ウォークインクローゼットへのリフォームを行う際の費用相場や事例、注意点を紹介

ウォークインクローゼットへのリフォームにかかる費用は、さまざまな要素で増減するものです。本記事では、ウォークインクローゼットをリフォームする際のメリットやデメリットのほか、費用相場や注意点を解説します。併せてウォークインクローゼットリフォームの事例も紹介します。

公開日 2021.06.30

更新日 2023.04.15

ウォークインクローゼットへのリフォームを行う際の費用相場や事例、注意点を紹介

ウォークインクローゼットに憧れを抱く人は少なくありません。たくさんのファッションアイテムを持っている人や、オシャレを心掛けている人なら、特に気になるのではないでしょうか。
自宅のリフォームにより、ウォークインクローゼットを手に入れることは可能です。本記事では、ウォークインクローゼットへのリフォームに関する費用相場や事例、注意点などを解説します。

ウォークインクローゼットとは?特徴を改めて整理!

ウォークインクローゼットへのリフォームを行う際の費用相場や事例、注意点を紹介
ウォークインクローゼットとは、衣服をはじめとしたさまざまなアイテムの収納が可能なスペースを指します。一般的なクローゼットとの大きな違いは、人が入れる十分なスペースを確保していることです。

一般的なクローゼットは、1~1.5畳程度、広くても2畳程度のものが多くを占めています。一方、ウォークインクローゼットは3~6畳、それ以上の広さを確保することも少なくありません。

また、部屋として独立しているのも特徴です。通常のクローゼットは、居室や寝室などに備え付けられた収納スペースですが、ウォークインクローゼットは、それ自体が1つの部屋として存在しています。

なお、部屋の内部を人が通過できる設計としたものは、ウォークスルークローゼットと呼ばれます。ドアが2~3箇所設置され、複数の部屋からアプローチできます。たとえば、主寝室からも廊下からも入れるようにすることで、子どもも利用しやすいようにすることが可能です。

ウォークインクローゼットのメリット・デメリット

一度備え付けたウォークインクローゼットを撤去するのは難しく、憧れの気持ちだけで設置すると後悔する恐れがあります。リフォームで失敗するリスクを軽減するためにも、ウォークインクローゼットにどのようなメリット・デメリットがあるのかを把握しておきましょう。
ウォークインクローゼットへのリフォームを行う際の費用相場や事例、注意点を紹介

メリット

まず、メリットの1つはアイテムの管理をしやすくなることです。広々とした空間の中で余裕を持って収納でき、どこに何があるのか把握しやすくなります。”魅せる収納”がしやすくなり、オシャレな収納スペースが実現される点は、大きなメリットと言えるでしょう。
加えて、衣服以外のさまざまなアイテムも1つの場所で収納でき、外出前のコーディネイトも容易になります。靴やバッグ、コート、マフラーなども収納可能なので、鏡を設置しておけば、クローゼット内でコーディネイトが完結します。
さらに、一般的なクローゼットには収納しにくい大型の物を収納するのも簡単です。たとえば、ゴルフバッグやスノボなどのスポーツ用品、キャンプや海水浴で使うアイテム、大型スーツケースなどが挙げられます。出し入れもお手入れもしやすく、車庫や外の倉庫よりも保管状態も良好なので、大切な物を安心してしまっておけるでしょう。

デメリット

他方、収納効率が若干下がってしまうのはデメリットと言えるでしょう。人が入ることを前提に設計されているため、空間すべてを収納に使えません。収納量を最大限増やしたいあまり、人が通るスペースを狭くしすぎると、使いにくい空間になってしまいます。
また、空間を上手に活用しなければ、クローゼット内が雑然としてどこに何があるかわからなくなってしまうため、注意が必要です。

収納をウォークインクローゼットにリフォームしたい!気になる費用相場は?

納戸や押入れをリフォームする、書斎をウォークインクローゼット化するなど、さまざまなケースが考えられます。どのような工事を行うかにより、費用が大きく変わることは理解しておきましょう。

押入れをリフォームするのなら、20万~50万円程度が相場で、あとはどの程度空間を拡張するかで費用も変わります。押入れのあった和室をそのまま利用でき、間取りを変更する必要もないなら、費用を抑えられるでしょう。一方で、押入れの壁や床を補強したり、換気扇や照明を取り付けたりする必要がある場合もあります。工事内容や施工の難易度によっては、100万円前後の費用が発生することもあるため注意が必要です。また、普通のクローゼットをウォークインクローゼットにする場合は、18万~25万円が相場です。ただ、これも拡張の度合い、取り付ける棚・ハンガーパイプの数など、さまざまな要素により費用が変化します。

業者を利用せず、DIYでリフォームすれば費用を安く抑えることは可能でしょう。ただ、ノウハウのない素人が手を加えてしまうと、使いにくい空間になったり、ほこりや湿気の溜まりやすい部屋になったりする恐れがあります。基本的には、専門業者への相談と依頼がオススメです。

ウォークインクローゼットへリフォームする際に気をつけたい注意点

実際にウォークインクローゼットを設置することに決めてからも、押さえておきたい点がいくつかあります。リフォームして良かったと思えるように、以下の点は特に慎重に考えてください。
ウォークインクローゼットへのリフォームを行う際の費用相場や事例、注意点を紹介

動線を考えて設置する位置を決める

ウォークインクローゼットを新規に設置する場合、家全体の間取りを考える必要があります。設置する場所によっては、使いにくいばかりか、ほかの部屋への動線を妨げてしまう恐れもあるからです。
一般的には、寝室の近くに設ける場合が比較的多いですが、玄関や洗濯スペースから近いほうが効率的ということもあるでしょう。リフォームの場合、候補になるスペースは限られているかもしれませんが、家族構成や使用する際の動線になるべく合わせた位置を選択してください。

適度なスペースを確保する

確保するスペースの広さにも注意しましょう。よくある失敗として、想定より小さくなり使いにくい、といったことが挙げられます。基本は家族の人数に合わせて、一人に対し1畳のスペースを目安に確保するのが目安です。
なお、一般的な押入れ(およそ一畳分)をリフォームする場合、押入れのスペースだけでは通常のクローゼットにしかなりません。ウォークインクローゼットにするのであれば、押入れのあった部屋の一部またはすべてを一緒にリフォームする必要があるでしょう。

また、狭くなったら困るといって、広くし過ぎてしまうのも問題です。大は小を兼ねる、という言葉もありますが、確保するスペースが広くなり過ぎると、ほかの空間を圧迫してしまいます。「ウォークインクローゼットは広々として使いやすいけれど、廊下が狭くなった」といったことにもなりかねません。

人が使いやすいレイアウトにする

実際に洋服を掛けたり、ものを置いたりした状態でも、無理なく歩ける幅を確保しておくことも大切です。ついハンガーの幅だけを想定して40~45cm程度で十分と思いがちですが、ハンガーにジャケットを掛けた場合、幅の広いところでは55cm前後になるので注意してください。その上で、歩く幅として60cmほどを確保すると動きやすくなるでしょう。
タンスや収納ケースなどを使用する場合は、引き出しを引くスペースも考えて収納する必要があります。

ウォークインクローゼットのリフォーム事例を紹介!

具体的にどのようなリフォームをすればよいのかイメージできない、という人もいるでしょう。そこで、ウォークインクローゼットのリフォーム事例をいくつか紹介します。

ショップ風のスタイリッシュなウォークインクローゼット

外見に配慮することで、オシャレでスタイリッシュなウォークインクローゼットに仕上がります。「入口ドアへガラスを使用する」「内窓を設けて金網を設置する」など、工夫次第でデザイン性の高い空間を実現可能です。

例えばガラスをはめ込んだドアや内窓の設置は、実用性の面から考えても優れています。部屋へ入らずとも外から中を覗けるためです。外出前に「お気に入りの上着がない!」となっても、部屋の外から中を覗いてチェックができます。
このように、自分でいろいろ考えるのも楽しいですが、好きなブランドショップやアパレルショップの外観を参考にするのもよいでしょう。自宅内にオシャレな空間があれば、それだけでテンションが上がるはずです。

使わなくなった和室をウォークインクローゼット化!

もし、使っていない和室があるのなら、ウォークインクローゼット化して有効活用してみませんか?和の空間も畳をフローリングに、壁や天井をクロス張りにすれば、オシャレなウォークインクローゼットが誕生します。

和室の天井板はそのままに、石膏ボードやベニヤで処理してクロスを施工することも可能です。照明器具も、ダウンライトや間接照明を利用すれば、よりオシャレな空間に変化させられるでしょう。

もともと和室に設置していたタンスがあるのなら、壁際に並べることでそのまま収納スペースとして活用できます。反対側の壁にも棚板やハンガーパイプを設置すれば、さらに収納力をアップさせることも可能です。
居室として使用していた和室なら、十分なスペースが確保されています。そのため、拡張工事をせずとも広々とした快適なウォークインクローゼットを手に入れられます。

ウォークインクローゼットと書斎を兼ねた便利スペース

書斎と一体型のウォークインクローゼットを設置すれば、スペースを有効活用できます。1つの空間に、書斎と収納スペースの役割をもたせられるため、オススメのリフォーム方法です。

アイデアとしては、片方の壁側にカウンターデスクと本棚を設置することが考えられます。もう一方の壁には、衣服などを収納する棚板、そしてハンガーパイプを備え付けるといいでしょう。これにより、書斎として使用する人と衣服を探す人、コーディネイトする人がかち合うことを防げます。
ただしスペースが狭すぎると、同時使用するときお互いが邪魔になってしまう恐れもあるため、注意が必要です。実際の使用状況をイメージしながら、広さを決めていきましょう。パソコンやプリンターなどを設置する予定があるのなら、コンセントの新設や増設も忘れずに行わねばなりません。
ウォークインクローゼットへのリフォームを行う際の費用相場や事例、注意点を紹介
ウォークインクローゼットがあれば、衣服だけでなくバッグやアクセサリー、靴なども収納でき、1つの空間でコーディネイトまで完結します。ですが、たくさんのメリットがある一方で、人が入るスペースを確保する必要があり、収納効率が若干下がるデメリットがあるため注意が必要です。

また、リフォーム工事に必要な費用は、依頼する業者や内容、難易度などにより変化します。本記事でも費用の目安をお伝えしましたが、実際にはケースバイケースです。必ず事前に業者へ相談し、見積もりを提出してもらうことを忘れないでください。
デザインセンスの高いウォークインクローゼットへのリフォームをご希望なら、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」へご相談ください。見積もりもしっかりと提示しつつ、最適なリフォーム方法をアドバイスさせていただきます。

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