実際どうなの?玄関を吹き抜けにするメリット・デメリットまとめ
本記事では、玄関に吹き抜けをつくるメリット・デメリットをまとめました。併せて、導入したいアイテムや気をつけるべきポイント、優れたデザイン事例なども紹介しますので、玄関吹き抜けの設置を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
公開日 2022.01.28
更新日 2023.04.15
注文住宅やリノベーション物件などで、吹き抜けのある玄関を見たことがある人は多いでしょう。吹き抜けを設けることで、開放感があるオシャレな玄関をつくれるものの、温度管理やプライバシー性など、気をつけるべきポイントもあります。そこで本記事では、玄関に吹き抜けをつくるメリット・デメリットや設置の注意点などをまとめました。一軒家の間取りで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
吹き抜けとは?
via www.logrenove.jp
「吹き抜け」とは、「天井を省き、空間を上下につなげたスペース」のことです。1階の天井をなくした小さい吹き抜けや、複数階にまたがる広々とした吹き抜けなど、住宅の規模や設計によってさまざまなタイプが見られます。一般住宅においては玄関やリビング、階段などにつくられることが多く、採光を確保しづらい都市部や、床面積を減らしたい場合などに適しています。また、一般住宅だけでなく、マンションや商業施設、美術館、コンサートホールなどにも用いられており、「特別感のある空間をつくりたい」「ほかとは違う間取りを楽しみたい」という人にもぴったりです。
憧れを抱く方多数!玄関吹き抜けの魅力
吹き抜けがつくられる場所は、イメージする住宅やデザインの好みなどによって異なりますが、中でも人気を集めているのが玄関です。玄関は住宅の顔とよばれ、家の第一印象に大きく影響を与えます。
しかし、玄関は限られたスペースであるため、「オシャレですっきりとした玄関をつくりたい」と考えるものの、デザインに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。上下に空間を広げる吹き抜けなら、狭い家でも開放感があり、デザイン性の高い住宅がつくれるでしょう。玄関のデザインにこだわることで、家全体の印象を底上げし、ワンランク上の住まいをつくることが可能です。
しかし、玄関は限られたスペースであるため、「オシャレですっきりとした玄関をつくりたい」と考えるものの、デザインに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。上下に空間を広げる吹き抜けなら、狭い家でも開放感があり、デザイン性の高い住宅がつくれるでしょう。玄関のデザインにこだわることで、家全体の印象を底上げし、ワンランク上の住まいをつくることが可能です。
玄関を吹き抜けにするメリット
ほかとは違う、オシャレな見た目を楽しめる玄関吹き抜け。ここでは、玄関に吹き抜けをつくるメリットを詳しくご説明します。採光や風通し、デザインなど、さまざまな視点から玄関吹き抜けの魅力をまとめました。
採光の向上
玄関は窓から離れた場所に設置されることも多く、暗くて寒い空間になってしまうこともあります。その点、吹き抜けは太陽の光を室内に取り込みやすいため、1年を通して明るく過ごしやすい玄関をつくれるでしょう。窓の配置や大きさにこだわると、吹き抜けによる採光の効果を一段とアップできます。
風通しのよさ
玄関は砂やホコリなどが溜まりやすいにも関わらず、定期的に換気をするのが難しい場所でもあります。網戸や窓がある場合はよいものの、玄関の空気環境で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。吹き抜けは、外からの風を室内に届ける効果があるため、風通しがよく快適な玄関をつくれます。空気のよどみや臭いなどが気になる人も、玄関吹き抜けがオススメです。
家が広く感じる
via iiietsukuru.com
近年、都市部の限られたスペースを活かした狭小住宅が流行しています。狭小住宅は、「狭い家をいかに広く見せるか」に重点を置いたユニークな設計が多く見られますが、その中でも玄関吹き抜けは根強い人気を集めているのです。縦の空間を効果的に使うことで、開放感をもたらし、家全体を広々とした印象にしてくれるでしょう。
なお、狭い家に吹き抜けをつくる際は、住居スペースを圧迫しないように、必要な部屋数や設備などを確認したうえで導入を検討することが大切です。
なお、狭い家に吹き抜けをつくる際は、住居スペースを圧迫しないように、必要な部屋数や設備などを確認したうえで導入を検討することが大切です。
間取りや内装が個性的になる
via www.ldhomes.jp
吹き抜けは、間取りや内装デザインのアクセントになります。「ほかとは違う個性的な住宅にしたい」「特徴的なデザインに挑戦したい」という人は、吹き抜けを効果的に使った間取りを取り入れると、満足度の高い住宅がつくれるでしょう。特に、玄関は住宅の印象を左右する場所のため、吹き抜けの視覚的なメリットを享受しやすいと言えます。よりデザイン性の高い玄関にしたい場合は、吹き抜けにアクセントクロスを使用したり、照明をこだわったりといった、吹き抜けに合うインテリアや内装デザインを検討するとよいでしょう。
玄関を吹き抜けにするデメリット
このように、吹き抜けは採光や風通しに優れ、開放感のある空間をつくれるメリットがあります。しかし一方で、いくつか注意すべきデメリットもあるため、対策を考えたうえで導入を検討するとよいでしょう。ここでは、導入前に知っておきたい玄関吹き抜けのデメリットをまとめました。
温度管理の難しさ
吹き抜けは温度管理が難しく、夏は暑く、冬は寒い空間になりやすい特徴があります。特に注意すべきなのが、冬場の空調管理です。暖かい空気は高いほうへと上がっていくため、天井付近に暖気が溜まり、床に近い玄関付近は寒さを感じやすいでしょう。暖房を入れるだけでなく、玄関用のヒーターを用意したり、サーキュレーターで空気を循環させたりするなどの対策を講じる必要があります。
プライバシーの減少
吹き抜けは1階と2階の空間がつながる分、音や人の気配などが伝わりやすいデメリットがあります。「1階のテレビの音が聞こえる」「友達との会話が筒抜けになる」など、一般的な間取りよりプライバシーに欠ける側面もあるでしょう。玄関に吹き抜けを作る場合は、個人の私室はなるべく遠い場所につくったり、防音性に優れた建材を取り入れたりするなど、レイアウトや設計に配慮することが大切です。
掃除が大変
吹き抜けは天井や照明、窓などに手が届きにくく、掃除に手間がかかる恐れもあります。新たに高所用の掃除用具を購入したり、場合によっては業者にメンテナンスを依頼したりするケースも多く、一般的な住宅よりもメンテナンスにコストや時間がかかりやすいので要注意です。吹き抜け用の照明には寿命が長いLEDを使用するなど、なるべくメンテナンス頻度の少ないアイテムを取り入れるとよいでしょう。
2階のスペースが減る
吹き抜けで縦の空間をつなげると、必然的に上階のスペースが減少します。玄関のデザイン性にこだわるあまり、住居スペースを圧迫し、かえって暮らしづらい住まいになっては意味がありません。「将来、部屋の数を増やす必要はあるか」「収納なども含めて、必要な空間は足りているか」などを考慮したうえで、吹き抜けの導入を検討することが大切です。子どもの成長や両親との同居など、将来の展望も視野に入れるとよいでしょう。
無闇な導入はNG?玄関吹き抜けを取り入れる際のポイント・注意点
玄関吹き抜けは、さまざまなメリットが得られる分、注意すべきデメリットもあります。特徴を理解しないまま導入すると、かえって快適さを損なう住まいになり、後悔するケースも少なくありません。「玄関が暗いため採光を補いたい」「開放感のあるデザインを重視したい」など、しっかりと目的やこだわりを持って導入を検討することが大切です。
玄関吹き抜けを快適に使用するためには、素材やインテリアなどを工夫し、メンテナンス性やプライバシー性を向上するとよいでしょう。オススメなのは、LEDライトや防音性の高い建材、視線を遮れる間仕切り壁などです。ほかにも、導線を意識した間取り設計を行うことで、プライバシー性を確保できる場合もあります。
また、風水の考え方を住宅に取り入れたい場合、玄関吹き抜けの設置は注意が必要です。運気は高いほうへ上っていくと考えられているため、吹き抜けがあると運気を逃しやすいと言われています。シャンデリアやクリスタルなど、開運アイテムを玄関に置くことで運気アップを目指せるため、併せて導入するとよいでしょう。
玄関吹き抜けを快適に使用するためには、素材やインテリアなどを工夫し、メンテナンス性やプライバシー性を向上するとよいでしょう。オススメなのは、LEDライトや防音性の高い建材、視線を遮れる間仕切り壁などです。ほかにも、導線を意識した間取り設計を行うことで、プライバシー性を確保できる場合もあります。
また、風水の考え方を住宅に取り入れたい場合、玄関吹き抜けの設置は注意が必要です。運気は高いほうへ上っていくと考えられているため、吹き抜けがあると運気を逃しやすいと言われています。シャンデリアやクリスタルなど、開運アイテムを玄関に置くことで運気アップを目指せるため、併せて導入するとよいでしょう。
デザイン性抜群!自宅をすっきりと見せる玄関吹き抜けの事例
ここでは、デザイン性に優れた玄関吹き抜けの施工事例を紹介します。スリット階段と組み合わせたオシャレな玄関や、広々とした吹き抜け土間など、さまざまな事例をまとめました。玄関吹き抜けのデザインで悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
スリット階段×吹き抜けで抜群の解放感を実現した事例
via fukushima-ko.com
こちらは、「福島工務店」が手掛けたデザイン事例です。2つの吹き抜けと、アイアン手すりを採用したスタイリッシュなスリット階段が印象的な、開放感あふれる一軒家をつくりました。スリット階段の上部に吹き抜けを導入し、併せて開口部の広い窓を多く設置したことで、採光のよい開放感のある空間になりました。内装は明るいホワイトを基調に、木目やタイルなどでナチュラルモダンなデザインに仕上げています。
大きなワンルーム感覚で過ごせる吹き抜けの玄関土間
via www.houzz.co.nz
続いて、「houzz」に掲載されているデザイン事例を紹介します。特徴は、玄関に広々とした吹き抜け土間を設置し、そのままリビングにつながる個性的な間取りです。土間をワンルームの一部のように見せることで、限られたスペースを広く活用しています。
また、大きな窓と吹き抜けによって、リビングと玄関両方の採光をアップしたこともポイントです。玄関からすぐに設置した階段も相まって、ナチュラルで開放感のある住まいになりました。
また、大きな窓と吹き抜けによって、リビングと玄関両方の採光をアップしたこともポイントです。玄関からすぐに設置した階段も相まって、ナチュラルで開放感のある住まいになりました。
玄関ホールと階段室を一体化!広々とした空間が広がる吹き抜け事
via www.sumailab.net
こちらは、「イエタテ」に掲載されているデザイン事例です。玄関ホールと階段室を一体化させた、開放感のある吹き抜けをつくりました。吹き抜けには8畳ほどの広いスペースを確保し、玄関に背の低いカウンタータイプの靴箱を採用したことで、より開放感のあるゆったりとした空間に仕上がりました。また、ガレージから家の中につながる通路を設けるなど、導線設計にもこだわっています。
吹き抜けとは、「上階の床・下階の天井を省き、縦の空間をつなげた空間」のことです。リビングや階段、玄関などに設置されることが多く、採光をアップし開放感を高める効果があります。玄関は住宅の顔とよばれ、家の印象に影響を与えやすいため、吹き抜けを設置することで住宅全体のイメージアップにつながるでしょう。
一方で、玄関吹き抜けは空調管理やメンテナンス性、プライバシー性などのデメリットがあるため、これらを補うレイアウトやアイテムを併せて導入することが大切です。より詳しい吹き抜けの概要や予算、デザインなどを知りたい人は、住宅設計のプロ「カシワバラ・コーポレーション」にお気軽にご相談ください。
吹き抜けとは、「上階の床・下階の天井を省き、縦の空間をつなげた空間」のことです。リビングや階段、玄関などに設置されることが多く、採光をアップし開放感を高める効果があります。玄関は住宅の顔とよばれ、家の印象に影響を与えやすいため、吹き抜けを設置することで住宅全体のイメージアップにつながるでしょう。
一方で、玄関吹き抜けは空調管理やメンテナンス性、プライバシー性などのデメリットがあるため、これらを補うレイアウトやアイテムを併せて導入することが大切です。より詳しい吹き抜けの概要や予算、デザインなどを知りたい人は、住宅設計のプロ「カシワバラ・コーポレーション」にお気軽にご相談ください。
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