ろみひーの、週末の下ごしらえ。vol.1 -前編-
モデルのろみひーさんこと北澤宏美さんと一緒にお送りする新連載!女性誌で飲み歩きの連載を持っているほどお酒が好きなろみひーさんと、週末、自分へのご褒美も兼ねてゆったりとお酒を楽しむためのDIYアイデアをご紹介していきます。
公開日 2016.08.04
更新日 2022.01.07
第1回目のテーマは、夏の週末にぴったりの「アイスコーヒー」をベースにしたオリジナルカクテル。「アイスコーヒーは大好きだけど、いつもはカフェや既製品で済ませてるんです。お店みたいなおいしいコーヒーを、自宅でゆっくり楽しみたいなあ。カクテルも楽しみ!」とろみひーさん。まずは、コーヒーのプロに、DIYでおいしいアイスコーヒーの淹れ方を教わりに行くことに。
*後編「アイスコーヒーを使った大人カクテル」はこちら。
やって来たのは、この春移転オープンし、早くもカフェ好きの間で話題の「artless craft tea & coffee」。
原宿のメインストリートから一本路地に入ったところにあり、便利ながら落ち着いた雰囲気が魅力です。※取材は旧店舗で行われました。新店舗の情報は、記事の最後をチェック!
そして教えてくれるのは、バリスタの渡辺さん。
artless craft tea & coffeeでは、厳選した素材を使い、渡辺さんが一杯一杯、丁寧にコーヒーやお茶を淹れてくれます。
渡辺さんによれば、自宅で再現しやすい方法だと、アイスコーヒーの淹れ方は水出しコーヒーとドリップの2種類。「同じ豆でも、淹れ方によって味わいが全然違うので、気分や好みで淹れ分けられると楽しいですよ」。
コーヒーの基本についてレクチャーを受けながら、「豆によってこんなに香りが違うとは!」と興味津々のろみひーさん。
早く飲みたくなったところで、さっそく実践です!
◆水出しコーヒー編
材料と道具
■コーヒー豆
■水
■氷
■スプーン
■キッチンスケール
■電動グラインダー(ミル)
■受缶
■ボトル
■コーヒードリッパー
■コーヒーフィルター
■コーヒーサーバー
淹れ方
STEP.01
コーヒー豆の分量を計る。
今回は、1リットルのボトルに900ml分のアイスコーヒーを作ります。水の量に対して豆が多ければ濃く、少なければ薄めに出るのはもちろん、使う豆によっても仕上がりが異なるので、いろいろな分量で試して好みの配分を見つけましょう。渡辺さん曰く「まずは5g刻みで、記録しながら試してみるといいですよ」とのこと。
artless craft tea & coffeeでは、渡辺さんが惚れ込んだ深煎りの豆で試行錯誤した結果、たどり着いたベストな分量が68gだそう。これより多くても少なくても味が変わってしまうので、ぴったりに計ります。
A型のろみひーさん、0.1gの妥協もしません。「よし!68g!」。
STEP.02
水を用意する。
まずはボトルに2/3ほど水を入れておきます。詳しい理由は後ほど。
STEP.03
豆を挽く。
コーヒーの挽き加減は極細挽き〜極粗挽きまで自由に決められます。今回は、一般的にペーパードリップに向いているといわれる中挽きに設定。グラインダーに豆を投入し、受缶をセットして、スイッチオン。
この量だと30秒ほどで挽き上がります。
STEP.04
コーヒー粉を水に加える。
グラインダーで挽いたコーヒー粉を、水の入ったボトルに静かに入れます。
STEP.05
上から水を加え、攪拌する。
「こうして、水を2段階に分けて入れるのがポイント。新鮮な豆ほど浸水しにくいので、豆を最後に入れると上の方まで均等に浸水しないんですよ。コーヒー粉を入れた後から水を足して、ボトル内に水流を作り、コーヒー粉全体にきちんと水が行き渡るようにしています」(渡辺さん)
浮いてきた粉をスプーンでちょんちょん、と沈めて準備完了。このまま最低8時間以上おいて、じっくり抽出します。
12時間以上おくと、よりまろやかに。
右が一晩じっくりおいたもの。色合いに深みが出ているのがわかります。
STEP.06
コーヒーフィルターでこす。
コーヒーサーバーに氷を入れて、ドリッパーにフィルターをセットしたら、ゆっくり注いでこします。
濁りのない、見た目にも美しいDIYアイスコーヒーが出来ました!
「じっくり時間をかけて抽出しているからか、すごーくまろやか!深みがあるけどすっきり透明で、飲みやすいです。じっくり飲みたい感じ」とろみひーさんも大満足。
続いて、時間がない朝にもぴったりの、ドリップ編です。
◆ドリップアイスコーヒー編
材料と道具
■コーヒー豆
■水
■氷
■スプーン
■キッチンスケール
■電動グラインダー(ミル)
■受缶
■コーヒードリッパー
■ドリッパースタンド
■コーヒーフィルター
■コーヒーサーバー
淹れ方
STEP.01
コーヒー豆の分量を計る。
水出しと同工程だけれど、氷で薄まることを想定し、水の量に対してコーヒー豆の量を多めにするのがポイント。今回は、渡辺さんのアドバイスで、1杯分(200ml)に対して23gに。
STEP.02
豆を挽く。ここは水出しと同様。
STEP.03
ドリップする。
コーヒーサーバーに氷を入れてスケールに載せ、数字をゼロにセット。ドリッパースタンドにドリッパーとフィルターを設置して準備します。
いざ、お湯を注ぎます!というところで渡辺さんからレクチャーが。
「時間をかけすぎると渋みが出てくるので、落としきるまでの時間がポイントです。200mlだと、3分以内かな。ちょっと難しいですが、慣れるまではスケールの数字と時計を両方同時に見ながら、少しずつお湯を足して時間内に落としきるように意識してみてください」という指導に、「緊張する!」とろみひーさん。
まず、お湯を細く出し、中心から円を描くように豆全体にお湯が行き渡ったら一旦手を止め、30秒ほど蒸らします。
集中してます。
「できた!」。ちょうど3分いっぱいくらいで、200mlを落とせました!
「これは集中しますね!でも、意外と得意かも」とろみひーさん。お味の方は?
「こっちは酸味・渋みがありますね。今は、集中したのでこっちをゴクゴクいきたい気分!それにしても、香りも味も、同じ豆とは思えないほど違います。それぞれおいしい」
2通りの方法で淹れたアイスコーヒー。左が水出し、右がドリップです。色味と透明感が違います。
アイスコーヒーの奥深さに、興味津々のろみひーさん、話が弾みます。
「今日ご紹介した分量は、あくまで今のうちの淹れ方であって、選ぶ豆の種類や焙煎度合、好みの味わいや濃さ、その時の気分とかシーンによっても最適な分量は違います。豆はできるだけ新鮮で粒の揃ったものをお勧めしますが、産地も、ブレンドも、挽き方も、抽出時間も、これが正解!っていうのはないんです。難しく考えずいろいろ試して、その時の“ちょうどいい”を探してくださいね」と渡辺さん。
誰かにとってではなく、自分にとってのベストを探すことは、DIYをする理由であり、その過程こそがDIYの楽しみ。
まずはこの夏、ろみひーさんのようにアイスコーヒーから、その楽しみを体験してみませんか?
自分で淹れたおいしいアイスコーヒーを使った、オリジナルカクテル作りを追う後編はこちら!
SHOP INFORMATION
artless craft tea & coffee
HP:http://www.craft-teaandcoffee.com/
じっくり淹れるコーヒーのほか、人間国宝が作った(!)鉄びんで淹れるほうじ茶メニューや、季節限定のメニューも。原宿散策のお供に、おすすめです。
WRITTEN BY
Japan
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