ピットリビングとは?メリット・デメリットや事例を紹介!

この記事では、ピットリビングを設置するメリット・デメリットを紹介します。「ピットリビングとはどのような空間を指すのか」などの概要に触れつつ、リフォームの費用相場やデザイン事例など、知っておきたい情報をまとめました。

公開日 2021.12.22

更新日 2022.01.07

ピットリビングとは?メリット・デメリットや事例を紹介!

近年、壁や間仕切りを取り払い、開放的な広いリビングを作るリフォームが人気を集めています。しかし、もともとの部屋が狭かったり、天井が低かったりすると、イメージ通りの空間がつくれない可能性もあります。そこで本記事では、より開放感のあるリビングをつくりたい人にオススメの、「ピットリビング」について解説します。ピットリビングのメリット・デメリット、費用相場、魅力的なデザイン事例などを紹介しますので、ほかとは違うワンランク上のリビングをつくりたい人は、ぜひ参考にしてください。

ピットリビング(ダウンフロア)とは

「ピットリビング」とは、床に段差を付け、ほかのスペースよりも一段低い位置につくられたリビングのことです。「ダウンフロア」とも呼ばれており、段差で目線をコントロールすることで、壁や仕切りなどを設けずに、視覚的に空間を区切れる特徴があります。空間に奥行きが生まれ、限られたスペースを広く見せてくれるため、オシャレで開放的なリビングをつくりたい人や、リビングの天井が低い人などは、導入するとより快適な住まいがつくれるでしょう。

ピットリビングのメリット・デメリット

ここでは、ピットリビングのメリット・デメリットをまとめました。現在リビングリフォームを検討している人や、新築の間取りで悩んでいる人などは、ぜひ参考にしてください。

ピットリビングのメリット

第一のメリットは、空間を緩やかに区切れることです。ワンフロアの広いリビングをつくる時、食事をするスペースやくつろぐスペース、キッチン周りなどの空間を区別しづらく、かえって雑然とした印象になってしまうことがあります。かといって、間仕切りやパーテーションなどを設置すると開放感を損なうため、なかなかイメージ通りの空間がつくれず悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
そのような場合は、ピットリビングで部屋の一部を下げ、視覚的に空間を区切る方法がオススメです。一目で空間の役割が明確になるため、仕切りがなくてもメリハリのあるすっきりとしたリビングをつくれるでしょう。
第二のメリットは、空間が広く感じられることです。スペースが限られている場合や、窓の数が少ない場合など、住宅の状態によってはどうしても圧迫感のあるリビングになってしまうケースもあるでしょう。特にマンションは共用部分のリフォームが難しく、窓の面積を広げたり、数を増やしたりする施工ができないこともあります。
ピットリビングは床が一段低い分、天井の高さを際立たせ、空間に奥行きを与える効果があります。また、家具の位置が下がり、視線が部屋の奥に届きやすくなるため、ゆったりとした印象を与えてくれるでしょう。

第三のメリットは、ほかとは違うオシャレなリビングがつくれることです。ピットリビングのように段差を用いて空間を区切る方法は、海外のオフィスやカフェ、注文住宅やリノベーション住宅などでも多く用いられています。また、段差をベンチやソファの代わりに使用したり、段差の下に収納をつくったりすることで、家具の数を減らし、すっきりとした空間を目指す人も多いそうです。ワンランク上のオシャレなリビングをつくりたい人や、ステップ部分を有効活用したい人などは、ピットリビングの設置を検討してみるとよいでしょう。

ピットリビングのデメリット

第一のデメリットは、高齢者や小さな子どもなどが怪我をする可能性があることです。ピットリビングは段差を使用して空間を区切るため、人によっては足腰に負担がかかったり、転倒してしまったりと、安全性を損なう可能性があります。
リビングは多くの時間を過ごすため、長く安全に使用できるよう、バリアフリーやユニバーサルデザインの考え方を取り入れたいと考える人も多いでしょう。そのような場合は、ピットリビングの設置を見直す必要があるかもしれません。

第二のデメリットは、インテリアやレイアウトの選択肢が少ないことです。一般的なリビングであれば、好みによって自由に家具を選べるので、家族構成やライフスタイルなどに合わせて自由にレイアウトを変えられるでしょう。しかし、ピットリビングはスペースが固定されているため、家具の大きさや場所が限られてしまいます。季節によって模様替えを楽しみたい人や、多くの種類のインテリアを楽しみたい人などは、物足りないと感じるかもしれません。

第三のデメリットは、掃除に手間がかかりやすいことです。ピットリビングでは段差の数が増えるため、床を拭いたり、掃除機をかけたりするのに手間や時間がかかります。また、ロボット掃除機が段差を超えられないため、段差部分は自力で掃除をする必要もあるでしょう。

ピットリビングリフォームの費用相場

リフォームでピットリビングをつくる費用は、1畳あたり5万〜8万円ほどが相場です。ファミリー向け賃貸の平均的なリビングは16〜20畳程度なので、80万〜160万円ほどを目安とするとよいでしょう。デザイン性にこだわったり、グレードの高い資材を導入したりする場合は、単価が高くなりやすいので注意が必要です。

また、リフォーム費用は住宅の状態などによっても変わりやすいため、築年数が古い住宅や、併せてほかの箇所の修理が必要な場合などは、相場よりも費用が高くなることもあります。資材を安いものに変えたり、設備を見直したりすることで価格を抑えることも可能ですが、なるべく費用を抑えたい人は、複数の業者に相見積もりを取り、価格や条件などを比較・検討しましょう。

なお、業者によってはピットリビングを施工できないこともあります。あらかじめ希望の施工内容を業者に伝えておくとよいでしょう。

開放感満載!ピットリビングのある家5選

ここでは、ピットリビングを導入したリビングのデザイン事例を紹介します。段差を収納やソファとして活用した事例や、ピットリビングを活かした落ち着いた内装など、ぜひ真似したい魅力的な実例を集めました。

周囲にウッドデッキを設置してさらに広がりを

ピットリビングとは?メリット・デメリットや事例を紹介!
こちらは「suumo」に掲載されているリビングのデザイン事例です。「LDKを広く開放的にしたい」という依頼を受け、リビングにダウンフロアをつくりました。ほかにも、柱のない設計にしたり、ピットリビングからそのまま出られるウッドデッキを造作したりと、より開放感をアップする工夫も見られます。インテリアはピットリビングに建てた壁に合わせてグレーで統一し、床材には温かみのあるオークの挽板フロアをチョイス。ソファはピットリビングにフィットするものをオーダーメイドで依頼しました。

これぞピットリビングの真骨頂と言える広々とした空間

こちらは「Citta分譲住宅」に掲載されているリビングのデザイン事例です。「ゆっくりとくつろげる空間」をコンセプトに、LDKにピットリビングを設置しました。天井までの大きな窓は、プライベート空間のウッドデッキにつながっています。内装は温かみのある木目を基調にしたナチュラルテイストで統一し、キッチン周りには棚やカウンタースペース、壁収納などを造作。ダウンフロアを空間のアクセントとした、明るく広がりのあるリビングになりました。

ベンチや収納としても活用できる

こちらは「e-sumai」に掲載されているリビングのデザイン事例です。家族4人が住まう注文住宅にピットリビングを設置しました。ポイントは、オープンなアイランドキッチンの向かいをダウンフロアにしたことです。安全性に注意が必要なピットリビングですが、視線の届きやすい位置に設置すれば、万が一、家事の途中に子どもが段差で転んでしまっても、すぐに気付けるでしょう。段差を活かして収納をつくったり、ベンチとしても活用したりと、ピットリビングはさまざまな使い方ができるため、ライフステージの変化にも柔軟に対応していけます。

平屋とは思えない開放感と落ち着き

こちらは「株式会社はなおか」に掲載されているリビングのデザイン事例です。暮らしやすさと意匠性の両方を取り入れた、こだわりの平家をつくりました。住宅の中央に設置されたピットリビングは、こもり感のある落ち着いた空間。床暖房を設置しているため、冬も暖かく快適に過ごせるでしょう。デザインは、ヴィンテージ感のある木目やダークカラーのインテリア、タイル調のアクセントウォールなど、高級感のあるもので統一しました。キッチンを中心に、ダイニング・リビング・和室・ウッドデッキがワンフロアで設計されており、家事をしながらでも空間を見渡しやすいため、小さな子どもがいても安心です。

木とグレイッシュカラーでシックな空間に

こちらは「クラフト」に掲載されているリビングのデザイン事例です。築11年の一軒家をフルリノベーションしつつ希望を詰め込んだ、こだわりの住まいを実現しました。和室を洋室に変更し、間仕切り壁と階段の壁を取り払うことで、開放感のあるワンフロアのLDKに改修。リビングにはダウンフロアを取り入れ、床座でゆっくりとくつろげる空間をつくりました。また、ダイニングの延長には広々としたテラスを設け、セカンドリビングとしても使用できる空間に。既存の物件を活かしながらも、デザインや設備にこだわったワンランク上の住宅に仕上がっています。
ピットリビングとは、リビングの一部に段差をつくり、一段低くした空間のことです。日本では、間仕切りや壁などで部屋を仕切る住宅が主流でしたが、近年では段差で視覚的に空間を区切る方法が流行しています。
ピットリビングは空間に奥行きを与え、広く開放的に見せてくれることから、限られたスペースを有効活用したい人や、オシャレな住宅をつくりたい人などにうってつけです。一方で、段差でつまずき怪我をする恐れもあるため、高齢者や小さい子どもと同居している場合などは、安全性に注意して導入を検討することが大切です。

より詳しい費用やデザイン、ピットリビングを活かした間取りなどを相談したい人は、施工実績が豊富な「カシワバラ・コーポレーション」にぜひお問い合わせください。

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