【新企画】築50年戸建て、セルフリノベをはじめます。

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目に続いて、築50年の戸建て(4軒目)をリノベーションしてきた過程をお届けします。

公開日 2021.09.09

更新日 2022.01.07

【新企画】築50年戸建て、セルフリノベをはじめます。

セーチのリノベ記録 4軒目

普段は福岡で祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。今回は、新居になる関西の築50年戸建ての間取り紹介です。

福岡から関西に引っ越すことになり、当初は普通のマンションに引っ越す予定でした。
コロナで引っ越すタイミングが先送りになり、その期間に築50年空き家の話を頂きました。
DIYを初めてなければココに住むという選択肢は無かっただろうし、この物件に出会うことも無かったので、これもご縁だなと思いDIYして住むことにしました。

古い家のリノベーションを検討している方、築古の家がどんな風に変わっていくのか気になる方、の参考になるよう、このシリーズでも、どこにどれ位の費用が掛かったのかをお伝えしていきます。

築50年戸建ての間取り

間取りは2階建の2LDK。
1階にリビングキッチンとその他水回り、2階が和室2部屋になっています。
間取りを見ると狭いと感じますが実際はどうなのか、内装や水回りや建具の具合はどうなのかを見ていきたいと思います。

玄関から順番に部屋を1ヵ所ずつ案内していきます。

リノベ前の玄関

玄関を開けるとすぐに階段があり、左側はリビングキッチンの入り口になっています。
玄関まわりは石で固められているので、ここは手を加えず右側に靴箱などを作りたいと考えています。上がり框やスリッパを置いている部分は、そのまま活用したいと考えています。

現段階だと壁や天井をどうするか決めかねるので、作業を進め部屋の雰囲気に合わせて塗装か壁紙を張替えるか考えようと思います。

リノベ前のキッチン

キッチンはかなり古く年季を感じますね。
右窓に給湯器が付いていたようで、お湯の排管は通ってなさそうです。
キッチンは全体的に錆びているので交換します。

上の棚は壁に埋め込まれるように設置されているので、この家が建った当初に備え付けたんだと思います。これは上の鴨居だけ残して撤去する感じになりそうです

また、キッチン床は5畳くらいの広さ。
クッションフロアの端が浮いているので、上張りされているようです。
階段下は押入れのようにな空間になっていて、1階ではここが唯一の収納場所になりそうです。
ここは解体せず、このまま活用することになると思います。

天井まわりにはガス管が通っていたり、電気配線がむき出しになっていたりするので、ここら辺の設備関係は業者を呼びながら進めていく予定です。

リノベ前のリビング

リビングは6畳和室で、床の間だったであろう場所があります。
キッチンと同じ内装で仕上げ空間を広くしたいと考えています。
壁は全面砂壁。

一度リフォームに入ったのか、砂壁の上に壁紙が直接貼られています。
ドア上にはエアコンを付けていたのでダクトの穴が空いて外まで貫通し、アンテナ線はドアの隙間から通されています。ここら辺は全て壁の中に埋め込みたいです。
※砂壁の裏に土台が無い可能性があるので壁作りは苦戦しそうです。

今回天井はそのまま活用するので、電気配線系を大きくいじることができません。
なので、今ある配線を上手く活用しながら使い易い位置に持っていきたいと思っています。

リノベ前の水回り

今回の物件は、水回りがかなり難関です。

洗濯機置き場だったであろう場所はトタン屋根(ほぼ外)。そこにエアコンダクトや給湯器が室内に置いてある状態なので、一度業者に見てもらって外に移設してもらいます。※業者を呼ぶタイミングと施工スピードを合わせるのが大変そうです。

現状、洗面台はトイレの前に設置されていますが、トイレがかなり狭いので、洗面台を移動させ、その分のスペースをトイレに当てる計画です。
お風呂は正方形の在来式(埋め込み)。
手前の壁には柱が埋まっている感じなので、ユニットバス(組み立て式)のお風呂を入れるのも難しそう。

ここも業者に解体できるか見積もりを出してもらい、値段が合えばやり直すくらいの気持ちでいようと思います。(このまま活用する場合は風呂釜無しのシャワールームになりそう)

リノベ前の2階和室

2階は和室が2部屋。(6畳と4.5畳)
階段から上がった部屋が書斎で、奥の部屋を寝室にする予定です。

両側にベランダがあり、光や風が良く入り気持ちいいので、左の壁一面にデスクを作って仕事ができるようにしたいです。
2階の押入れはそのまま活用すると思います。


奥側の和室は4.5畳と少し狭いので寝室にします。
階段の角度がエグイので、折り畳み式のマットレスか布団にしようかと考えています。

書斎側の天井は綺麗ですが、寝室側の天井はなかなかの劣化具合なのでどうにかしたいと思います。
畳を剥がして全面フローリングに貼り直し、砂壁には石膏ボードを貼って洋室にするか漆喰を塗る予定です。

今回の戸建てDIY予算は100万円~200万円

今までリノベしてきた家は、僕好みのグレーや白や黒でまとめた男性っぽい部屋にしてきました。

この家は家族で住むので、どちらかというと女性よりの柔らかい雰囲気の家にしていきたいと考えています。(ベージュやラタン系の家具を置いて柔らかい雰囲気に仕上げる予定)

キッチンとトイレの交換で30万円は掛かるので、その他を50万円くらいで仕上げたいなと思っています。※お風呂まわりやガス工事は見積もり次第ですが、頼む場合は+50万円~100万円はかかると思っています。

今までやってきたセルフリノベーションは、地元で勝手がわかっていたこともあり廃棄場所や業者まわりなど、不安なく作業を進めることができていました。
今回初めて他県で本格的な作業をするので、まずはその地のルールを知ることから始めたいと思います。なので、なるべく業者の方に入ってもらいつつ、どういう風に進めていくのか確認して進めていきます。

【ルームツアー】築50年戸建てDIY始めます。

【ルームツアー】築50年戸建てDIY始めます。関西の新居 #1

キッチンのクッションフロア剥がし

キッチンには薄緑色のクッションフロアが貼られています。

壁際やキッチン下などは結構雑な感じで貼られているので、その剥がれている部分からクッションフロアを剥がしていきました。

クッションフロアを剥がして、コンパネの繋ぎ目が見えれば解体しやすくなるので、とりあえず全面剥がします。

クッションフロアの下から正方形の線がでてきました。

クッションフロアを貼る前はフロアタイルを貼っていたようですね。

クッションフロアは地味に重いので、袋に入るサイズにカットして片付けます。

この方が廃棄するとき楽なので。
床下点検口はビス止めされているの外しておきます。
ビスを全部外したら、スクレーパーを差し込んで持ち上げます。

(点検口の入り口を開けて持ち上げてた方が簡単です。)
クッションフロアを剥がしたらキッチンの撤去です。

今回のキッチンは壁にボンド付けされているだけみたいなので、引っ張れば簡単に外すことができました。
ガス台を外したら次は流し台の方。

流し台の方は先に排水トラップを外します。

根本部分にマイナスドライバーを当ててカナヅチで何回か叩いて緩めます。

時計まわりに緩めると後は手で外せます。
解体したキッチンはそのまま廃棄しますが、先に完成イメージを膨らませておきます。

新しくキッチンを付ける場所を決めあぐねていましたが、右側の壁に200㎝くらいのキッチンを新調しようと思います。

玄関側の壁には家電を置く棚や冷蔵庫を設置しようと思います。

床を剥がす

床を剥ぎたいのですが、根太がどこにあるか分からないので、端の傷んでいる所から解体します。
めくっていくと、「厚さ12mm・幅300mm」の板に薄いベニヤ板を貼っていたようです。

薄いベニヤ板を剥がしてみると、こんなに打つかというくらい釘が打ち込まれていました。

あわよくば再利用しようと考えていましたが、これでは使い物にならないので、全部廃棄してしまいます。

板の隙間から根太の位置が見えたので、丸ノコで切れ目を入れて剥いでいきます。
釘が信じられないくらい刺さっているのでめちゃくちゃ固いです。

【築50年戸建てDIY】#3 床の解体とキッチン撤去、ガス管撤去に畳撤去

玄関から和室に行く道だけ残して残りは全部剥いでしまいます。

床の撤去作業はかなり力がいるので、何回やっても大変です・・・

今回はキッチン側の処理だけで終わりまた。

和室の床は、できればそのまま活用したいと考えているので配管工事をするタイミングで剥ぐかどうか決めたいと思っています。

ここら辺は業者と確認しながら進めないといけないので難しいですね。
ご近所の方々の挨拶まわりが済んだら早速作業に取り掛かりたいと思います。

タグに「セーチのリノベ記録 四軒目」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。