いざ、解体開始!補強プラン作りとエクステリアに挑戦【耐震リノベ②】

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福井県にある旧耐震空き家を新耐震にフルリノベーションする過程をお届けします。

公開日 2023.09.27

更新日 2023.09.27

いざ、解体開始!補強プラン作りとエクステリアに挑戦【耐震リノベ②】

福井県の旧耐震空き家をリノベーション

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

福井県の築55年になる旧耐震空き家。
1級建築士の元、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるようリノベーションしていきます。
今回は庭の解体と室内の解体作業です。

庭の植木を伐採して更地にする

道路から玄関に行くまでは植木がぎっしりと植えられている庭があります。
福井県では車がないと生活できないくらい車社会、なので、庭の植栽は全て伐採し駐車場に変更します。

業者さんが揃ったら作業開始。
チェーンソーで枝木を伐り落とし、地面付近に生えているツツジも全て切り落とします。
植栽を入れる収集車が来たら、伐採した木を積み込みます。
太い木は人力では無理なので、油圧ショベルの先で引っこ抜きます。
なるべく根が残らないように木の根はショベルで掘り起こして撤去。
解体したブロック塀はアームロール車に積み込み、植栽は青い回収車に積み込んで処分してもらいます。(5人作業で午前中でほぼ終わりました)
最後の方は細かい枝や根っこが残り、油圧ショベルでは集められないので手で拾い集めました。
1人でやると何日かかるかわからないくらい広い庭でしたが、解体業者さんと一緒だとあっという間です。
今の状態だと地面がフカフカで、トラックを乗り入れた時に沈んでしまいます。
なので油圧ショベルで土を踏んで固め、その上に砂利を敷き詰めます。
(アームロール車や収集車をこの駐車場に乗り入れても地面が凹まないように、大量の砕石を敷き詰めました。)

水を撒きながら油圧ショベルで砂利を固めたら下地の完成。
これから多くの資材搬入で車を乗り入れるので、ある程度家の完成が見えてきたら、駐車場も仕上げ作業をおこないます。

植栽が無くなり、かなりスッキリしました。(丸一日でここまで終えるとは思いませんでした)
乗用車で6台くらい置けるスペース、これで明日から窓際付近にアームロール車を置いて作業ができます。
作業後は内装材選び。
この段階である程度の内装イメージを共有し、内装材候補を絞っておきます。

床材は提携会社の在庫を使用する形になるので、その中からよさげな色をチョイス。
壁紙は1階と2階で分けて選ぶ予定で、1階はグレー系、2階は白系で探そうと思います。
グレーの壁紙に合わせてドアの色も選びます。

まだキッチンの位置や土間の広さなど決まっていないので、候補だけ絞っておいて、解体後に間取りが確定したら正式に注文する品番をお伝えしたいと思います。

※作業風景を動画にまとめています。

ユンボで伐採!築55年の放置された庭に駐車場を作る。【築55年の旧耐震空き家】#4

室内の解体開始

庭の解体が終わったので、室内の解体に入ります。
畳の撤去はすでに終えているので、まずは壁や備え付けの棚等を解体していきます。

筋交いが入っている可能性があった玄関前の壁を解体すると入っていませんでした。(玄関前の壁が抜けると解放感あります。)筋交いは奥の壁で作れるので広々としたシューズクロークが作れそうです。
ある程度解体が進んだら収集車が到着しました。分別していた木材、鉄類、砂壁、石膏ボードをそれぞれの車に積み込みます。
(アームロールの下には、地面が凹まないようにコンパネを敷いています。)

素材によって分別しておかないと、廃棄場で再利用できるものとの仕分け作業が必要になるので廃棄量が高くなります。(混載料金)
廃棄前に分別しておくことで金属は売ることができ処分費が安く済みます。
3台ある収集車の1つに砂壁を積み込み、もう2台の方にその他諸々を積み込み分別しながら廃棄します。「てみ」いっぱいに集めた砂壁の破片を収集車に放り投げ、ひたすら家と車の往復。
古い家のリフォームはこういった部分が大変です。
業者さんが他の箇所の解体を進めている間、私は砂壁をひたすら積み込みます。
2階の押入れと床の間を解体しているので天井から光が差し込んで明るいです。
この光はこのまま利用できたら良いなと思ってきています。
(こういった部分は解体作業を進めないと分からないので、この段階で図面変更を依頼しました。)
和室の天井を解体、ラミ天なので固定されている箇所を外すと簡単に解体できました。
天井が無くなり梁が見えるようになると部屋がより広く感じます。

天井を解体した事で柱が何を支えているのか見えるようになりました。
一番左の柱を抜いてキッチンを設置する想定をしていましたが、2階の梁を支えているのでおそらく抜くことができないと思います。隣の柱も見た目では抜くのが難しそうなので、ここらへんの間取り構想を変更しないといけなさそうです。
具体的には解体終わり後に1級建築士の先生と耐震確認をおこなうので、その時に相談しようと思っています。

リビングキッチンの床は裏庭の解体の時、通り道として使いたいのでこのまま残しておきます。
裏庭に残っている小屋の解体が終わったのでリビングキッチンの床を剥がします。
釘がしっかり効いていて剥がすのが大変。

解体してそのまま活用できる物はなるべく使いたいのですが、流石に築50年を超えるとほぼ交換になってしまいます。根太はそのまま活用できるかと思っていたのですが、曲がっているので撤去して付け変えることにしました。

床の間と押入れがあった場所の床を解体し、窓枠や残りの細かい場所が終わったら解体作業完了です。
メイン構造は残していますが、ほぼスケルトン状態まで解体が終わりました。
集積車を何往復もさせてやっとこの状態です。

解体したことで梁や柱の作り、筋交いの場所が把握できたので、この状態で1級建築士の先生に来てもらい、補強を入れる箇所や取れる柱などを相談します。
仮の補強プランのままであれば耐震基準を満たせていますが、筋交いの数や梁の長さなどの確認後、数値を出してからの判断になるので少し時間がかかります。

※ここまでの作業風景を動画にまとめています。

解体終了!和室の床・壁・天井を撤去|お風呂に洗面台解体作業【築55年の旧耐震空き家】#6

このシリーズでは、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるよう、タグに「セーチの旧耐震リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。