NEW YORK DIARY #3

""NEW YORK""での新たなライフスタイルをスタートした豊さんによる連載企画""NEW YORK DIARY""。彼女自身が""NEW YORK""でおくる日常の生活で感じた""DIY""なストーリーを綴っていきます。第3回目となる今回は、現地のホームパーティ文化に宿るDo it yourself精神をピックアップしています。

公開日 2016.01.01

更新日 2022.01.07

NEW YORK DIARY #3

2016年です。

あけましておめでとうございます。

そして、NY、寒いです。 

今年は例年と比べると暖冬のようですが、、

ひとつ言うと建物の中がものすんごく暑い。

新年早々、汗かきの私は外出する度に謎の汗を流しつつ日々送る次第です。

 

前回の記事から少々間が空いてしまいましたが、自身の環境も幾分か変化しているこの頃。

先日はというと、年に1度の Thanksgiving Day といった大規模な感謝際があ りました。 

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、こちらでは家族や親戚、友人と共に過ごす大切な日。国民の祝日となります。

 

 

マンハッタンの中心街ではパレードが開催されるため、車道は封鎖され、歩道はパレードを待ち構える人で埋め尽くされます。警察も多くかなりの警戒態勢。

話では聞いていたけど、バルーンがこれでもかという程でかい。

  

様々な人気キャラクターが登場し、キティちゃんやピカチュウも堂々たる行進をしていました。

日本人としては、とても誇らしく感じます。

私にとっては人生初の Thanksgiving Day となったこの日は、、
なんと、NY で 50 年以上に渡りストリートスナップを取り続けているフォトグラファー。ビル・カニンガムのホームパーティーに招いてもらいました。 

 

 

映画で登場したカーネギー・ホールの住まいからは転居しており、現在の住まいはセントラルパークが隣にある上層アパートメントに位置します。

大変恐縮なのですが、目を瞑ってしまったこんな姿もとても可愛らしい。

決して都内にある高級マンションのような建前ではない彼の部屋は、どこか懐かしさが漂う空間でした。

 

  

 

窓からは、ある意味 NY らしからぬ風景。 本当にすばらしい景色を前に、興奮が冷めやりません。 

感謝際では、ビルのように知人を家に招待し大勢でパーティーをすることも多いとの事。

皆が手作りの料理などを持ち合わせて、食事を楽しむようです。

こちらで行うような手作り感のあるパーティーは、日本で滅多に行うことはないので、そんな文化の違いを新鮮に感じます。市販のものではなく、ひとつとしてかぶる事のないオリジナルの味をそれぞれ持参することにより、その空間を作り出していく。これもまたひとつのDo it yourselfではないでしょうか。

 

 

そして、この日のメーン。

  

手作りのターキー料理やクランべリーソース、パンプキンパイやマッシュポテト等持ち寄りで徐々に盛り沢山のテーブルに。

そういったものが、どうやら定番のメニューのようです。

 

 

素敵な方達が、続々とビル宅に訪れてきます。

 

 

と同時に、この後も料理はまだまだ増え、食べきれないくらいの量が集まりました。

ハンドメイドして持ち寄る事が、ごく自然な流れであることにとても興味を惹かれました。

 

    

 

ビルの仕事仲間やフォトグラファーやエディター、劇場や美術館の方等。

 

 

個性的で、本当に魅力的な人ばかり。

沢山食べて、談笑して、とても楽しい時間。

  

 

24 色揃ってしまうのではというくらい、来場者の衣装のカラバリも豊富で面白い。 

 

 

こちらは、映画の世界から飛び出したかのようなナイスなカップル。

タイムスリップした気分になりました。

 

  

 

彼の周りにはそんな素敵な人が沢山います。

NY Times に勤めるジョンもその一人。 映画にも登場している彼はビルと毎日顔を合わせ、ビルの考えを彼と共に具現化する役割も担っています。 ジョンありきのビルと言っても過言ではありません。 

 

 

背後で、なんとも楽しげなビル。

愉快な表情がたまりません。

絶えずカメラと一緒にいるビルがオフになった瞬間です。

 

  

 

ちなみに、この日ジョンはパンプキンパイをハンドメイドしてきたことも念のため伝えておきますね。

 

こんなに沢山の人が彼に惹かれるのは、彼のこれまでの生き方が物語っているのでしょう。

高名であるのに、清貧で高飛車な面などひとかけらもない。ただ写真を撮ることに関して誠心誠意である。口数少ない彼の振る舞いには、とても感慨深いものがあります。

 

  

それから、何気なく本棚に目をやった際、床に1枚の写真が落ちているのに気付き手に取ってみると、若かりし頃のビルの手前にとても綺麗な女性が。

 

 

気になって尋ねると、まさかのココ・シャネルとの事。

置き方があまりにもカジュアルでびっくりです。

落ちちゃってるし、、。

しかしながら、こういった歴史ある様々なストーリーが、彼の部屋にはいっぱい溢れていました。

現在86歳のビル。

本当に生き生きしています。

 

 

 

ファッションを撮り続ける職人の、ここに至るまでに積み重ねてきた全ての答え。

それは、今の彼の表情と、彼を取り巻く環境が教えてくれているかと思います。

こうして、私にとっての初 Thanksgiving はとても素敵な 1 日になりました。

 

 

外での食事も好きですが、ホームパーティーも良いものです。食べたいものや飲みたいものをハンドメイドして持ち寄り、様々な味を大勢で楽しむのもおすすめです。

 

  

 

ビルもターキー型のチョコを使用した飾り付けをしていました。

控えめですが可愛い。

終わりは笑顔の2ショットと、ビルに貰ったターキーの羽の写真で。

 

 

なんだか学生時代にインスタントカメラで撮った写真を思い出すような仕上がりに、笑 

宝物です。 

 

  

 

それでは、次回の記事もお楽しみに☆

 

PROFILE

豊 由里絵

YURIE TOYO

大学で建築学を専攻。 大手アパレルメーカーにVMD採用で入社後、GINGER ALEのPRを経て渡米。

 

Instagram  

http://instagram.com/toyoyo1010/

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