いなざうるす屋、フェイクグリーンで広がるDIYの世界

「いなざうるす屋」って聞いたことがありますか?フェイクグリーンを取り扱うオンラインセレクトショップなのですが、インテリア好きの中ではおなじみの存在です。インタビューを通して、同店の魅力についてご紹介します。

公開日 2017.04.14

更新日 2018.04.16

-その感動があって起業に至ったのでしょうか?

当時もお部屋にフェイクグリーンを飾るのが、本当に楽しく感じていました。それをブログにアップしてみんなにフェイクグリーンの面白さを知ってもらって、飾り方とか使い方に興味を持ってもらたことが嬉しかったんです。そして、その魅力をもっともっと広げたいという思いがありお店を始めました。でも、いなざうるす屋を起業したきっかけはそれだけじゃないんです。ブログを書いて交流する中でわかったことなのですが、DIYやハンドメイド、お料理、ガーデニング、子育てなどの暮らしをテーマにしたブログを通じて、主婦の皆さんが一つ一つの生活を楽しんでいる姿、世界が見えてきたんです。とにかくそれを知った時の衝撃が大きかったですね。そんな彼女たちの凄さを世間の人に知ってもらいたくなったんです。彼女たちが活躍して、評価されるフィールドを作れたらいいなっていう思いもいなざうるす屋を始めたもうひとつのきっかけなんです。なので、先日のINAFESもそういった思いから、私が主催者となって大阪や名古屋から友達のクリエイターさんを呼んでファンの方たちとの交流の場としてもらったんです。彼女たちにハンドメイドの販売や実演などのパフォーマンスをしてもらうことで、その凄さをINAFESで爆発させてもらいました。みなさんが笑顔でINAFESで交流光景はそれはそれは本当に嬉しかったです。

-ただのセレクトショップではなく、イベントのプロデュース・ディレクションといった役割も担っているんですね。

嬉しいことにそう言ってもらえる機会も増えてきました。ただフェイクグリーンを販売するお店としてではなく、主婦のクリエイターさんを巻き込みつつ、彼女たちのすごさをイベントの企画などを通して発信できたらと思っています。元をたどれば、そんな彼女たちと私をつないでくれたのはフェイクグリーンなんですよね。
もちろん、いなざうるす屋の店主としてフェイクグリーンの魅力を発信することも続けていきます。最近ではメーカーさんと一緒にいなざうるす屋初のオリジナルフェイクグリーンを作りました。ほかにもスワン電器さんという照明器具メーカーさんのテラリウムライトとコラボレーションして飾り方の提案も行っています。

こちらがSWAN電器のハンギングライトにフェイクグリーンを合わせて作るテラリウム。水やりなどの手間を考えずに楽しめるのがフェイクグリーンのいいところ。

本物のグリーンでは管理が難しい、コウモリランなどを使ったテラリウムもフェイクグリーンなら楽しめます。

-フェイクグリーンをセレクトする際のポイントはあるのでしょうか?

フェイクグリーンを見た時に、「これはあの子のあの部屋に合いそうだなぁ〜♪」ってお客さんたちのお部屋を頭に浮かべながら考えながら選んでいます。InstagramやRoomclipといったSNSでお客さんたちがうちのフェイクグリーンを飾った写真をたくさんアップしてくれているおかげで、とってもイメージがしやすいんです。ただ何をセレクトするかも大事ですが、実はどうやって飾るかを伝えることがとっても大切で。使い方になると私なんかよりもお客さんの方がずっとずっと上手なんですよ。お客さんが素敵に飾ることで、フェイクグリーンのポテンシャルを引き出してくれているんです。ウェブショップなどに載せる写真は、お客さんが撮影した写真を多く使わせてもらっています。

InstagramやRoomClipでは、“#いなざうるす屋さん”というハッシュタグを使った投稿が非常に多く、お客さんが求めるプロダクトや実際に使っている様子が想像しやすくなったという日下部さん。

–いなざうるす屋が考えるフェイクグリーンの魅力とはどこでしょうか?

雑貨感覚でお部屋に気軽に取り入れられるところです。私はフェイク屋さんだからリアルの植物ではなくフェイクグリーンだけが好きって思われがちなんですけど、実際大好きなんですよ。でも、植物の世話が苦手だったり、日当たりが悪いといった理由で、本物を買っては何度も枯らすっていうのを繰り返した経験があって…。それでも植物をお部屋に飾ることへの強い憧れはあるんです。それが、本物ではできないことができるフェイクグリーンをもっと広げていきたいっていう気持ちにも繋がっているんです。どこからでも吊り下げたり、針金が入っているタイプなら葉の方向を変えたり、自分が思う形にハサミで切ってしまったり。使い方が無限大というか、お客さんの数だけ楽しみ方があるんです。本当に手軽に楽しめるので、これこそフェイクグリーンの最大の魅力なんです。もちろんリアルとフェイクを比べたらリアルの方が上。2つを同じ土俵で比較してグリーンの偽物と考えるのではなくて、別物として見てほしいなって思っています。雑貨として捉えてみると、日当たりも風当たりも考えなくていいですから、すごく使い勝手がいいんですよ。広いベランダやお庭、日当たりのいい出窓のような環境があればリアルグリーンを育てて、そうじゃない難しい場所だったりフェイク独自の飾り方でフェイクグリーンを楽しんでもらいたいんです。また、リアルとフェイクをミックスするスタイリングもオススメです。

こちらはLowpの階段へ設置されたフェイクグリーンの寄せ植え。アンティークのトランクに詰められており、日当たりや風通し、水やりを考えずに楽しめるのはフェイクグリーンならでは。

こちらもLowpのエントランスにレイアウトされたフェイクグリーンの寄せ植えです。先ほどのトランクのように、一度ビジュアルを作ってしまえば水やりなどの手入れいらずなのが嬉しいところ。

-初めてフェイクグリーンに挑戦する際のオススメを教えていただけますか?

いろいろな種類、いろいろな飾り方がある中で、置くだけっていうのが一番簡単だと思います。例えばエアプランツ系のチランジアは、ただ置くだけで雰囲気作りができます。本棚とか食器棚とか、ちょっと空いている空間に取り入れるだけでこなれた雰囲気が出せます。また、目につきやすい高い場所二飾るのもポイントです。生活する中で自然と目に触れて楽しくなると思います。
1つ挑戦してみて、フェイクグリーンが楽しいと感じたら次は吊り下げる飾り方に挑戦してもらえたら嬉しいです。先ほどご紹介したモフモフを、カーテンレールなどに引っ掛けて垂らすだけで、お部屋の雰囲気が少し変わります。
ほかには、コウモリランやサボテンなどを取り入れると、お部屋が“かっこいい”系の男性的な雰囲気になりますよね。
注意点としては、フェイクグリーンは根元など、いかにも偽物っっぽい部分があるんです。そこを隠してフェイク感を出さないようにするのがポイントです。

置くだけで様になるチランジアやキセログラフィカといったエアプランツタイプは、Lowp KITHENのカウンターにもレイアウトされています。確かにプランターいらずでも楽しめるので、まさに入門編のフェイクグリーンです。

こちらはフロアの制御盤を飾るためにエアプランツのウスオネイデスのフェイクグリーンである「モシャモシャ」とチランジアがレイアウトされています。高い場所に置くだけで楽しめます。

-フェイクグリーンとDIYを一緒に楽しむにはどういった方法がありますか?

とっても嬉しいことに、お客さんの中にはフェイクグリーンを飾るためにDIYしてくれる方が多くいらっしゃいます。例えば、お友達クリエイターのnegoちゃんは、コウモリランを飾るために板付け風にDIY、ゆぴのこちゃんは100均のフレームを使ってDIYしてくれたりしています。
また、DIYしたプロダクトへフェイクグリーンを取り入れてもらうのもオススメです。工具メーカーのブラックアンドデッカーさんのホームページで公開されている、DIY動画の完成カットにうちのフェイクグリーンを使っていただいているんですが、フェイクグリーンを取り入れるとグッと完成度が高くなるって言ってもらえるんです。なので棚を作ってみたら、雑貨感覚で置くとDIYしたプロダクトの見栄えがよくなるかもしれません。

いなざうるす屋のウェブショップで紹介されている、コウモリランの飾り方。こちらはnegoさんによるDIYで製作された板材へ取り付けて、板付け風の見せ方に。

福岡在住のDIYerゆぴのこさんによる、コウモリランの板付DIY。板付にすることで大ぶりなコウモリランの迫力が際立ちます。

こちらRieさん作のリメイク缶と合わせたフェイクグリーンたち。ヴィンテージ調のインテリアとも相性抜群です。

木箱に設置されたフェイクグリーンたち。こちらのように簡単な木箱などを自分好みのサイズにDIYすれば、オリジナルの寄せ植えが楽しめますよ。

-最後にいなざうるす屋としての展望を伺えますか?

先日、セレクトショップ「niko and ...」さんの各店舗にあるいなざうるす屋コーナーに何店舗か立たせてもらう機会があり、お客さんとたくさんお話ししたんですが、まだまだフェイクグリーンの楽しさや使い方の幅広さを伝えきれていないと感じたんです。例えばモフモフをすでにお持ちの方でも、先ほどお話した根元を隠すというポイントや葉の部分を広げることでボリュームが出せるっていうことを知らない方もまだまだいらっしゃいます。そういうフェイクグリーンの楽しい使い方をもっと広げていきたいっていう思いが改めて生まれました。クリエイターの方と一緒に取り組んだり、お客さんたちに気に入ってもらえるようなフェイクグリーンを探したり、今回みたいにメディアに取り上げていただいたり、いろいろな方法で楽しさを知ってもらえるように頑張りたいと思います。そして、フェイクグリーンが繋げてくれたクリエイターやお客さんと一緒に、INAFESのような何かワクワクできることをしたいですね!

フェイクグリーンに対する熱い思いだけではなく、いろいろな楽しみ方を実例と共に教えてくれた日下部さん。その言葉の根底からは、フェイクグリーンの楽しさを伝えたい、クリエイターさんやお客さんと一緒にワクワクしたいという、ユーザーさんへの思いが感じられました。

今、注目を集めるフェイクグリーンとは何か、その面白さについて語っていただきました。本物ではないですが、本物とは違う便利さと奥の深さを持つフェイクグリーンの世界。植物を枯らしてしまいがちの方、育てる環境にない方、本物ではできない飾り方をしたい方など、ぜひフェイクグリーンの楽しさに触れてみてください。フェイクグリーンだからこそ楽しめる世界が待っているはずです。

クラシックなタイプライターとフェイクグリーンのコンビネーションも素晴らしいバランスです。

INFORMATION

いなざうるす屋

2013年よりスタートしたフェイクグリーン専門のセレクトショップ。主婦DIYクリエーターチームつるじょの発起人であり、メンバーである日下部有香さんが代表を務める。
フェイクグリーンの販売だけではなく、クリエイターとそのファンをつなぐイベントを主催するなど、フェイクグリーンの面白さとクリエイターの素晴らしさを広めるため奮闘中。
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