童心をくすぐるドーム空間のDIY!教育・体験のワークショップから生まれた「hitode bracket」とは?

hitode bracket(ヒトデブラケット)は愛知県豊川市にある創業90年を超える金属加工の会社が販売しているオリジナル商品です。特に男性ウケが良いというこの商品は、子供のころにつくった秘密基地をつくるような空間づくりを叶える金具。あの頃のワクワク感を彷彿させる男心をくすぐる魅力をご紹介します。

公開日 2023.06.07

更新日 2023.06.07

童心をくすぐるドーム空間のDIY!教育・体験のワークショップから生まれた「hitode bracket」とは?

hitode bracketを販売しているのは株式会社加藤数物。以前、「子どもも大人も夢中になれる「世界にひとつのスプーンづくり」DIYワークショップ」の記事で紹介した会社です。自動車部品などの金属部品を製造している歴史ある会社ですが、その原点は教材製造であり木工でした。その名残は社名にも。創業時に製造していたのは学校の教室にあった大きなコンパスや分度器など「数学」や「物理」のものだったことからその頭文字を取って「加藤数物」となりました。
同社がその歴史と理念を体験ワークショップとしてデザインし、hitode bracketはそのサブブランドとして開発した製品です。
hitode bracket でつくるドーム構造 
via 株式会社加藤数物

hitode bracket でつくるドーム構造 

● hitode bracket とは?

“フラードーム”や“ジオデシックドーム”と呼ばれるドーム形状の構造体があります。これを簡単にDIYできるのが「hitode bracket」(以下hitode)です。構造の骨組みは木材を使いそのジョイント部にhitodeを用います。頂点から1段→2段目→3段目と進めて完成させます。
hitode bracketのジョイント5と6
via 株式会社加藤数物

● 2種類のjointがドームの組立てを誘導

hitodeはjoint5(6個)とjoint6(20個)の2種類の金具がセットになっています。飛び出た足の形状はスリットの有無でつなげる木材の種類を指示、くびれの角に木材を合わせればビスの位置も計測や印なしで打つことができます。“木材の種類”というのは長さで、使用する木材は長短2種類の木材を使用します。そのどちらをつなぐのかを〔スリット有=長い材、スリット無し=短い材〕というように視覚で示してくれるのです。
hitode bracketの木材
via 株式会社加藤数物

材料を整理整頓して準備

整理整頓がスムーズな組み立てのコツ

組み立てのコツは“整理整頓”と“確認”です。組み立てに集中いているとjointにつなげる木材の選択を間違ったまま気づかずに進んでい、完成間近で必要な木材がなく間違いに気づき、その時点までバラして戻らなければいけないなんてことに…。それを防ぐためには“整理整頓”と“確認”が大切です。ドームを組み立てるスペースを確保したら、その外側に木材の長いものと短いものをしっかり分けて置いておくこと。またjoint5とjoint6も混在しないように準備しておくことです。組み立てる時には繋ぐjoinの足と木材が合っているか都度確認しましょう。1本の木材の両端につなぐjointの足はスリットの有無が必ず同じです。片方はスリットがあってもう一方は無いということはありません。
ドームの3段目はjointと木材を合わせづらくなりますが、木材を捻るように持ってビスを打てばOKです。

● 自由度が男心をくすぐる

hitodeに合わせて使用する木材はホームセンターでも入手できる小口30×40mmの角材です。作りたいドームの大きさに合わせた長さの木材を用意します。hitodeはどの長さにしても1セットで1つの半球ドームが作れます。お庭にオブジェとしておけるような直径1Mのドームから大人が数人立って入れる直径5Mのドームもhitode1セットで作れます。大きさの自由度だけでなくドーム部分に柱をつければ、部屋としての空間もより本格的になるなど作り手の創造に応えてくれます。趣味を楽しむドームの小屋をつくれたら、、、ワクワクしませんか?
hitode bracketの利用事例
via 株式会社加藤数物

hitodebracket 利用事例

ドームの使い方は作り手によってさまざま

● hitodeドーム事例紹介

これまでにhitodeを購入された方は個人から事業者まで様々です。個人の方では小さなオブジェやガーデニング、趣味や仕事用の小屋、ヤギ小屋やニワトリ小屋など。事業者の方は展示ブースやオブジェ、飲食店の個室、かまくらなど用途やアレンジは様々あります。hitodeのホームページではこれまでの事例を紹介していますのでぜひご覧ください。

● 安全性の確保もDIY

最後にお願いしたい安全性の確保。ドームの1辺(木)の長さが長くなれば当然強度が落ちます。hitodeで作るドームは用途や設置環境、使用環境によって補強が必要です。ドームづくりの計画から安全性も含めてDIYしていきましょう。hitodeには別売りの「hitode補強金具」もありますので補強の手段の一つにご検討ください。詳細はホームページでご覧いただけます。

加藤数物

WRITTEN BY

加藤数物

Japan

愛知県豊川市で90年続く金属加工会社です。創業時はコンパスや分度器など数学・物理の教材を製造していました。原点にある教育への理念と現在も続くものづくりの想いを体験ワークショップや自社商品として提供しています。