爆速で生地作り!“タコスプレスマシン”DIYでホームパーティがもっと楽しくなる

メキシコの伝統的な料理“タコス”。今回は、「タコス生地をたくさん作るのが地味に大変」というニッチな悩みに対して、タコスプレスマシンをDIYすることで解決を試みていきましょう。 愛らしいフォルムと力強い性能を兼ね備えた超実用的なアイテムですので、タコス好きもそうでない人も、この機会にレッツ・タコス!

公開日 2023.03.27

更新日 2023.03.27

爆速で生地作り!“タコスプレスマシン”DIYでホームパーティがもっと楽しくなる

はじめに

みなさんこんにちは!突然ですが、友人と集まって楽しく料理をするとなると、何をイメージしますか?たこ焼きや餃子作りなどが定番だと思いますが、私は断然“タコス派”です。自作した生地に各々が好きな具材を乗せ、レモンを絞って食べるのが美味しくて楽しいのでオススメですよ!

ですがそんなタコス作りに関して、一つだけ悩みを持っていました。それは生地を伸ばす工程が大変だということ。一つ一つ伸ばして綺麗な形を作っていくのは時間がかかり、これではせっかくのパーティもテンポが悪くなってしまいます!そこで今回は、タコスの生地作り効率をあげてくれるプロダクトをDIYしていきましょう。

作るもの

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それがこちら!テコの力を使って生地を均等に広げ、綺麗な円形を作ってくれます。上から体重をギュッをかけるだけなので力も要らず、女性でも簡単にタコスを量産していくことができます。
こう見えて作り方も簡単なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

材料

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トンカチの柄
木製まな板×2(厚みは20mmほど)
L型ステー
M6ナット 長めが2本、短めが1本
UBプレート
PUクッション(滑り止め)
蝶番

STEP.01 本体部の製作

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それでは早速、タコスをプレスする円形の本体部の製作を進めていきましょう!写真のように適当なお皿やフタをガイドにしながら、まな板に円を描いてください。今回はΦ220mmで進めていきます。

ちなみにどうして今回まな板を使っているのかというと、ある程度の厚みのある木材はウッドショックの影響もあり価格が高騰しています。一方、木製まな板はホームセンターで安く購入できる上に、食材を扱うのでなんとなく衛生的な気がしていいですよね(笑)。
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次に円の中心にトンカチの柄を置き、それを挟むようにしてL型ステーを配置します。L型ステーは円の外周から5mm離れた場所にして、L型ステー+トンカチの柄が入るのに充分な図形を、円から飛び出るイメージで書き込んでください。
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書き込むイメージはこちら。上記の作業を2枚ともで行い、1枚は両側に、もう1枚は片側のみにマークして下さい。
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マークの通りにジグソーでカットした様子がこちら!2枚は重ねるため、サイズにバラつきがあるとカッコ悪いので、極力綺麗に重なるよう紙やすりなどで調整してみて下さい。

STEP.02 テコを製作

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次に今回の目玉となるテコの原理の、支点となる部分を製作していきます。まずはトンカチの柄を先端から20mm、両側からやすって平らにして下さい。
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写真のように削れたら、次は6mmのドリルでセンターに穴を開けます。こうすることで、用意していたM6ナット(短)がここを通るようになります。
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そして、先ほど作った本体部にL型ステーを乗せ、試しに合わせてみるとこの通り!すでに立派なテコの雰囲気が出ていますね。
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ですが、このままL型ステーをビス止めしただけでは、体重のかかる作業に耐えることはできません。そこで、写真を参考に6mmのドリル穴を2箇所に開けて下さい。
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こうすることで、用意していたM6ナット(長)がまな板を貫通してL型ステーを固定してくれます。この時、裏側のボルト下にUBプレート(鉄の板)を敷くことをお忘れなく。これがないと力がボルトに集中し、木材に食い込んでしまいます。
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次に、2枚の本体部を蝶番で連結させていきます。この時に注意したいのが、2枚をぴったりを重ね合わせてしまうとタコスの生地が潰れすぎてしまうということ。好みもありますが、DIYer(s)編集部のオススメはコピー用紙10枚分の厚み!それを挟んだ状態で蝶番を付けることで、プレスされたタコスが絶妙な厚さになってくれますので、ぜひお試しあれ。

STEP.03 テコの受けを製作

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テコの原理を働かせるためには、先ほどの”支点”に加えて、“作用点”に当たる部分を作っておかなければなりません。それがこちらのお魚マーク入りの木材。先ほどカットしたまな板の端材を使っていきたいと思います!
まずは上に乗せてトンカチの柄を降ろしてみて、どこが一番力がかかるのかを検証してみて下さい。支点から遠くなればなるほど力は加わりにくくなってしまうので、今回は円の端に付けるくらいの距離感で設置してみました。ちなみに、受けとなる木材も円形に合わせてカットした方が見栄えがよいので、こちらも余力があればぜひやっておきましょう。
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一度木工ボンドを付けて本体部に固定したあと、念を入れてビス打ちしておきたいと思います。ただ、ここでビス跡が見えてしまうのはよろしくないので、ドリルで軽く穴開けをしてからビスを打ち込んで下さい。
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ドリルで開けた穴は、こちらを使って補修していきます!木材のカットで出た木屑とマヨネーズ、ではなく木工ボンドを混ぜ合わせた“自家製パテ”になります。同じ木材から出た木屑ですので、補修で使っても目立つことなく跡を消してくれます。
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最後に、滑らないようにPUクッションを裏面にビス止めしたら、完成です!この時、実際に力を加えてみながら、どこが一番効果的かを検証しつつクッションを打つ位置を決めると良いでしょう。

完成

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こちらで、完成です!いかがでしょうか、ホームセンターのまな板とトンカチが、全く新しい役割に大変身しました。先ほど自家製パテで埋めたビス穴も自然な仕上がりになっていて、いい感じですね!
それでは、早速タコス作りに挑戦してみたいと思います。

設置

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自家製の生地に具材を用意して、後は生地を広げて盛り付けるだけ...!
ドキドキしつつ、タコスプレスマシンの中に生地をセッティングしていきます。
自家製生地のレシピもページの下部に書いてあるので、よろしければ参考に作ってみてください。
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「えいや!」と試してみると、意外と手応えがない。もっと“ギュゥッ”とプレスするつもりでいたので、これでいいのかなと少し不安な気持ちに。
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恐る恐る取り出してみると...ご覧下さい!見事なタコス生地が完成していました!生地を入れてから完成までおよそ10秒。しかも強い力を必要とせず、テコという仕組みの偉大さを改めて実感した編集部一同でした。
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具材を乗せて食べてみると、その出来栄えに思わず「ウマッ!」と叫んでしまいました。薄すぎず厚すぎず、ベストな厚みの生地を作ることができたと思います。

まとめ

今回はタコス作りのオトモ「タコスプレスマシン」をDIYしましたが、いかがでしたでしょうか。食べて美味しいだけでなく、作る過程も楽しいタコスパーティを、さらに楽しくしてくれるプロダクトになりました。「生地を広げるのが微妙に大変」というニッチな悩みでしたが、今回もDIYを楽しみつつ解決できたのではないでしょうか。それでは、また次のDIYでお会いしましょう!
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛

フラワー(小麦粉)トルティーヤの作り方

-材料-
中力粉か強力粉 250g
ラード(溶かして )70g
ぬるま湯 (40度ぐらい)100ml
塩 小さじ 半分

-作り方-
先に“溶かしラード”を小麦粉全体になじませてから、“ぬるま湯”を入れてこねる。ラップを掛けて“30分”ぐらい寝かせる。

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