蚊取り線香を作りたくて・・・夏。

アレキサンダー・リー・チャン氏のクリエーションに迫る密着取材企画として好評を博した“RECYCLED SKATEBOARD STOOL”。DIYにおいて大切な“楽しむ”精神が詰まった製作ストーリーに共感した方も多かったのではないでしょうか。そしてこの度、新章をドロップ。今回は読み切り型で、即実践できるDIYプロダクトを紹介してくれます。ただ、彼ならではのユーモアあふれるアイデアは健在。今作も要必見ですよ!!

蚊取り線香を作りたくて・・・夏。

まず前章でお送りした“RECYCLED SKATEBOARD STOOL”が見事に完成。リー・チャンさんのバックボーンとも言えるスケートボードカルチャーを落とし込んだ素敵なDIYプロダクトとなりました。そして、次は何を作ろう?という時に話題となったのが夏の風物詩でもある“蚊取り線香”。市販のモノはケミカルな要素が多いから、もっとナチュラルなモノで、何なら好きな香りで作れないだろうか、という話に。早速リー・チャンさんがリサーチを開始、試作を重ねてもらったところ、意外と簡単に作れそうだ、との報告が。

ということで、蚊取りお香の作り方をレクチャーしてもらいました。そして、その効き目のリサーチも兼ねて、蚊がたくさんいる水辺で撮影を敢行。

それではまず必要なモノから。

 

材料と道具

■除虫菊パウダー(蚊取り線香の素)

■香楽ブレンド椨(椨粉としな粉などブレンドした練香のノリ材)

■ドライローズマリー(ホール)

■アロマオイル(種類は好みで)

■乳棒と乳鉢

■型取り容器(クリアファイルを半円にカットして丸めたモノ)

■竹串

■水

 

作り方

STEP. 01

乳鉢にドライローズマリーを入れて、乳棒で粉末状にすりおろします。

 

 

STEP. 02

菊パウダーと香楽ブレンド椨をだいたい1対1の分量で加え、混ぜます。

 

 

STEP. 03

アロマオイルを適量加え、さらに混ぜます。ちなみにリー・チャンさんはメイチャン、ローズゼラニウム、タンジェリン、ラベンダー、オレンジスイート、ベルガモットの6種類をそれぞれ約20滴ほど使用。

 

 

STEP. 04

水を少しずつ加えていき、全体をしっかりと混ぜます。滑らかな粘土状になるまでよくこねてください。耳たぶほどの柔らかさが目安です。

 

 

STEP. 05

こね終わったら、最終工程の成型です。コーンタイプとスティックタイプの2種類作りました。コーンタイプは用意していた円錐の容器に詰め、スティックタイプは棒状に延ばして竹串を包みます。

 

 

そしてここから4日ほど陰干しするとある程度固まるので、容器に入れた方は円錐型から外し、そこからさらに3日ほど陰干しするとオリジナルフレグランス蚊取り線香の完成です。ちなみに型取りの容器はある程度厚みのある紙で作った場合、紙が水分を吸ってくれるので多少乾きが早くなるようです。

 

 

以上、お送りしたのがDIY蚊取り線香のご紹介でした。それではまた次回お会いしましょう、という締め括りになると思った人も多いかと思いますが、 これで終わらないのがリー・チャンさんのクリエーション。せっかくなら、線香を立てるスタンドも作ろうということに。 >次ページへ続く

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スタンドの材料は、もちろんスケートボード。ということでリー・チャンさんが使用した中古のデッキを使うことにしました。

早速、閃いたようでデッキにマーキング。今回は型紙などを使用せず現場の雰囲気でフリーハンドでマーキングしてます。

 

 

そのマーキングに沿ってジグソーでカットしていきます。

 

 

トラックとウィールを合わせて、サイズを確認。

 

 

側面もカットして、もう少しコンパクトにすることに。

 

 

カットが完了したら、全体をキレイにサンディングしていきます。

 

 

続いて塗装に入ります。まずは表面をスプレーで黄色に薄くまだらっぽく塗装し乾燥。その後、ブライワックスを全体に塗りこみます。この薄くまだらにする塗装によって、ワックスかけたあとの色に変化が表れるんです。

 

 

そして上からスプレーで黄色と同じく、白を薄くまだらっぽく塗装。ワックス後に再度塗装することで色が乗る場所と乗らない場所を作り、ムラ感が楽しめるんです。乾燥したのを確認したら、最終のワックスかけで全体の色のトーンをまとめてデッキの完成です。

 

 

そして蚊取り線香スタンドとして、重要なパーツとなったのがトラック(デッキとウィールをつなげるパーツ)なんです。そのパーツの中央部分にあるキングピンが空洞である点を生かして、蚊取り線香を挿せるようにしました。全てのトラックが空洞になっているわけではないので、作る際はご注意を。

 

 

まず小さくしたデッキにトラックを固定させるための穴を開けます。位置が重要になるので慎重にマーキングしながら作業を進めました。

 

 

穴開けが完了したら、前後ともにパーツを設置していきます。

 

 

しっかりとネジを締めたら完成です。

 

 

何だかオタマジャクシのようなフォルムで何とも愛らしい仕上がり。塗装の一手間を重ねたおかげで雰囲気も抜群です。

早速、オリジナルフレグランス蚊取り線香と合わせて使ってみました。

 

 

RECYCLED SKATEBOARD STOOL”の時同様、やはりリー・チャンさんのプロダクトはワクワクが止まりません。そしてアイデアだけでなく、サンディングやブライワックス使いなどのこまやかさもその所以ですね。

蚊取り線香は香りよく、(作業時は結構蚊に刺されたんですが)焚き始めてからは虫除けの効果も感じることができました。工程は至って簡単なので、自分の好きな香りで作ってみてはいかがでしょうか。

 

そしてリー・チャンさんの次回DIYプロダクトにもぜひご期待ください。

 

 

PROFILE

アレキサンダー・リー・チャン

1975年サンフランシスコ生まれ。

プロスケーターとして活躍し、アパレルブランドのディレクターを経て、2003年にChang co.,ltdを設立、04年SSより自身のブランドAlexaderLeeChangを立ち上げる。

ストリートを軸に独特のセンスから生み出される洋服は、様々なアイデアが凝らされたものが多く、自由で自然体なスタイルで根強いファンを持つ。

H.P:http://www.alexanderleechang.com

 

撮影協力

津久井観光

URL:http://tsukuikankou.com

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