ORGAN CRAFTと申します。

DIYer(s)をご覧の皆様、初めまして! 神奈川県横浜市にあります何でも作る工務店、ORGAN CRAFTと申します。ORGAN CRAFTでは、住宅、店舗のリノベーションやプロデュースだけではなく、家具や店舗什器の開発、イベント会場でのエリアディレクション設計など様々なものを作ることを主軸に展開しています。 ORGAN CRAFTのweb内では、JOURNALという色々な業種の作り手さんと対談する記事を展開しており主にこちらでは最新記事からそちらの紹介をしていければと思います。

公開日 2018.09.27

更新日 2022.01.07

ORGAN CRAFTと申します。

JOURNAL vol.21 CRAFTSMAN SHIP | HIROSHI KODAMA

ORGAN CRAFTでは、Web内にてJOURNALという様々な業界の作り手さんと"CRAFTSMANSHIP"をテーマにディレクターである渡會と対談するコンテンツを展開しています。

これまでフラワーコーディネーター、アートディレクター、醤油の醸造家、落語家など多岐に及ぶ方と対談をさせていただきました。

今回は東京の世田谷区にあります個性的で温かみのあるインテリアアイテムを展開する「NOTEWORKS」のオーナー、児玉裕史さんに取材させていただきました。
自身でも廃材を使用した額縁を展開するなど、CRAFTSMANSHIP溢れる内容となっておりますので是非ご覧いただければと思います。

ディレクターの渡會を以前取材いただいた記事はこちら

CRAFTSMAN SHIP "HIROSHI KODAMA"

世田谷区・淡島通り沿いにあり、スローな時間が流れる住宅地に溶け込むように佇むお店。“Re think”をコンセプトに、廃材を使った温もりのある額縁やインテリアを世に送り出すNOTEWORKSという個性的なショップです。そんなアットホームなプロダクトを生み出す店主・児玉裕史さんと、“CRAFTSMAN SHIP”を心に持つ工務店ORGAN CRAFTの渡會が対談。物作りに対するフィロソフィをお聞きしました。

渡會:耕平さん(THE UNIONの長である牧田耕平さん)が東京の展示会をここで行っていると聞いてお伺いしたのですが、児玉さんが作る空間とプロダクトに感銘を受けてJOURNALの対談をお願いしました。今回はよろしくお願いします。
児玉:よろしくお願いします。僕も耕平さんにはお世話になりっぱなしで。

渡會:耕平さんとは東京で出会われたんですか?
児玉:実は福岡でなんです。地元の高校を卒業した後に福岡の服飾専門学校に通いながら、当時に耕平さんがやっていたブランドを扱うショップで働いてて。10代の僕に対して、今と変わらずユルいテンションで優しく接してくれましたね。

渡會:福岡で洋服の経験を積まれたんですか?
児玉:服飾の知識だけでなく、友人がとても増えましたよ。その時にスタイリストという職業を知って「カッコいいな」と。友人を通じて知り合ったスタイリストの新居崇志さんに「東京に来れば面白い仕事がいっぱいあるよ」と言っていただき、専門学校を卒業してからすぐに上京しましたね。

渡會:そこから木工の世界に入られたんですか?
児玉:東京ではリサイクルショップで働いていました。家具を壊しては2tトラックに乗って新木場に廃材を捨てに行くにつれ、その廃材を使ってこっそりと額縁を作ったのがNOTEWORKSを始めるきっかけになったんです。今でも最初の作品はお店に大切に飾っていますよ。

渡會:これですか!! とても素敵じゃないですか。
児玉:とても売り物にできるようなクオリティではないですが、今でもとても気に入っています。ちょっと後ろを見てください。

渡會:NOTEって入ってる!! この頃からブランドネームを付けていたってことですね?
児玉:そうなんですよ。「みんなに覚えてもらえるような名前を」って考えてたら“NOTE”と閃いて。尖ったハンダゴテを使いながら焼印したのを今でも覚えています。

NOTEWORKS店内

渡會:相方の川上さんが加入されたのもこの頃ですか?
児玉:ちょうど10年前くらいですかね。大輔は僕より先に東京へ来ていて、「一緒に広い家を借りよう」と話をしていたんです。大輔とは実家が目の前同士で、しかも同じ宮崎のノリが分かってもらえる友人。とても気が利いて仕事ができるので、何の権限もないのに僕が勤めていたリサイクルショップで働いてもらって。

渡會:大胆な行動ですね!!(笑)
児玉:そのリサイクルショップが超ユルかったんです(笑)。「一緒に住んでるヤツ、マジでやるんで!」と、会社の先輩も僕の熱意に押されたのか「週3ならいいんじゃない」と入ってもらいました。そこから急ピッチに額縁作りがスタートしましたね。大輔と一緒に物作りが始まり、グラフィティライターやフォトグラファーといった友人が使ってくれるようになって。

渡會:それがNOTEWORKSの結成ですね。
児玉:そうです。「ニッチな職業だから他のこともやったほうがいいよ」と昔からよく言われますが、どんどん額縁作りにのめり込んでいって、今では「逆に少ないからやっていける」と開き直っています(笑)。

渡會:ここ最近の自信作はありますか?
児玉:このスタッズを施したフレームですかね。すべてハンドメイドで木を削ってスタッズを作っていきます。一つひとつを形成して一つの額縁にする作業は手間がかかりますね。

渡會:昔から手が器用なんですか?
児玉:プラモデルもミニ四駆も通ってきて、手の器用さには小さい頃から自信があります。確実に農家を営んでいた父親の影響ですね。小さい頃のある日、田舎すぎるからテレビが映らなかったんです。父親はテレビのアンテナを少し折って、それを家の壁に穴を開けて天井に棒と一緒に立てたんです。そうしたら見事に映りましたよ。「アイツは何者だよ」って(笑)。工夫から何かが生まれるのは父親から教わったような気がします。

渡會:面白いエピソードですね。僕も作り手なので興味深いですね。
児玉:父親の凄さに気付かされたのは25歳を過ぎてからですね。凄腕の父親に負けずと、ちょうどその頃に作業スペースを借りました。

NOTEWORKS 店内

渡會:今のちょうど横にある場所ですよね?
児玉:そうです。でも当時はなかなか売れなくて。平行してバイトもしていたんですが、「このままじゃバイトが優先になってしまう」と危惧して自分のやりたい仕事一本で勝負しようと。辛いこともありましたが、「10年続けばどうにかなる」と思って頑張りました。

後半は児玉さんの物作りに対する想いを語ってもらいました。

TEXT:Shohei Kuroda
Photo:Akihiko Yokoi

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ORGAN CRAFT

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内装を創ることは、そこに住む人のドラマを感じること。そして創造すること。
職人の手によって 生まれ変わるその部屋は、新たなストーリーを作り出す。
リノベーションも時代と共に、多種多様になり、時を経て老朽化していく部屋を原状回復が
ゴールではなく、魅力的に「磨き上げること」で送り出したい。
一部屋、一部屋、丁寧に磨きあげる。また、そこに住む、新たな物語を想像する。
魅力的な部屋は時を超え、そこに住む人と共に輝ける時間を再生する。
我々は Interior craftman ship を心にもつ工務店です。

https://organcraft.com/

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