オフィスリノベーションとは? 活用するメリットや事例をわかりやすく解説
オフィスを再設計して使いやすくする「オフィスリノベーション」についてまとめた記事です。リノベーションの概要と主なメリットを説明した上で、よくある事例とリノベーションの種類、工事期間や費用の相場について解説します。
公開日 2023.02.14
更新日 2023.05.17
古くなり使いづらくなったオフィスを、より働きやすく、快適に使えるように改修する方法として、昨今注目されているのが「オフィスリノベーション」です。この記事では、リノベーションの概要から、活用することで得られるさまざまなメリットを解説します。活用事例や工事期間、費用の相場についても紹介します。ただ単に修繕するだけではなく、さまざまなメリットを見据えてオフィスリノベーションに取り組みたいと考えている場合はぜひ参考にしてください。
オフィスリノベーションとは
「オフィスリノベーション」とは、従業員がより快適に過ごせるように、オフィスの建物や設備、空間を魅力あるものに再設計することです。機能性や快適性などを追求し、もともとの建物や空間に付加価値を与える目的で実施されます。
よく似ている用語で「リフォーム」がありますが、これは単純に建物や設備を修繕する時に使います。新たな価値を付けるのではなく、新築同様の状態に戻すというイメージです。両者では目的が異なることに注意しましょう。
オフィスを新しく改修することで、機能性や利便性が改善されてより働きやすい空間になり、従業員のモチベーションや業務効率の向上をめざせます。
よく似ている用語で「リフォーム」がありますが、これは単純に建物や設備を修繕する時に使います。新たな価値を付けるのではなく、新築同様の状態に戻すというイメージです。両者では目的が異なることに注意しましょう。
オフィスを新しく改修することで、機能性や利便性が改善されてより働きやすい空間になり、従業員のモチベーションや業務効率の向上をめざせます。
オフィスリノベーションのメリット
オフィスをより働きやすく、快適に仕事ができる場所として再設計すると、どのような効果が生まれるのでしょうか。ここでは代表的な3つのメリットについて解説します。
業務効率が向上する
オフィスの空間や構造、レイアウトを変えることで、機能面が向上します。動線も見直せば、これまでの無駄な動きを減らし、限られた時間を有効に使えるようにもなるでしょう。
近年は、リモートワークの浸透とともに、固定席のないフリーアドレス制を取り入れる企業もよく見られるようになりました。出社した際、自分の好きな場所で仕事ができ、ほかの従業員とのコミュニケーションを活発化できるのが魅力です。
さらに、オフィスの「色」に注目してみると、心理的な面で効果を出せる可能性があります。元気が出るオレンジ色、心を落ち着かせて集中力を高める青色、楽しい気分になってアイデアを生み出しやすい黄色など、オフィス内の部屋などで部分的に使ってみるのもよいでしょう。
近年は、リモートワークの浸透とともに、固定席のないフリーアドレス制を取り入れる企業もよく見られるようになりました。出社した際、自分の好きな場所で仕事ができ、ほかの従業員とのコミュニケーションを活発化できるのが魅力です。
さらに、オフィスの「色」に注目してみると、心理的な面で効果を出せる可能性があります。元気が出るオレンジ色、心を落ち着かせて集中力を高める青色、楽しい気分になってアイデアを生み出しやすい黄色など、オフィス内の部屋などで部分的に使ってみるのもよいでしょう。
経費を削減できる
オフィスで快適に仕事をするためには、室温や湿度といった環境も重要な要素です。しかし、古くなったオフィスは、室温や湿度を快適にコントロールするための断熱材がしっかり入っていない、入っていても建材が劣化して効果が弱まっているといったことがよくあります。すると、夏は暑く冬は寒い、といった不快な環境になりがちです。これを解消するためにエアコンの温度で無理に調整しようとすると、結局、余計な電気代がかさむ原因となってしまいます。
経費を削減するために一般的に行われている例としては、窓を替えることで断熱性を大幅に向上させる取り組みが挙げられます。電気製品をより省エネ効果の高いものものへ替えたり、空間設計自体を見直すことでエアコンの効きをよくしたりするのもよい方法です。
リノベーションで一時的なコストはかかるものの、先を見据えれば、電気代や冷暖房費などの経費を削減できるようになるでしょう。
経費を削減するために一般的に行われている例としては、窓を替えることで断熱性を大幅に向上させる取り組みが挙げられます。電気製品をより省エネ効果の高いものものへ替えたり、空間設計自体を見直すことでエアコンの効きをよくしたりするのもよい方法です。
リノベーションで一時的なコストはかかるものの、先を見据えれば、電気代や冷暖房費などの経費を削減できるようになるでしょう。
企業イメージを向上させられる
オフィスには社外のお客様が来訪されることもあります。お客様が来られた際、オフィスがリノベーションによって美しく整えられていれば、よい印象を持ってもらえるのもメリットです。
自社のWebサイトに快適なオフィスの写真を掲載すれば、企業イメージを広くアピールできます。サイトを見た求職者に魅力を感じてもらえれば、応募者が増え、優秀な人材も確保しやすくなるかもしれません。国が主導している働き方改革からも分かるように、現在では仕事の内容のみならず、「働きやすさ」も求職者にとって重要な条件のひとつです。
自社のWebサイトに快適なオフィスの写真を掲載すれば、企業イメージを広くアピールできます。サイトを見た求職者に魅力を感じてもらえれば、応募者が増え、優秀な人材も確保しやすくなるかもしれません。国が主導している働き方改革からも分かるように、現在では仕事の内容のみならず、「働きやすさ」も求職者にとって重要な条件のひとつです。
オフィスリノベーションの事例
オフィスリノベーションのメリットを理解していても、実際に取り組むまではなかなかイメージがわきにくいかもしれません。そこで、目的別に2つの活用事例を紹介します。
コミュニケーション促進を目的としたリノベーション
「社内のコミュニケーションを活性化させたい」といった課題がある企業では、フリーアドレスが導入されています。部屋をオープンな空間にし、異なる部署の人が自由に行き来しやすくした事例もあります。
昨今はオンライン会議が浸透しつつありますが、出社時には顔を合わせてミーティングすることもあるでしょう。このケースでは、打ち合わせの用途や参加人数などに応じてテーブルや椅子を配置変えしやすくする、オープンスペースにカウンター席を設けて誰でも気軽に参加しやすいようにするなどの工夫が取り入れられています。
昨今はオンライン会議が浸透しつつありますが、出社時には顔を合わせてミーティングすることもあるでしょう。このケースでは、打ち合わせの用途や参加人数などに応じてテーブルや椅子を配置変えしやすくする、オープンスペースにカウンター席を設けて誰でも気軽に参加しやすいようにするなどの工夫が取り入れられています。
環境整備のためのリノベーション
古くなったオフィスでは、収納スペースが狭い、リフレッシュできる場所がないなどの理由で仕事をしにくいと感じる場面が増えます。そのままでは業務効率性や生産性が停滞しかねません。
そこで、従業員に快適な環境で働いてもらうために、大がかりなリノベーションを実践するケースもよくあります。例えば用途を絞らず、ミーティングや休憩などさまざまなシーンで使える多目的スペースを作れば、限られた空間を効率的に活用できます。
併せてフリーアドレスも取り入れれば、毎日新鮮な気持ちで仕事に取り組めるため、生産性の向上にも期待できます。
そこで、従業員に快適な環境で働いてもらうために、大がかりなリノベーションを実践するケースもよくあります。例えば用途を絞らず、ミーティングや休憩などさまざまなシーンで使える多目的スペースを作れば、限られた空間を効率的に活用できます。
併せてフリーアドレスも取り入れれば、毎日新鮮な気持ちで仕事に取り組めるため、生産性の向上にも期待できます。
オフィスリノベーションの種類
改修範囲や注文方法などによって、リノベーションにはいくつかの種類があります。予算とも直結することから、自社にはどのようなリノベーションが適しているのかを検討することが大切です。
フルリノベーション
フルリノベーションとは、空間全体を見直し、改装することです。オフィスも新築から相当の時間が経つと老朽化し、使いにくいと感じることが増えるでしょう。大幅に空間レイアウトを変えたり、デザインなどのイメージを一新したりしたい時は、すべてリノベーションする方法がオススメです。
デメリットとして、レイアウトやデザインを設計し直すことで、さまざまな費用がかさんで高額になる点が挙げられます。工事期間が長くなれば、その間代わりの場所を確保しなければならず、さらに費用がかかります。
デメリットとして、レイアウトやデザインを設計し直すことで、さまざまな費用がかさんで高額になる点が挙げられます。工事期間が長くなれば、その間代わりの場所を確保しなければならず、さらに費用がかかります。
ポイントリノベーション
必要な部分のみをピンポイントで改修する方法は、「ポイントリノベーション」と呼ばれます。建物を全体的に変えるほどではなくても、一部の箇所が老朽化していたり、デザインが古くなっていたりしている程度なら、部分的に直すだけでよい場合があります。
「可能な限り予算を抑えたい」「できるだけ短い工期で済ませたい」といった場合も、ポイントリノベーションが有効です。
しかし工期を短縮できるとはいえ、該当する箇所が頻繁に使われる場所であれば、業務に支障が出るおそれがあります。業者と綿密にスケジュールを計画することが大切です。
「可能な限り予算を抑えたい」「できるだけ短い工期で済ませたい」といった場合も、ポイントリノベーションが有効です。
しかし工期を短縮できるとはいえ、該当する箇所が頻繁に使われる場所であれば、業務に支障が出るおそれがあります。業者と綿密にスケジュールを計画することが大切です。
パッケージ型リノベーション
「パッケージ型」と呼ばれる方法は、あらかじめ改修したい内容が決まっている時や、自身でこだわるよりもプロに任せたい時に利用される方法です。施工箇所やデザイン、使用可能な設備や素材などが、すでにある程度決められています。
そのため、料金体系が分かりやすく、あらかじめ予算が立てやすいのもメリットです。
一方、自由度は高くないため、一般的な内容なら十分だと考える場合に向いています。
そのため、料金体系が分かりやすく、あらかじめ予算が立てやすいのもメリットです。
一方、自由度は高くないため、一般的な内容なら十分だと考える場合に向いています。
オーダーメイド型リノベーション
一律にパッケージ化されたものではなく、こだわりを持って自由にカスタマイズをしたい場合は、「オーダーメイド型」のプランが適しています。オフィスの用途やニーズに合わせて、レイアウトや設備、使用する素材、デザインの方向性などを取り入れてもらえるのが魅力です。さまざまな角度から好みに合わせて再設計できるため、唯一無二の素敵なオフィスに仕上がります。
一方で、施工業者などによっては、かかる費用が高額になるかもしれません。どのようなオフィスにしたいのか、施工業者と相談し見積もりをしてもらった上で、予算の範囲内に収まりそうなら、導入してみるのもよいでしょう。
一方で、施工業者などによっては、かかる費用が高額になるかもしれません。どのようなオフィスにしたいのか、施工業者と相談し見積もりをしてもらった上で、予算の範囲内に収まりそうなら、導入してみるのもよいでしょう。
オフィスリノベーションにかかる工事期間や費用
改修する際の種類や方法について理解できたら、次に気になるのが工事期間や費用です。
ケースバイケースですが、ある程度の目安は存在します。以下で一般的な期間や費用を紹介しましょう。
ケースバイケースですが、ある程度の目安は存在します。以下で一般的な期間や費用を紹介しましょう。
オフィスリノベーションの工事期間
一般的にオフィスを改修する際、養生やハウスクリーニングを行う仮設工事から始まり、間仕切り壁の新設や内装工事、建具の取り付け、電気・空調・照明工事、外装工事、最後に廃材の処理や各種申請まで、多くの工程を経なければなりません。工事だけで少なくとも1~2ヶ月程度は見ておくと安心です。
一方、ポイントリノベーションでは、改修する箇所などによるものの、早くて3日から2週間ほどと考えればよいでしょう。
いずれにしてもオフィスの規模や状態、改修内容によって大幅に工期がかかることもあります。具体的な工期については施工業者に確認し、できるだけ余裕を持ったスケジュールで実施することが大切です。
一方、ポイントリノベーションでは、改修する箇所などによるものの、早くて3日から2週間ほどと考えればよいでしょう。
いずれにしてもオフィスの規模や状態、改修内容によって大幅に工期がかかることもあります。具体的な工期については施工業者に確認し、できるだけ余裕を持ったスケジュールで実施することが大切です。
オフィスリノベーションの費用
費用の相場は1坪(3.3平米)につき10万~30万円です。計算してみると、例えば30坪(100平米)のオフィスを改修する場合の費用は、300万~900万円ほどかかるとイメージできます。
スケジュールと同様に、オフィスの現状や実現したい姿などによっては、大幅にオーバーすることもあるでしょう。上記はあくまで目安のため、施工業者とよく相談した上で見積もりを確認し、予算とのバランスを図って注文するのがオススメです。
オフィスリノベーションは、老朽化によってかかる経費を抑えながらも生産性を上げ、企業イメージ向上も期待できる方法です。大部分を改修するのか、必要なポイントのみとするのかなどは予算にも大きく関わります。具体的な金額について知りたい場合は、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。ニーズや予算に合わせて、最適なリノベーション方法について、丁寧に提案します。
スケジュールと同様に、オフィスの現状や実現したい姿などによっては、大幅にオーバーすることもあるでしょう。上記はあくまで目安のため、施工業者とよく相談した上で見積もりを確認し、予算とのバランスを図って注文するのがオススメです。
オフィスリノベーションは、老朽化によってかかる経費を抑えながらも生産性を上げ、企業イメージ向上も期待できる方法です。大部分を改修するのか、必要なポイントのみとするのかなどは予算にも大きく関わります。具体的な金額について知りたい場合は、ぜひ「カシワバラ・コーポレーション」にご相談ください。ニーズや予算に合わせて、最適なリノベーション方法について、丁寧に提案します。
WRITTEN BY
Japan
DIYer(s)編集部です。DIYのアイデアやハウツー、おすすめツールやショップ情報まで幅広くお届けします!
Instagram
https://www.instagram.com/diyersjapan/