アクセントクロスで部屋に彩りを!幾何学模様の壁紙「リザーブ」とは【耐震リノベ⑫】

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福井県にある旧耐震空き家を新耐震にフルリノベーションする過程をお届けします。

公開日 2023.11.20

更新日 2023.11.20

アクセントクロスで部屋に彩りを!幾何学模様の壁紙「リザーブ」とは【耐震リノベ⑫】

福井県の旧耐震空き家をリノベーション

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

福井県の築55年になる旧耐震空き家。
1級建築士の元、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるようリノベーションしていきます。
前回はクリナップ「ラクエラ」フラット対面I型の取り付け作業でした。今回は壁紙を貼る作業で、パテをしてアクセントクロスを貼ります。

壁紙を貼る前にパテ処理する

石膏ボードの上からだと繋ぎ目やビス穴に空気が入り、壁紙を貼っても綺麗にならないのでパテで壁と天井の穴を塞いで平にしていきます。

パテにはいくつか種類があり、メインは下塗り中塗り上塗りと3種類に分かれています。
粒子の粗い下塗りで溝を塞ぎ、中塗り→上塗りという準備で徐々に平になるよう塗っていきます。
(上塗りを1回目から塗るとパテ痩せして窪んできます)
今回は下塗りでしっかり塞ぎ上塗りで仕上げる2回でいきます。
石膏ボードがガタガタしている場合などは、中塗りを入れて3回で仕上げることもありますが、それだと時間がかかり過ぎて費用にあわないので基本は2回塗りで仕上げます。

(中塗りを飛ばして2回で仕上げる職人さんが多いみたいです。)
この家は下地からしっかり作り直したので壁の凹凸が無くパテ処理がスムーズに進みました。
下塗りパテは溝や窓枠の小口を埋めるよう処理し、まわりになるべくパテが残らないよう取り除きます。

ビス穴専用のパテ「Newビスパッチ」を使う

ビス穴専用のパテ、下塗りパテより塗り易くパテベラで引っ張られずしっかりと充填できます。
下塗りパテだと痩せて凹んでしまうこともありますが、ビスパッチはヤセが極めて少ないので1回塗布で不陸を解消できます。
ビスパッチでビス穴をひたすら埋めている間、壁紙屋さんは下塗りが終わった箇所を上塗りパテで仕上げています。
1階が終わったら2階もパテ処理をします。
パテは押し込むように塗るので、ずっと塗っていると人差し指と中指がつりそうになります。
全部にパテ処理をするとかなりの時間がかかります。
パテ処理で4日掛かりました。

クローゼットの壁にアクセントクロスを貼る

2階の壁紙は白をメインにクローゼットに色違いのアクセントクロス「RE53016 Re'SERVE」リザーブ1000 を貼ります。
石目とライン状の幾何学パターンを組み合わせたモダンな壁紙、光でラインが上品に浮き出すデザインです。
白い部屋に淡いグリーンが映えます。
石目ラインを幾何学に組み合わせたデザインが好みで選びました。
模様が入っている壁紙なので、繋ぎ目のラインが合うように確認しながら貼ります。
木製定規 極(きわみ) Wアーチ 300mm 「極東産機」
壁紙をエッジ部で押さえて、定規の両面を丸形に加工しているクロス用定規。
地ベラより滑りやすく壁紙をしっかり抑えられるので作業がしやすくなりました。
繋ぎ目のカットが終わったらローラーで圧着。
糊が付いた場所は綺麗に拭き取ります。
隣の部屋のクローゼットは色違いので 「サンゲツ」のRE53015 Re'SERVE リザーブ1000を貼ります。
1階は薄いグレーを使う予定なのでアクセントクロスは濃さが違うグレーを取り入れるようにしました。
模様のラインも綺麗に合いました。
1階の7畳洋室はオープンクローゼット、ここもアクセントクロスを貼ります。
RE53013 Re'SERVE リザーブ1000 「サンゲツ」
ライン状のエンボスが縦横ナナメに大きく交差するデザイン。
壁紙が厚く立体的なので、上質感のある空間になります。
ラインが多いので合わせるのが難しかったです。
これでアクセントクロス貼りが終わりました。

※作業風景を動画にまとめています。

光でラインが浮き出す!幾何学模様の壁紙「リザーブ」をアクセントクロスにする!【築55年の旧耐震空き家】#21

淡いグレー壁紙でシックな部屋にする

1階はナチュラルカラーの淡いグレーを全面に使い、トイレや廊下などポイントでアクセントクロスを使います。
リビングキッチンはキッチンまわりを目立たせたいので、アクセントクロスは使わずに1色だけで仕上げます。
使う壁紙はRE53151 リザーブ ナチュラルカラー 「サンゲツ」
マットな質感とくすんだカラーがモダンな印象のペイント調壁紙です。
壁紙を貼る前にヤスリでパテを軽く削り整えます。
パテでボコボコしていると壁紙が綺麗に収まらないので、ニッチまわりは特に削り残しがないように注意しました。
凹んでいるニッチ部分は真ん中でカットし両端に巻き込む様に貼ります。
集成材を入れている箇所は、板の真ん中に切れ目をいれないと上下の壁紙が足りなくなるので慎重にカットしています。

この形の場合、一番上はどうしても壁紙がなくなってしまうので、少しはみ出すようにカットして後で繋ぎ目を合わせて修復します。
ニッチや内窓を作ると特別感がでますが壁紙を貼るのは大変です・・・
リビングキッチンは貼り終わったので玄関や廊下を貼ります。
1階の壁紙は同じサンゲツのグレー壁紙を使って色を統一させます。

窓下と玄関向いの壁にガチャレールを使って棚を作る予定で、シューズクロークに入ったら棚が目立つように同じグレーの壁紙にしました。玄関入って分電盤が見えるのが嫌だったので、シューズクロークの壁裏に移動させています。
窓下に取り付けた集成材棚の部分は棚の真ん中に切れ目を入れて上下に割り、角は斜めに切れ目を入れて上下に分かれるようにして納めます。
端と棚下の余った壁紙は切り落とし
最後に濡れたスポンジで糊を拭き取ります。
ドア枠等に付いた糊もしっかり拭き取って汚れないようにしておきます。
壁紙を貼り終わったら片付け。
暗くなり過ぎないよう選んだ明るめのグレーは良い感じです。

壁紙を貼り終えた部屋

1階はグレー2階は白がメインの壁と天井なので階段を上がると部屋が明るく感じると思います。
天井やドア周りや窓枠周り等、ライトグレーのジョイントコークで処理したら壁紙貼りは完了。
玄関は暗いかなと心配でしたが、窓から入る光が丁度いい感じで安心しました。

※ここまでの作業風景を動画にしています。

ラスト3話!壁紙完成しました【築55年の旧耐震空き家】#22

次回は床と玄関にフロアタイルを張って仕上げます。
このシリーズでは、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるよう、タグに「セーチの旧耐震リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。