自給100%を目指したDIYビール

華金に向けて送る新連載【木曜日のBEER HUNTER】がスタートします。「craft=手工芸品」にかけてクラフトビールと呼ばれる、職人が造り出す高品質なビールの中から今週末にオススメしたい1杯をピックアップ。隔週木曜日にその1杯が飲めるお店の絶品おつまみと合わせて紹介していきます。

公開日 2016.10.13

更新日 2022.01.07

自給100%を目指したDIYビール

リコメンダーとなるのは【クラフトビールとDIYの関係性】でも登場してもらったクラフトビールのセレクト・バイイング・ディレクションを行うユニットTHE GOOD BEER HUNTER TOKYOのお二人。豊富な知識と各地ブルワリーとの深いコネクションを持つ彼らが初回に取り上げたのが“おがわPorter”。

 

¥600(ハーフ) ¥1,000(パイント)

乾杯で自然と笑顔がこぼれる名村さん(左)と田嶋さん(右)

 

—記念すべき第1回となりますが、このクラフトビールを選んだ理由を教えてください。

 

(田嶋)「埼玉の小川町にある麦雑穀工房マイクロブルワリーが作っているんですが、原料地域自給100%を目指したクラフトビールなんです。自産自消をベースにして、工房施設や農業施設は中古の資材や廃材を有効活用。また化学物質を使用しない自然力栽培、有機栽培にこだわっているあたりDIYer(s)での連載1発目にもってこいかなと」

 

 

(名村)「ビールって色が濃いのと比例して、味も濃いイメージを持たれがち。でも、このおがわPorterは焙煎されたロースト香とコクが、ホップの苦味によりスッキリとした後味にさせてくれるのですごく飲みやすいんですよ。なので、クラフトビールの入門編として勧めたい」

 

—実際に飲んでみてもクドさがないから飲みやすい。アルコールも5度とそこまで高くないから、調子に乗って飲み過ぎそうで怖いくらいですね(笑)。

 

(名村)「ここが作るヴァイツェンもオススメですよ。自家栽培のライ麦、キビ、アワなどの雑穀酵母を使ったことでフルーティな優しい香りに仕上がるんです。なので、ホップの苦みがちょっと...という方でも飲みやすくなっています」

 

 

(田嶋)「少量生産なので飲めること自体貴重。今日のお店“タヰヨウ酒場”さんが麦雑穀工房さんと仲が良かったら仕入れているっていうのもあるんです。そこまで手がかかっているモノと意識できたら、値段が少し高くなるのも納得いくし、きっと飲んだ時の満足感は高まると思う。あと、作った場所で飲めるブルワリーパブを麦雑穀工房さんはやっているので、興味がある方は足を運んでみてほしいですね」

 

—絶品おつまみとしてピックアップしたのが“ハムカツ”。ここタヰヨウ酒場はどういったお店ですか?

 

肉厚で食べ応えは十分。¥430

 

(田嶋)「ハムカツを選んだ理由は店主の『なんでも合うでしょ』っていう一声(笑)。クラフトビール=アメリカ料理って思われがちだけど、日本ならではの居酒屋メニューにも合うんですよ。このお店ではTHE居酒屋なメニューが揃っているんでいろいろと試して自分なりの答え合わせができる。その新しい発見を楽しんでほしいですね」

 

(名村)「クラフトビールって敷居も高く見られがちだけど、こういった大衆系の居酒屋であれば入りやすいと思うんです。クラフトビール以外にもサワー類や日本酒など、飲み物は多数あるので自由に飲んでくれたら嬉しい。その自由の中の選択肢に自然とクラフトビールが入っているという状況にするのが、僕らの活動の真意なので」

 

クラフトビール以外にも数多くの日本酒もラインナップ。

 

【木曜日のBEER HUNTER】と題してお届けした新連載のVOL.01はいかがでしたでしょうか。今週末行ってみようかなと思ってくれた方がいたら嬉しいところ。かく言う筆者は家が近所だったこともあり、取材後にもリピートしてクラフトビールを堪能しちゃいました。

それではまた木曜日にお会いしましょう。

 

SHOP INFORMATION

タヰヨウ酒場(タイヨウサカバ)

住所:東京都品川区小山5-23-16

電話番号:03-6886-4533

営業時間:(火〜土)16:00〜23:30(日)12:00〜21:00

定休日:月曜

URL:タヰヨウ酒場(Facebook)

※クラフトビールのメニューは随時変わります。上記URLにてリストを告知しているのでチェックしてください。

 

INFORMATION

THE GOOD BEER HUNTER TOKYO

田嶋伸浩、名村恒毅により構成される国内・国外のクラフトビールを“時・場所・飲むヒト”を想定し、タップや瓶、缶問わず、よりよい楽しみ方を紐解き、独自に構築したうえで“セレクト・バイイング・ディレクション”するユニット。アパレルセレクトショップ、期間店、フェス、レセプションパーティーなど様々なシーンで通も“うなる”セレクション・提供を行っている。

 

田島伸浩

クラフトビールマガジン『TRANSPORTER BEER MAGAZINE』の発行人。長野 OH!LA!HO BEERの「CAPTAIN CROW EXTRA PALE ALE」、伊勢角屋麦酒の「GOLDEN DRAGON SESSION ALE」のプロデュースを手がけるほか、アパレルブランド、スタイリスト事務所を経営するなど活躍の幅は多岐に渡る。

URL:http://beertransporter.com

 

名村恒毅

国内外の様々なメンズ・レディースブランドのPRを務める情報発信者として、『TRANSPORTER BEER MAGAZINE』のPRも担当。アパレルブランドやセレクトショップとブルワリーの架け橋役として注目されているほか、本年12月より新たなファッションPRとしての活動を予定している。

URL:http://namura.blog.houyhnhnm.jp

 

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