“斜め収納”がクセになる!開閉可能なミニマル収納棚をDIY
キッチンやトイレなどで「ちょっとだけ物を置いておける場所が欲しい」という声にお応えして、今回は壁に取り付けて使える飛び出す収納レシピをご用意しました。通常の棚と違い斜めに収納していく仕組みのため、サッと取り出しやすいことが特徴です。
公開日 2023.01.29
更新日 2023.04.13
はじめに
これまで数々の収納アイテムを作ってきたDIYer(s)ですが、この度また一味違うコンセプトを持った収納に挑戦していきたいと思います。そのコンセプトこそ“取り出しやすさ”!これまでの収納は、そのインテリア性に重きを置いて制作することが多かったのですが、今回は作業場のオトモとして活躍する、利便性特化の収納を作っていきたいと思います。それでは、DIYを始めましょう!
作るもの
今回作るのはこちらの壁付け収納!ご覧の通り三角形のフォルムになっているため、縁に物をかけたり、斜めに“差し込む”イメージで収納をしていくことができます。これによって使う際もサッと取り出すことができ、多少雑に扱ったとしても物が落ちてしまうこともありません!
これをトイレやキッチン、玄関などの作業をする横にあるだけでどれだけ便利か、じっくりお伝えしていきます。
これをトイレやキッチン、玄関などの作業をする横にあるだけでどれだけ便利か、じっくりお伝えしていきます。
材料
帆布
ハトメ
シナベニア 400×155×4mm 1枚
シナベニア 400×125×4mm 1枚
ハトメ
シナベニア 400×155×4mm 1枚
シナベニア 400×125×4mm 1枚
STEP.01 帆布の加工
それでは早速作業を進めていきましょう。まず、用意した布を80×400mmでカットしてください。この時ガイドはチャコペンで描いたりしても良いですが、このようにマスキングテープをガイド代わりに使うこともできます。
次に、長辺両側に15mmの両面テープを貼り、内側に折り込んで接着してください。
貼れたら、上から重いものを置いたり、ハンマーで叩くなどして圧着していきます。ムラがなくなるよう、丁寧に作業してみてください。
STEP.02 板へ取り付け
次に折り込んだ面に接着剤をつけていきます。端材などを使って満遍なく広げておくとより接着力が強まります。
次に、用意した2枚の板を重ね合わせ、布が2枚を連結させるようなイメージで中央に置き、固定してください。この時に注意したいのが、この2枚は収納として開閉させたいため、あまりくっつき過ぎていると動きに支障が出るということ。そのため、少しだけ離しておくことを意識してください。
接着剤だけでは強度面で心許ないため、ハトメを使って止めていきます。まず接着した布の四隅に対し、写真のようにドリルで穴開けを行ってください。この時、しっかりと布ごと貫通させましょう。
ハトメをつけて裏返すと、このような様子に。布と板をしっかりと貫通しています。
最後にハトメパンチを使って潰せば、固定は完了です。ここまでしておけば、物を置いた程度で外れてしまうことはありませんね。
STEP.03 帆布を可動式の棚受けに
次に板の側面へ帆布を取り付け、開閉できる仕組みを作っていきます。写真が完成イメージとなりますので、このように仕上げる意識で進めてみてください。
布の大きさはどの程度開閉させたいかによって変わるため、お好みで問題ありません。
実際に合わせてみて、どのくらいの三角形であれば理想の開き具合になるのかをシミュレーションしてみてください。
大きさが決まったら、写真のように板に接着することを加味して15mm程度大きくペンでガイドを描いておきましょう。
実際に合わせてみて、どのくらいの三角形であれば理想の開き具合になるのかをシミュレーションしてみてください。
大きさが決まったら、写真のように板に接着することを加味して15mm程度大きくペンでガイドを描いておきましょう。
接着用に作ったスペースへ両面テープを貼ります。最終的には糊やハトメも使いますが、一旦は仮止めとして問題ありません。
両面テープで仮止めしつつ、サイズや位置を調整していきます。
つけてみると角に余りが出てくると思うので、そこはカットしてください。
調整するとこのような状態に。いかがでしょう、かなり仕上がってきたように見えますね!ここまでできたら一旦両面テープは剥がし、布も広げて置きます。この1枚目をガイドにして、反対側に使う2枚目も切り出しておいてください。
改めて、糊でしっかりと接着していきましょう。この時、折り曲げる必要のあるセンターや接着面にアイロンをかけて、クセをつけておくとより綺麗に仕上がりますので、お試しください。
先ほどと同じ流れになりますが、ここもハトメでより頑丈にしておきましょう。
最後に、棚板を閉じた際に固定できるよう、センターにハトメと紐を取り付けておくことにしました。あくまで一例ですので、棚板を固定できれば金具や別の部材を用いてもOKです。
完成
以上で完成です!いかがでしょうか、ミニマルながらも、木と帆布の組み合わせで製品っぽさが出ていますね。何度か開閉しても安定感があり、強度にも心配は無さそうです。それでは、実際にものを入れて、その使い心地を体感してみましょう!
設置
キッチンに設置してみた様子がこちら!作業をしているちょうど良い高さに、ちょうど良い角度で物が収納されました..!想像以上の使いやすさに驚いてしまいました。特に仕切りなどもないため、多少雑に出し入れできるので“とりあえず置いておきたい”場合にぴったりのプロダクトです。
この形でピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、キッチンペーパーホルダーに使えばこの通り!斜めの形を利用して、ビリっと使いやすい仕様になっています。普通の棚だと転がってしまいそうな丸みのあるものも、安心して入れられるのがこのプロダクトの強みですね。
もう一つの見所である開閉システムに関してですが、ただコンパクトになるだけではありません。みてください、畳むことによって長細い物を立てて収納できるようになります。このように開と閉、どちらも活用できることで使い道の幅が広がりそうです。
まとめ
今回は壁付けの開閉収納棚をDIYしましたが、いかがでしたでしょうか。一口に“棚”といっても、その形状によって用途や使い心地が全く変わってくるというのが面白いですね。他にもアイデア次第で、みたことも無い棚が誕生してしまうかもしれません。それでは、また次のDIYでお会いしましょう。
撮影:薮内努(TAKIBI)
監修:岩西剛
監修:岩西剛
WRITTEN BY
Japan
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