後悔したくない、お風呂ドアリフォーム!引き戸の特徴とお掃除のコツ

お風呂ドアの中でも、特にバリアフリーで注目を集める「引き戸タイプ」のメリット・デメリットをまとめました。リフォーム後もキレイを保つための掃除や普段の習慣についても紹介しています。ドア選びで失敗しないために参考にしてください。

公開日 2020.02.05

更新日 2023.05.08

後悔したくない、お風呂ドアリフォーム!引き戸の特徴とお掃除のコツ

毎日家族が開け閉めし、常にお湯や石鹸・シャンプーなどにさらされているため、劣化しやすいお風呂のドア。ドアにもいろいろな形がありますが、バリアフリーになり、掃除もしやすい引き戸タイプを取り入れる方も少なくありません。引き戸にリフォームするとどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。リフォーム後もよい状態を保つために普段から心がけたい習慣などもチェックしてみましょう。

そもそも、お風呂ドアに引き戸を選んでも大丈夫?

お風呂ドアをどのようなタイプにするかによって、使い勝手や掃除のしやすさは大きく変わります。取り付けてから後悔のないようリフォーム時にはかなり迷ってしまうものです。では、自宅のお風呂に合うものを選ぶにはどうしたらよいでしょうか。

お風呂ドアの形には大きく分けて、3つのタイプがあります。それぞれの特徴も含めて簡単に把握しましょう。

開き戸

1つ目は、開き戸です。玄関や部屋のドアとして使われることの多いものですが、お風呂ドアとして使われることはあまり多くありません。なぜかというと、開ける時にかなりのスペースが必要だからです。
浴室以外に設置する場合は、空間が広いためそれほど気になりませんが、浴室や洗面所などスペースが限られている場所では、邪魔になりやすいです。よく考えて設置しないと、洗濯機などの家電・脱衣かご、または浴室の中にいる人などにぶつかりかねません。

折り戸

2つ目は、折り戸です。ドアを開いた時に、開き戸ほどのスペースも、引き戸のように扉を引き込む場所も必要ないため、省スペースで設置できます。いろいろな家に設置しやすいため、ユニットバスで多く見られるのは折り戸タイプです。
ただ、開き方にややコツが要るため、子どもが手を挟んでしまうことや、お年寄りがうまく開閉できないこともあります。構造上、レール部分が掃除しにくく埃が溜まって不衛生になりがちなのも、難点です。

引き戸

3つ目は、引き戸です。扉の引き込みスペースさえ確保できれば、設置を検討できます。引き戸と聞くと和室のイメージが強いかもしれませんが、お風呂ドアにも向いているのでしょうか。お風呂ドアが引き戸になっているのをあまり見たことがないので、不安に感じる人もいるかもしれません。
そこで、引き戸タイプのお風呂ドアのメリットとデメリットを以下にまとめました。リフォームに失敗しないためにも、引き戸にするか決める前に確認しておきましょう。

引き戸のメリット

お風呂のドアを引き戸にするメリットとして、3つの点が挙げられます。
まず、スペースを有効利用しやすい点です。引き戸ならドアの前後のスペースを使わないため、浴室や洗面所への出入りの際に、扉が人にぶつかる心配がありません。洗濯機やタオル掛けなどとも干渉しないので、広く使えます。また、扉の引き込みスペースが必要ですが、その前に脱衣かごなどが置けるので便利です。
後悔したくない、お風呂ドアリフォーム!引き戸の特徴とお掃除のコツ
次に、誰にとっても使いやすいという点があります。子どもやお年寄りなど手の力が弱い方でも開閉しやすく、開ける時にバランスを崩したり指を挟んだりといったアクシデントも発生しにくいのが特徴です。もしも浴室内で誰かが転んだり倒れたりした際、開き戸や折れ戸は扉が開く位置に倒れた人がいると開けにくくなりますが、引き戸なら開きやすいのも安心です。現時点で家族にお年寄りがいないため、あまり必要性がない場合でも、今後のことを考えて引き戸にリフォームしておく方もいます。

さらに、掃除がしやすいのも大きなメリットでしょう。扉とレールのみで構造がスッキリしているため、サッと汚れを拭き取れます。製品によっては、引き戸の扉ごと取り外すことも可能です。浴室は埃や石鹸・シャンプーの成分、髪の毛などで汚れやすく、カビも生えやすいので、定期的な掃除が欠かせません。掃除のしやすさは、単に家事の手間が減って楽になるだけではなく、長持ちにもつながる大切なポイントです。

引き戸のデメリット

もちろん引き戸にするデメリットもあります。
まず、引き戸にリフォームするには、引き込みスペースが必要という点です。窓の位置や配管などの関係で、引き戸にリフォームしたくてもできないこともあります。
次に、開き戸など違う種類のドアからの交換だと、費用がかなり高くつくことです。同じ種類のドアにリフォームする場合、レールや枠組みなどをそのまま使えることも少なくありません。それに比べると、引き込みスペースを作り、新たにレールを設置するなど、どうしても工事が大掛かりになってしまいがちです。

お風呂の引き戸をピカピカに保つお掃除のコツ

後悔したくない、お風呂ドアリフォーム!引き戸の特徴とお掃除のコツ
お風呂ドアのリフォームを終えても、ドアやドア周りのカビや汚れがひどくなり劣化も進んでしまうと、再度リフォームを考えざるをえなくなります。せっかくまとまったお金をかけたのですから、それは避けたいものです。どうしたらなるべく長い期間、新品のようにピカピカした状態を保てるでしょうか。

引き戸はほかのドアに比べて掃除しやすいとはいえ、お風呂は家の中でも汚れやすい箇所です。また、さまざまな種類の汚れが混じり合うので、「適当に擦っただけ」や「どの汚れにも同じ洗剤を使う」、といった掃除法では大して効果がありません。汚れの種類に合わせた掃除のコツを知って、ピカピカな状態を保ちましょう。

使い古した歯ブラシが大活躍!溝・レールの埃を取る

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引き戸はもともと開閉するのに力が要らないものですが、溝やレールに埃が溜まると引っかかったり、重くなったりし、開閉時に鈍い音が出ることもあります。お風呂ドアの場合、埃が石鹸カスや水分なども含んで余計取りにくくなることも少なくありません。そんな時は、要らなくなった歯ブラシに浴室用洗剤を含ませて擦りましょう。この際使う洗剤は、中性のものがオススメです。

汚れが落ちたらシャワーを使って、洗剤成分をしっかりと洗い流します。成分が残ってしまうと、汚れの原因になってしまうので注意してください。

カビ取り剤+αでゴムパッキンのカビを撃退

お風呂ドアの汚れで一番厄介なものといえば、ゴムパッキンに付いたカビ汚れでしょう。効率的に汚れを落とすには、カビ取り剤に、キッチンペーパーやラップをプラスして使うのがオススメです。
1.泡で出てくるタイプのカビ取り剤をゴムパッキンのカビ部分にスプレーし、キッチンペーパーを被せます。
2.頑固なカビの場合は、キッチンペーパーの上にさらにラップを被せ、カビ取り剤が乾かないようにします。
3.およそ30分放置した後、カビが落ちていたらラップやキッチンペーパーを剥がし、まだ落ちていないならもう30分ほど放置しましょう。ただし、カビ取り剤に放置時間に関する指示があれば、それに従ってください。
4.キッチンペーパーやラップを取った後、要らなくなった歯ブラシで、残っている汚れを擦り落とします。擦る際は力を入れ過ぎないようにしましょう。パッキンに傷が付いてしまうと、カビが余計入り込みやすくなってしまいます。
5.シャワーでカビ取り剤や汚れを十分に洗い流したら終了です。

アルカリ性汚れには酸性洗剤が効く!白い石鹸カスを落とす

カビほど目立ちませんが、擦ってもなかなか取れなくて困るのが、白い石鹸カスの汚れです。石鹸はアルカリ性なので、酸性の洗剤を使うと汚れが落ちやすくなります。
後悔したくない、お風呂ドアリフォーム!引き戸の特徴とお掃除のコツ
1.石鹸カスが気になる箇所に酸性洗剤をスプレーしてから、キッチンペーパーを被せます。
2.およそ30分放置した後、緩んだ汚れをスポンジで擦って落としましょう。
3.最後にシャワーをかけて、洗剤や汚れをしっかり洗い流します。
絶対に気を付けなければならないのが、石鹸カスに効く酸性洗剤と、カビ取り剤に通常使われている塩素系洗剤が混ざると有毒な塩素ガスが発生する点です。同時に使わないのはもちろんのこと、カビ取りをした後すぐに酸性洗剤を使って石鹸カスの掃除をするのは避けてください。どちらの洗剤も、使用後は水でしっかり流すのを忘れないようにしましょう。

引き戸のキレイを長持ちさせる方法

汚れを放置して大掃除をするより、普段のちょっとした心がけでキレイな状態を保つほうが、ずっと気持ちよいものです。引き戸をキレイに保つコツを紹介します。

普段から心がけたいこと

ドアの内側の汚れを熱いシャワーで流し最後に乾拭きするなど、最後の人がサッとお掃除することを習慣にしましょう。

お風呂周りの汚れは、まだ温かいうちのほうが取れやすいものです。お風呂を使った後は、見えにくい石鹸カスや垢などの汚れが浴室全体に飛び散っています。また、カビには50℃以上のお湯を1~2分かけるのが効果的です。そこで入浴後、特に最後に入浴した人は、熱めのシャワーをお風呂場全体にかけるのを習慣にしましょう。その際、ドアの内側にもかけるのを忘れないようにしてください。

さらに乾拭きして水滴を取ると、水垢のこびり付きやカビの発生を防げます。タオルのほか、水切りワイパーなどを併用すると効率的です。最初は面倒に思えても、慣れてしまえば掃除よりずっと簡単で時間もかかりません。

お風呂にカビを発生させない工夫

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お風呂掃除の際は、天井の掃除も忘れずに行いましょう。天井にカビの胞子が残っていると、せっかく掃除した床などに落ち、またすぐにカビが生えてくる可能性があります。

天井は手が届きにくいですが、掃除の仕方は簡単です。フローリング用のワイパーにドライタイプのシートや要らない布を取り付け、除菌用のアルコールをスプレーします。それを使って、天井全体を拭いてください。
カビ防止には、換気して乾燥した状態を保つのも大切です。換気扇を入浴時以外は回しておいたり、窓があれば在宅中ずっと開け放しておいたりするのも効果的です。

普段気を付けて掃除していても、カビや汚れは完璧には落としきれないものです。また、どんなに頑張っても経年劣化は避けられません。劣化がどうしても気になる時は、専門業者に相談してみるのもよい方法です。

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