【乾飯の進化系】アルファ化米の作り方!非常時やアウトドアに便利!

アルファ米とは、炊いた米のデンプンをアルファ化(糊化)させ、乾燥処理を施すことによってそのアルファ化の状態を固定させたものを言います。アウトドアにもかさばらず便利ですし、保存もきくので、万一のときの非常食として用意しておくとオススメです。

公開日 2017.03.13

更新日 2019.12.23

【乾飯の進化系】アルファ化米の作り方!非常時やアウトドアに便利!

アルファ化米とは、炊いた米のデンプンをアルファ化(糊化)させ、乾燥処理を施すことによってそのアルファ化の状態を固定させたもののことです。アルファ米と呼ばれることもあります。

 

テレビドラマの時代劇などで「乾飯(ほしいい)」という似た保存食品が出てきますが、アルファ化米は当時の乾飯とは乾燥の方法に違いがあるので、乾いたあとの糊化度に違いが出るようです。

 

アルファ化米は元々のお米を1度炊き、乾燥させ、再び水分を与えるので、食感や味は通常に炊いたときと比べて劣化は避けられませんが、いざという時にお水を入れるだけで戻り、可食できる状態になるのが利点。アウトドアにもかさばらず便利ですし、保存もきくので、万一のときの非常食として用意しておくとオススメです。

 

材料と道具

■米…1膳分(炊き上がりは約140g)

■水…150㏄(約3/4カップ)

■炊飯器または鍋

■ザル

■クッキングシート

■オーブン

■しゃもじなど

■食品保存袋

■計量カップ

 

作り方

STEP.01 お米を研いで炊く

普段より固めに米を炊きます。炊飯器にすし飯やおこわのメモリがあったら、そこに合わせましょう。

 

今回は炊飯器でなく、あえて鍋で炊いてみました。炊き上がりは1粒1粒がピンとしていて、普段より米自体の膨らみが細いです。ここから、1膳分のご飯をアルファ化米に変身させていきます。

 

STEP.02 炊き上がったご飯を水洗いしてオーブン皿に広げる

の粘りを取るために、ご飯を水でざっと洗い、クッキングシートを広げたオーブン皿に広げていきます。全体をバランスよく乾燥させるため、なるべくご飯粒のかたまりができないように、オーブン皿全体に薄く広げましょう。また、ご飯は水で洗ってもすぐまた粘りが出てきてしまうので、洗い終わったらザルでよく水を切って、素早く皿に広げるのがコツです。

 

STEP.03 ご飯をオーブンで乾燥させていく

皿に広げたご飯を110℃のオーブンで100分加熱して乾燥させます。20分ごとに一時停止させてオーブンの中を確認するか、1度完全に止めて、ご飯全体が均等に乾燥するように混ぜ返します。これを5回繰り返します。今回は最初から20分設定×5回にして、その都度お皿ごと取り出してみることにしました。

 

1回目。炊き上がりよりも少し硬くなったくらいで、まだ普通にそのまま食べられる程度の硬さでした。表と裏を返す感覚でご飯全体を混ぜ、また皿に広げてオーブンへ戻します。

 

2回目。ご飯がほぐれていたところは少しパラパラになってきました。かたまっていたところはまだ若干の軟らかさが残っており、水分に差が出てきました。これもまた広げます。

 

3回目。だいぶ全体的に水分が抜けた感じです。だんだんお米が縮まってきたのが1枚目の写真と比べるとよくわかります。しゃもじで返しても、ご飯特有の軟らかさは感じなくなりました。

 

4回目。ここまでくると、炊く前のお米に戻ったような硬さ。市販の雷おこしと似た印象です。なるべくお米同士がくっつかないようにばらけさせて、最後にもう一度だけオーブンに入れて乾燥させます。

 

5回目。水分はほぼすべて抜けたといってもいいくらい、カチカチの状態になりました。

 

手に乗せてみると、炊飯器に残ったご飯がこびりついてしまったときの硬さと似ています。

 

まだかたまりが残っていたので、敷いていたクッキングシートでそのまま包み、裏返してヘラの柄の部分でつつきます。シートの中でサラサラ音がすればOK。シートが破けてしまわないように注意してください。

 

ご飯から水分が抜けたこともあって、だいぶサラサラした状態に。測ってみると、1膳分のご飯が、約65gにまで減っていました。

 

アルファ米の乾燥はこれで終了です。保存するときは、ジップロックなど、密閉できる袋に入れましょう。

 

ここからは乾燥させたアルファ化米を戻す方法です。

 

STEP.04 お米を水で戻す

お湯やスープで戻す方法もありますが、非常時のときにはなかなか手に入りません。今回は、水だけで戻していきます。水の量は、65gのお米に対して、だいたい3/4カップ、150㏄あればOKです。この水をそのまま、アルファ化米に注いでいきます。

 

お水はそのままジップロックに直接注いでOK。非常時にも、特に他に食器を使わなくて済みます。

 

STEP.05 米からご飯に戻るまでに6時間待機

水を入れたら、中でお米をよくかき混ぜます。そのままジップを閉め、あとはお米が水を吸収してくれるのを待ちます。可食できるようになるまでの目安は、だいたい6時間前後です。

 

お水を入れた直後の状態。さっそくアルファ化米がお水を吸収し始めている印象です。

 

3時間後。一見、もう食べられるようにも見えますが、袋の角に水が残っていました。

 

6時間後経ちました。袋内に水が残っている様子もなく、全体がバランスよくふっくらしているのがわかります。

 

ジップロックを開けてみるとこんな感じでした。見た目だけなら、普通に炊いたご飯と遜色ありません。

 

お茶碗に盛りつけてみました。硬めに炊いた最初よりも、だいぶ軟らかめに戻った印象です。食べてみると、冷めたご飯のようで、甘みさえ感じられました。思ったより復元できています!

アルファ化米の色々な食べ方

アルファ化米には保存ができ水で簡単に戻せるというメリットがありますが、半面、通常のお米に比べて味や食感や香りなどが劣るというデメリットもあります。そこでアルファ化米を美味しく食べられるレシピをいくつかご紹介しましょう。

・アルファ化米を使ったドリア

トマトジュースとチーズを使うだけで華やかな食卓になります。
電子レンジで使える耐熱容器を用意して、アルファ化米とトマトジュースを入れます。お好みに応じて具材を入れ、よくかき混ぜたら、ラップをかけて電子レンジで10分ほど加熱。加熱が終わったら取り出し、ラップを外してチーズを乗せて、トースターで軽く焦げ目が付くまで焼きます。ドライパセリを散らせば完成。はたラボさんで紹介されていたレシピです。

・目玉焼きを乗せたキーマカレー

いざという時に頼りになるレトルト食品。中でも、カレーは定番中の定番でしょう。
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キーマカレーは、普通のカレーよりも際立つ辛さが魅力。そのため、食感や香りが少ないアルファ化米のマイナス面を補ってくれます。目玉焼きをトッピングすれば、さらに美味しく食べられますよ。

・レトルトスープで作る絶品リゾット

アルファ化米に、レトルトのスープを合わせると、アウトドアでも簡単にリゾットが作れます。
アルファ化米は、あらかじめ水で戻しておいてください。スープに水を少し加えてフライパンで煮詰めていきます。沸騰したところで中火にし、アルファ化米を入れて2分程度かき混ぜたら火を止め、フタをして5分程度蒸らしましょう。お好みでコショウや粉チーズなどを振りかけ、味を調えたら完成。YAMAP MAGAZINEで紹介されていたレシピです。

電子レンジでも戻せる

アルファ化米は、電子レンジでも簡単に戻すことができます。
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①丼などの大きめの器を用意して、アルファ化米と水を入れてよくかき混ぜます。比率は、アルファ化米1に対して水1.7程度が目安。器にラップをかけ、電子レンジに入れ、4分程度加熱します。(600Wの場合)
②加熱が終わったら電子レンジから取り出し、よくかき混ぜたら、再びラップをかけ、3〜4分ほど蒸らします。
③最後に、再び電子レンジで30秒程度加熱して、残った水気を飛ばしましょう。(600Wの場合)器からラップを外して、かき混ぜたら出来上がりです。

・器が浅いと電子レンジでの加熱中に吹きこぼれてしまう可能性があります。また、加熱した器はかなり熱くなるので火傷には注意が必要です。

まとめ

お湯やスープなどを使うと、火力にもよりますが20分ほどで食べられるようになります。アウトドアで携帯する場合には、暖かい状態で食べられる方がありがたいかもしれませんが、非常時の場合はお水を入れるだけで食べられるようになるのはかなり助かること間違いなし。市販には白米だけでなく、おこわなど味が付いたタイプのものも売られていますが、ご飯を乾燥させるだけで家庭でも簡単にできるものなので、非常用にご自分で用意してみてはいかがでしょうか。
またオーブンで乾燥させる作業ですが、20分ずつを5回セットしなくても、オーブンの中に入れたままご飯をひっくり返す作業さえできれば、100分通しで乾燥させても問題ありません。そのあたりはオーブンの機能や状態によって、温度や時間を少し変えてもいいでしょう。
最後にオーブン皿を取り出すときはかなり熱くなっていますので、火傷には十分ご注意ください。

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