RECYCLED SKATEBOARD STOOL #1
2004SSシーズンにデビューしたファッションブランド『アレキサンダー リー チャン』を手がけるアレキサンダー・リー・チャンさん。ストリートシーンを軸にしながらも東京、アメリカ、中国という様々な文化をミックスさせた独創性溢れるアイテムは男女問わず人気を集めて続けている。また、同氏のクリエーションにおいてアパレル以外で見逃せないのが、フラッグショップである2[Ni]の什器やランプシェードなど、自らの手で作り上げたDIYプロダクト。そこにはアイテム同様、タイヤ使いやケトルのアップサイクルなどユーモアに溢れたアイデアが取り入られており、実用性もありながら見ていても楽しい物ばかりとなっている。今回そんなクリエイティブが生まれるまでの流れに密着。DIYにおいて大切である楽しむという精神が詰まった時間をぜひ共感してほしい。
公開日 2016.02.29
更新日 2022.01.07
プロスケーターとしての肩書きも持つリー・チャンさんの朝活はもちろんスケート。冬も終わりに向かっている中でも、まだまだ冷えるパークでは徐々に体を慣らしていき、華麗にトリックを決め楽しむ姿が。
早速ここで閃きが......。
このスケートボードデッキを使ったDIYはすでにテーブルやベンチなど事例があるけども、より違ったプロダクトを形作れないかということに。
その形を具現化するため、オフィスにて構想を練ることに。CAD(設計サポートソフト)を使い、スケートボードデッキの図面を引いていきます。
そこで考えられたのが伝統工法として有名な木造軸組構法(釘を使わずに木材同士を組み合わせる工法)とも言える技術を使って、デッキをスツールに変化させます。ということで、まずその図面をプリントアウトしてPSボードを切り抜き構造が成り立つか、模型を作成してみます。
図面を貼り付けたら、カットする部分をマーキング。
この時に厚紙で作った簡易模型とも照らし合わせながら作業していき、徐々に形作っていきます。
さらに微調整を加えていき角度や出っ張りがでないようにしていき完成系にします。
いかがでしょう。この模型だけでも見ていてワクワクしませんか?このプロダクトで面白いのが組み立て式ということ。つまりは男心をくすぐられるトランスフォーム的な仕様になっているんです。これが実際にデッキで作れるとなると部屋でも、アウトドアシーンでも使える画期的なDIYプロダクトとなりそう。
そんな期待を頂いて密着取材は第2章へ。材料集めから、実際の作業シーンをお届けします。お楽しみに。
PROFILE
アレキサンダー・リー・チャン
‘75年サンフランシスコ生まれ。
プロスケーターとして活躍し、アパレルブランドのディレクターを経て、’03年にChang co.,ltdを設立、’04年SSより自身のブランドAlexaderLeeChangを立ち上げる。
ストリートを軸にしながらも独特のセンスから生み出される洋服は、様々なアイデアが凝らされたものも多いが自由で自然体な服には根強いファンが多い。
H.P:http://www.alexanderleechang.com
WRITTEN BY
Japan
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