤さんはいかがでしたか?

 

(佐藤)「飲む前から香りがするし、口当たりもよかったのでビックリしました。あと、ただ軽いわけではなくて飲み応えもしっかり感じられる。少ない量でもお酒感を楽しめるからすごくハイブリッドでいいですね!」

 

 

(名村)「そう。気づいたら意外と酔っ払ってることに気づくんだよね。パイントだと2杯ぐらいで結構いい感じになってる(笑)」

 

*1パイントは約473ml(アメリカパイント)もしくは約568ml(イギリスパイント)。生ビールの中ジョッキが350mlから500mlまでの範囲。

 

 

(田嶋)「色々な種類が飲みたい場合はハーフにしてみたり、このお店だったら4種の飲み比べもできたりするので、自分なりの楽しみ方ができますよ」

 

 

—個人的には、せっかくなら色々な種類飲みたいけど少ない量だと味わいきれないのでは、と探究心と欲望が相まってついつい飲みすぎてしまいます(笑)。

さて、ビールに続いて、絶品おつまみとしてピックアップしたのが「ブラッティーナとオレンジ」。オシャレな朝食のような見栄えですが、こちらはいかがですか?

 

フレッシュチーズの1種「ブラッティーナ」とオレンジの盛り合わせ。¥1,000

 

(佐藤)「主張が激しくなくてすごくまろやか。チーズチーズしてないから食べやすいし、このクラフトビールにも合うと思いました」

 

 

(名村)「女性ならこういった軽いメニューのほうが、一気にお腹いっぱいにならないからいいかもしれないですね。オレンジのクラフトビールを飲みながら、オレンジを食べるというのも面白いですし」

 

 

—初めてブラッティーナを食べたんですが、モッツァレッラの生地の中に刻んだカードとクリームを混ぜ込んだモノなんですね。ナイフを入れると、トロリとした中身が出てきて、見た目は生クリームみたい。

 

 

(田嶋)「この店はこういったチーズのほかにも尾崎牛バーガーやフィッシュ&チップスといったビアバーらしいメニューが楽しめるのが特徴ですね。お客さんの比率も日本人よりも外国人のほうが多いです。かといって入りにくい雰囲気はまったくないので、飛び込みやすいお店だと思います。あと全然関係ないんですが、せっかく女性ゲストがきてくれたので、ベタ中のベタで佐藤さんの好きなタイプを聞いてもいいですか?(笑)」

 

 

(佐藤)「大丈夫ですよ(笑)。うーんとタイプは目標がある人です。それに限ります。ぐうたらしてる人はちょっと......」

 

—お答えいただきありがとうございます(笑)。その好きなタイプの流れでクラフトビールの好みとして苦味と香りだと、どちらが重要ですか?

 

(佐藤)「私は今回飲んだような香りを楽しむほうが好きですね。飲みやすいのが何よりだし、友達にも勧めやすい」

 

 

(名村)「まだ若いからだけど、いつかきっと苦味のおいしさに気づく時があると思います。その時はぜひIPAやスタウトとか、その辺のクラフトビールを楽しんでくれたら嬉しいですね」

 

*IPA:インディアン ペールエールの略称。ペールエールの特徴+アルコール度数の両方を高めた苦味の強いビール。

*スタウト:真っ黒な見た目と濃厚な味わいが特徴のビール。苦味も酸味も強く、アルコール度数も高め。

 

 

以上【木曜日のBEER HUNTER】のvol.03をお届けしました。今回お邪魔したWaterring Holeは樽生ビールを19種類展開するなど、多彩な味を堪能できるのが魅力。その他にも店内にはクラフトビールに関する数々のグラスやフリーペーパー、グッズなどがあり視覚でも楽しめます。ぜひ自分好みの一杯を探しに足を運んでみてください。

 

SHOP INFORMATION

Watering Hole(ウォータリングホール)

 

 

住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-26-5 #103

電話番号:03-6380-6115

営業時間:15:00〜23:30

定休日:不定休

URL:http://wateringhole.jp

※クラフトビールのメニューは随時変わります。HPにてリストを告知しているのでチェックを。

 

PROFILE

佐藤涼実

さとうすずみ/現役大学生ながらサロンモデルとして活躍するほか、自身のファッションスタイルでも人気を集め、多くのスナップで誌面やwebマガジンに登場している。また、インスタグラマー向けブログサービス「PRESS(プレス)」のオフィシャルブロガーでもある。

URL:https://pressblog.me/users/suzumi_sato

 

THE GOOD BEER HUNTER TOKYO

田嶋伸浩、名村恒毅により構成される国内・国外のクラフトビールを“時・場所・飲むヒト”を想定し、タップや瓶、缶問わず、よりよい楽しみ方を紐解き、独自に構築したうえで“セレクト・バイイング・ディレクション”するユニット。アパレルセレクトショップ、期間店、フェス、レセプションパーティーなど様々なシーンで通もうなるセレクション・提供を行っている。

 

田島伸浩

クラフトビールマガジン『TRANSPORTER BEER MAGAZINE』の発行人。長野 OH!LA!HO BEERの「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」、伊勢角屋麦酒の「GOLDEN DRAGON SESSION ALE」のプロデュースを手がけるほか、アパレルブランド、スタイリスト事務所を経営するなど活躍の幅は多岐に渡る。

URL:http://beertransporter.com

 

名村恒毅

国内外の様々なメンズ・レディースブランドのPRを務める情報発信者として、『TRANSPORTER BEER MAGAZINE』のPRも担当。アパレルブランドやセレクトショップとブルワリーの架け橋役として注目されているほか、本年12月より新たなファッションPRとしての活動を予定している。

URL:http://namura.blog.houyhnhnm.jp

 

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