憧れのリノベオフィス!内装デザインのアイデア満載

「オフィス環境を一新したい」、「老朽化が進んで困っている」。それらの悩みは、リフォームやリノベーションで解消できる可能性があります。小規模な内装工事であっても、機能性や快適性を高めることは可能です。リノベーションで得られるメリットや費用の目安、具体的な事例などをまとめています。

公開日 2020-04-25

更新日 2022-01-07

憧れのリノベオフィス!内装デザインのアイデア満載

オシャレで機能性に優れたオフィスにしたい、と考えたことはありませんか。内装を変えるだけで、今まで以上に働きやすく居心地のよい空間に生まれ変わらせることは不可能ではありません。そこで、オフィスの内装工事を検討している人に向けて、工事費用を抑えるコツ、内装デザインの事例などをご紹介します。快適で働きやすいオフィス作りの参考にしてください。

内装をオフィスリノベで高性能な空間へ!

オフィスの内装工事は、大きく分けるとリフォームとリノベーションに分類できます。よく耳にする2つの言葉ですが、どんな違いがあるかをご存知でしょうか。

簡単に説明すると、リフォームは新築のようなきれいな状態に戻すための工事のことで、リノベーションは、ただ内装を新しくするだけでなく、デザインや機能性などでこれまでになかった新たな価値を付加する工事です。

オフィスリフォームの特徴

英語で「reform」は悪い状態からの改良を意味します。内装のリフォームでも、古くなった部分を新しくする、壊れた什器を交換するなど、悪い状態を改善するために工事を行います。

例えば、経年劣化の目立つ外壁の塗り直しやひび割れたサイディングの張り替えなどが挙げられます。「モルタル吹き付け仕上げ」の外壁をタイル張りに変更するのも代表的な工事のひとつです。

内装だと、フローリングや壁紙の張り替えが代表的です。経年劣化が進み見た目が悪くなった状態から、キレイな状態に戻すために工事を行うのです。
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ほかにも、使いにくくなったキッチンやトイレ設備の交換、空調設備の追加といった内容の工事もよく行われています。

リフォームとリノベーションに明確な線引きはありませんが、前者の場合は部分的な工事を指すことが多いようです。例えば、トイレや廊下などに手すりを追加するだけの小規模の工事でも、リフォームに分類されることがほとんどです。

オフィスリノベーションの特徴

英語での「renovation」には、革新や刷新、修復などの意味があります。内装工事においても、リフォームに比べて自由自在なアレンジが可能となるのが大きな特徴です。

大掛かりな工事になることが多く、間取りの変更やスペースの拡張などが行われることも少なくありません。場合によっては壁などを取り払いゼロからオフィスの間取りやデザインを作り直すこともあります。
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ただ理想的なオフィスを手に入れられる反面、どうしても大掛かりな工事になることが多いため、工事期間が長引くリスクがあります。そのため、リノベーションを依頼する業者との打ち合わせでは、どのぐらいの工期になるのかを最初に確認しなくてはなりません。

オフィス内装をリノベーションするメリット

まず、業務の効率化を実現できるメリットがあります。社員が労働に従事しやすい環境を整えられるため、これまで以上に効率的な働き方が可能になるのです。例えば、壁を作らないオープン型のオフィスにすれば、部署間におけるコミュニケーションに制限が少ないため、円滑に業務を進められるようになります。
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社員のモチベーションアップが期待できるのも大きなメリットです。働きやすい職場、居心地のよい空間を実現できれば、社員も仕事への意欲を維持できるため、これまで以上の結果を残せるようになるかもしれません。

例えば、仕事中の息抜きに使えるリフレッシュルームがあると、社員のストレス軽減にも役立ちます。さらに、社員同士が交流に使える多目的スペースも設置すれば、部署の枠を超えて交流がより盛んになり、一体感を持って業務に取り組めるようになるかもしれません。

また、オシャレで快適なオフィスを実現することで会社のイメージ向上に繋がる可能性もあります。頻繁に来客のある会社だと、さまざまな人から社内を見られています。古くてパッとしない内装よりも、キレイでオシャレなオフィスの方が、訪れた人によい印象を与えられるのは間違いありません。

さらにリノベーションでは、オフィス移転の費用も抑えられます。ビジネスの拠点を移すとなると、新たな賃貸物件を借り、引越し業者も手配しなければなりません。これに加えて取引先や顧客に移転先を知らせなくてはならないため、人的コストや労力もかかります。

リノベーションならそこまでの出費をせずとも、働きやすさや居心地のよさを重視した職場が手に入るのです。

気になるオフィス内装工事費用の目安は?

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オフィスのリノベーション工事を検討するうえで、最も気になるのは、やはり費用面。工事を行う範囲やデザイン、依頼する業者によって大きく異なりますが、一般的な目安としては坪単価10~30万円程度になることが多いようです。

先述した通り、これはあくまで目安であり、実際にどれくらいの費用になるのかはケースバイケースです。場合によっては、30万円以上の坪単価になることも考えられるので、あらかじめ業者に予算を伝えてから詳細を決めていきましょう。

工事費用の総額を抑えるポイント

限られた予算の中で工事を行うのなら、費用節約のポイントを押さえておいて損はありません。これを知っているのと知らないのとでは、工事総額が大きく変わってきます。

まず、内装に使用する建材の素材は多種多様で、価格もピンからキリまであります。壁紙でも、無地のものやデザインに凝ったもの、吸湿素材を使ったものなどさまざまな種類があり、それぞれ価格が異なります。
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床材も、一般住宅で使用されることの多いフローリングのほか、タイルカーペットや絨毯などがあります。フローリングでも、安価な合板製もあれば高価な天然の無垢材もあるのです。見た目があまり変わらなくても、素材で価格が大きく異なるため注意しましょう。

テーブルや本棚などの家具は、直接メーカーに発注した方が安くなることがほとんどです。工事業者にまとめて依頼すると、中間マージンが発生して割高になってしまう恐れがあります。メーカーによっては設置まで行ってくれるところもあるので、事前に確認して信頼できる家具メーカーに発注することをオススメします。

工事費用を少しでも抑えるためには、複数の業者に見積もりを依頼することが重要です。依頼を1社で完結すると、提示された価格が適正なのかどうか判断できません。相場よりも遥かに高い金額を提示されているのに、それに気づかないまま工事を発注してしまうリスクもあります。

業者によって費用は大きく異なり、場合によっては数百万円の差が生じることもあります。いくつかの見積もりを比較して、最も納得できる業者を選びましょう。

真似したい!素敵なオフィス内装の参考デザイン

オフィスのリノベーションを考えてはいるものの、まったくイメージが湧いてこない人もいるかもしれません。そこで、参考になる素敵なオフィスの内装をご紹介します。工事内容、デザインの特徴や工事によるメリットなどもお伝えします。自社の状況と照らし合わせながら、理想を固めていきましょう。

USEN-NEXT GROUP オフィス

まず紹介するのは、以前は複数のビルで展開していたグループ9社の拠点を統合したUSEN-NEXT GROUP様のオフィスです。通路と部屋の仕切りにガラスを張り巡らせ、シームレスなデザインに仕上げています。
グループ企業の結束力を強化するのが狙いだそうで、オフィス内を仕切る壁をなくし、一体感のある空間としたことで、社員同士がコミュニケーションを取りやすい環境を実現。
30種類もの家具を用いた多様なスタイルの席が設けられていますが、フリーアドレス制を採用しているとのことで、社員はそれぞれの業務に適した席を自由に選べるそうです。こちらの画像はCNET Japanで紹介されていたものです。

太陽工業株式会社

外壁の上部までを大胆なガラス張りにしたサファードが印象的なこちらの画像は、太陽工業株式会社様の事例です。日中の自然光を取り込むことで、照明にかかる費用を削減できるよう設計。内部は吹き抜け構造を採用しており、開放感のある空間となっています。

テントの構造物メーカーとして知られる同社では、社員用オフィスの建て替え計画が持ち上がっていました。その後、自社社員だけでなくより多くの人々にメーカーの歴史や製品、ブランドのよさを伝えるべく、計画を変更。社内ミーティングや研修のほか、自社製品を活用した体験の場など、多目的に利用できる「エクスペリエンスセンター」に生まれ変わりました。画像は太洋工業株式会社様のホームページで紹介されていたものです。

IBM 名古屋オフィス

こちらの事例は、コンピューター関連の製品やサービスを提供しているIBM 様の名古屋オフィスです。2019年3月に竣工し、日経ニューオフィス賞や中部ニューオフィス奨励賞などを受賞しています。
オフィス内は、間仕切りをなくした一体感のあるフロア設計が特徴です。大型の窓ガラスを設置したことで外からの採光にも優れ、明るい空間を実現。天井一面には格子型の金属フレームを設置し、インダストリアルな雰囲気を演出しています。こちらは日建スペースデザイン様のホームページで紹介されていた事例です。

Innovation Space DEJIMA

Innovation Space DEJIMA様のオフィス事例は、目的を限定せずに多様なスタイルで利用できるオープンイノベーションスペースが素敵です。
メインとなる「円形ワークショップスペース」は、柔軟にレイアウトを変更できる設計となっています。可動式のホワイトボードを用意しており、プレゼンからセミナーまで幅広く対応することが可能です。「コミュニケーションダイナー」には、カウンターやベンチシートなどを配置。訪れる人それぞれの目的に応じて、自由に活用できる場所となっています。

社員だけでなく業界の垣根を越えて社外からも人を集め、新しいビジネスを作り出すことを目指して設計されているそうです。画像はInnovation Space DEJIMA様のホームページで紹介されていたものです。

Netflix日本法人

最後に紹介するのは、映像配信サービスを行っているNetflix日本法人様の事例です。社員が快適かつクリエイティブに活動できるよう、カジュアルなカフェのようなインテリアを採用しているのが大きな特徴。ソファや木製チェアなど、さまざまなタイプの座席を用意してあります。仕事内容や気分によって働く場所を変えることができ、高いモチベーションを保って仕事に取り組めるようにしているそうです。画像はGenslerのホームページで紹介されていたものです。

これだけデザイン性の高いオフィスで働けたら、仕事へのモチベーションがあがりそうですね。気になる事例があれば、参考にしてみてください。

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