微型展 -田中達也的奇幻世界-に行ってきました!!

海外のDIY事情調査ということで向かったのは台湾・台北市。そこで様々な偶然が重なり、ミニチュア写真家・見立て作家として活躍する田中達也さんの展覧会にお邪魔することができました。その模様をお届けします。

公開日 2017.07.27

更新日 2022.01.11

微型展 -田中達也的奇幻世界-に行ってきました!!

日本を飛び出し、台湾台北市に向かったDIYer(s)編集部。2泊3日というスケジュールの中で、取材を15件回るという予定を立てて行動していた2日目。朝一で恋愛成就で有名なお寺“霞海城隍廟”でメンバーそれぞれの思いを願ったあとに、意外と時間が空いてしまったんです。
そんな時に今回の取材に帯同してくれたイラストレーター・モデルとして活躍する小鳥遊しほさんから「友人がちょうど今日から台北で展覧会やるみたいなんで行ってみませんか?」というデートのお誘い的テンションでいただいたご提案。どんな展覧会なのか気になるということで、どなたの展覧会かを聞いてみると、なんとDIYer(s)でも一度ご紹介させてもらったミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんということが発覚!!
その記事がコチラ。
これは行くしかないと、一同タクシーへ乗車します!
と、その前にまずは改めて田中達也さんの紹介から。
2011年4月20日よりスタートした「MINIATURE CALENDAR」。ジオラマ用の人形と、お菓子やパソコン、文房具などの日用品をモチーフに作品が毎日、SNSやホームページに投稿する企画がネット上で話題を呼びました。その後、アートディレクターとして広告ビジュアルや映像、装画など手がけた作品が多数あり、現在放送中のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックも担当されているんです。

. ひよっこDMの正しい使い方。 . ※決して暇ではないです #NHK #ひよっこ .

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そして、善は急げということで早速会場へ移動することに。
展覧会が行われているのが、自由広場の中にある中正紀念堂。1975年4月5日に亡くなった中華民国初代総統であった蒋介石に対する哀悼の意を込めて作られた建物なんです。また敷地内には本堂の右側にある国家戯劇院(オペラハウス)や、左側の国家音楽庁(コンサートホール)の他に公園広場、庭園、池(光華池・雲漢池)なども併設されています。

敷地総面積は250,000m²(東京ドーム 46,755m2)という広さ。そして中正紀念堂も70mという高さ。スケールの大きさに圧倒されました。

こちらが中正紀念堂の4Fメインフロアにある蒋介石の像。高さが6.3mもあり、圧倒的な迫力。台湾の三大観光名所なだけに多くの人が訪れていました。

そして、予備情報としてお伝えしておきたいんですが、台湾の夏は灼熱と言っていいほど暑いんです。この日も照り返すような日差しの上に、この広場にあまり日陰がないので建物内部に入るまで逃げ場はなし。前日に警備員の方が暑さで倒れてしまったという話も納得できるほどなので、今後夏の時期に台湾へ行かれる方はお気をつけください。
さて前置きはこのぐらいにしておいて、田中達也さんの展覧会“微型展 -田中達也的奇幻世界-”へ。入り口に飾られたポップからすでに田中さんらしいデザインで編集部一同写真を撮りまくっていました。
ここでまさかの出来事が!なんとご本人も会場にいらっしゃってご挨拶することができたんです!!

急遽な訪問だったのに、親切に対応してくださった田中さん。

ゆっくりお話というまではできなかったですが、DIYer(s)の存在を伝えることができ、今回の台湾記事の1章として紹介していいとの了承を得ることができました。
そして、せっかくならということで展示されていた作品の一部を特別に紹介していきます。田中達也さんファンならお馴染みの一言フレーズも併せてどうぞ。

“Pipe-rice” チャーハン?サーフィン?チャーファン?チャーフィン!

“Juice factory” 果汁が多いと荷重が心配

“Corn rocket” トウモロコシ燃料ロケット

展示方法は写真あり、実際のミニチュア作品ありと見所満載。その作品自体が魅力的なのはいうまでもなく、個人的には作品1つ1つにつけられているタイトルが何ともユーモアに溢れ、思わずクスッと笑ってしまいました。また、広い会場だっただけに展示数が多く、長時間楽しむことできます。

台湾の方々もじっくりと作品たちを堪能。展示された作品たちは全て撮影OKだったので、来客された人たちも自分が思う角度でミニチュア作品を撮っていました。

展覧会ではフォトスペースも。ポッキーにチョコレートを塗っているかのような写真が撮れる撮影スポットがあったので小鳥遊さんをモデルにして撮影。このデザイン以外にも宇宙服を着るといった本格的なセットまであり、多くの人がこぞって撮影していました。

日本以外の場所でまさか田中さんの作品を見ることができ、さらにご本人に会えるなんて思ってもいなかったサプライズ。まさに旅の醍醐味といえる出来事でした。

会場にはほかにも多くの作品が展示されており、ワクワクの止まらない空間に。

この展覧会は9/10(日)まで開催。もし期間中までに台湾に行く予定がある方はスケジュールに組み込んでみてはいかがでしょうか。あえて日本の方の作品を海外で見るってのも、ある意味オツな楽しみ方だと思いますよ。

そして田中さんのモノ作りは編集部としても、さらに掘り下げたいところ。ぜひ鹿児島のアトリエに伺って制作風景を拝見させてもらったり、思いを詳しく聞いたりなどできないかなと目論んでいます。そちらもぜひご期待ください。

INFORMATION

EXHIBITION SPACE
中正紀念堂 展廳3展廳
Business Hour
09:00〜18:00 (最終入場17:30)
Address
台北市中山南路21号

PROFILE

田中達也
ミニチュア写真家・見立て作家。1981年熊本出身。ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立て、独自の視点で切り取った写真「MINIATURE CALENDAR」がインターネット上で人気を呼び、雑誌やテレビなどのメディアでも広く話題に。広告ビジュアル、映像、装画など手がけた作品は多数。写真集「MINIATURE LIFE」、「MINIATURE LIFE2」発売中。

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