便利なウォークスルークローゼットの間取りは?メリット・デメリットも紹介

この記事では、「ウォークスルークローゼット」の間取りについて、事例を交えて解説します。設置のメリット・デメリットや適切な広さ、注意点なども併せて紹介しますので、ウォークスルークローゼットの設置を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

公開日 2022.03.20

更新日 2022.03.20

便利なウォークスルークローゼットの間取りは?メリット・デメリットも紹介

空いているスペースを有効活用し、収納力をぐんと増やせる「ウォークスルークローゼット」。ワンランク上のオシャレな収納として知られていますが、実は押し入れなどの収納が少ないマンションや、平家などにも適しています。この記事では、ウォークスルークローゼットの魅力や間取りの種類、メリット・デメリットなどをまとめました。

ウォークスルークローゼットとは

「ウォークスルークローゼット」とは、人が通り抜けられるクローゼットのことです。出入り口が2つあり、扉を設けないことが特徴で、廊下などの空いているスペースを活用してつくることが多いでしょう。収納場所と導線をいっぺんに確保できるため、限られたスペースを使って収納を増やしたい人や、もともと既存の家についている収納が少ない人などに適しています。

なお、これと混同されやすいのが「ウォークインクローゼット」です。ウォークインクローゼットは出入り口がひとつで、扉がついているのが一般的で、収納用の小部屋をイメージするとよいでしょう。ウォークインクローゼットは使っていない部屋を改装したり、リフォームで部屋を増やしたりしてつくります。対してウォークスルークローゼットは、必ずしも大掛かりなリフォームを要さず、空いている空間に棚やラックを置くだけでつくれることもあります。

ウォークスルークローゼットの種類

ここでは、マンションや平家などでつくられる、人気のウォークスルークローゼットの種類を4つ紹介します。間取りによって適切な種類が異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで、ぴったりなものを選ぶとよいでしょう。

I型

I型は、通路の片側のみに収納を設置します。廊下が狭い場合でも設置しやすく、必ずしも広いスペースの確保を要しません。また一般にウォークスルークローゼットは、収納の仕方や見せ方を工夫しないとかえって雑然とした印象になりやすいですが、I型なら収納の面積が比較的少ないため、すっきりとした空間に見せやすいでしょう。ほかのタイプに比べて収納量はやや少ないものの、初めての人でも挑戦しやすいウォークスルークローゼットです。

Ⅱ型

Ⅱ型は、通路の両側に収納を設置します。通路にある程度の広さは必要ですが、その分収納量が多いため、洋服・靴・アクセサリーなどさまざまなものをまとめて管理できるでしょう。
ウォークスルークローゼットは、ラックや壁面棚などのいわゆる「見せる収納」と組み合わせて導入することが多いです。そのため、収納物の並べ方についても「見せる」ことを意識してこだわるとよいでしょう。こうした特徴もあり、II型は特に空間の雰囲気を左右しやすいため、ほかのタイプに比べてインテリア性の高い収納と言えます。

L型

L型は、通路の角に沿ってL字型に収納を設置します。収納を2箇所に分けられるため、ものを分類しやすく、初めて設置する人でも使いやすいでしょう。設置場所が廊下である必要はなく、広いワンルームの一角や目隠し壁などを活用してつくることもあります。収納量を十分に確保でき、どのような空間にも馴染みやすいウォークスルークローゼットです。

U型

U型は、Uの字に沿って折れ曲がるように収納を設置します。部屋の形状にもよりますが、「ウォークインクローゼットの扉をなくしたタイプ」というと、イメージしやすいかもしれません。収納スペースが3箇所あるため収納力を確保しやすく、ものが多い人にオススメのタイプです。デメリットとしては通り抜けしづらく、やや導線が複雑になりがちな点を持ちます。しかし逆に、他人が立ち入りづらい、プライベート感のある空間をつくれるでしょう。

ウォークスルークローゼットのメリット

ここでは、ウォークスルークローゼットのメリットを紹介します。デザイン性や採光、通気性など、オシャレな部屋づくりにぴったりな項目をまとめました。

スペースを有効活用できる

ウォークスルークローゼットは収納と通路を兼ね備えているため、スペースを有効活用しつつ効率的な導線を確保できます。「ダイニングからウォークスルークローゼットを経由して支度を済ませ、そのまま玄関に向かう」「帰宅後すぐにウォースルークローゼットに子どものおもちゃをしまい、洗面所に向かう」といった具合に生活導線をスムーズにしてくれます。このメリットによって、無駄な動きのない快適な暮らしの実現へ貢献してくれるでしょう。

オシャレなレイアウトにできる

ウォークスルークローゼットは主に棚やハンガーラックなど、扉のない見せる収納グッズを使用します。そのため、収納の自由度が高く、空間のイメージによって自分好みのデザインを取り入れることも可能です。
例えば、アパレルショップを真似て服を飾るように収納したり、インテリアと組み合わせて小物類を並べたりと、オシャレな部屋づくりのひとつとして楽しみながら取り入れられるでしょう。ほかにも、間接照明で効果的に小物を照らしたり、あえてダイニングや寝室などから見える間取りにしたりすることで、デザイン性をアップする例も見られます。

通気性や採光を良くできる

ウォークスルークローゼットは扉がなく通り抜けできる間取りのため、光や風を室内に取り込みやすいメリットがあります。窓の近くに設置することで、家全体の通気性や採光性をアップし、過ごしやすい室内をつくることも可能です。空いているスペースを活用するのもよいですが、これから間取りを検討する場合は、自然光を取り込み室内の空気を循環させやすい場所に置くのがオススメです。

ウォークスルークローゼットのデメリット

デザイン性や採光、通気性、生活導線などのメリットがあるウォークスルークローゼットですが、注意すべきデメリットもあります。ライフスタイルによっては、かえって暮らしづらい住まいになることもあるので、メリット・デメリットの両方を加味したうえで導入を検討することが大切です。

収納できる量が少なくなりやすい

便利なウォークスルークローゼットの間取りは?メリット・デメリットも紹介
ウォークスルークローゼットは、人が移動できるスペースを確保しなくてはならないため、「思ったよりも収納量が増やせなかった」という失敗も少なくありません。また、通路を兼ねる性質上、大きなものを床に置きっぱなしにしたり、洋服を脱いだままにしたりしておくと、生活しづらくなるデメリットも生じます。収納力を大幅にアップさせたい人や、人目を気にすることなく多くのものを柔軟に収納したい人などには、ウォークインクローゼットのほうが適しているかもしれません。

配置によっては使いにくい

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ウォークスルークローゼットは、家事や日々の生活導線の中でスムーズに使用できる場所に設置することが大切です。「ウォークインクローゼットを使うために、わざわざ2階に上がらなければならない」などのように、普段使わない場所に設置すると、かえって無駄な動きが増えて暮らしづらい住まいになりかねません。ウォークスルークローゼットを設置する時は、必ず生活導線を考えたうえで、効率的に使用できる場所を選びましょう。

設置場所によっては湿気が溜まる

室内の風通しや換気性をアップしてくれるウォークスルークローゼットですが、設置場所によっては、かえって湿気が溜まりやすい空間になることもあります。避けるべき間取りは、水回りに隣接する通路や部屋など。季節によっては収納物にカビが生えてしまう可能性もあるので、なるべく浴室やキッチンなどから少し離れた場所に設置するとよいでしょう。どうしても水回りに隣接してしまう場合は、近くに窓を設置したり、除湿効果の高い壁紙を導入したりするなど、湿気対策を行うことが大切です。

ウォークスルークローゼットに必要な広さ

ウォークスルークローゼットは、収納に必要な設備を置いたうえで、人が通り抜けできる広さを確保することが大切です。収納スペースを片側のみに設置するI型であれば相場よりも幅を抑えられますが、理想の幅は180cm以上を目安とするとよいでしょう。通路の幅を60cm以上としたうえで収納棚の大きさを検討すると、通り抜けしやすい空間がつくれます。

また、収納棚のサイズは、実際にしまうものを想定したうえで検討することが大切です。洋服やアクセサリーなどかさばりにくいものなら小さいサイズの収納棚でよいですし、子どものおもちゃやアウトドア用品などをしまう場合は、ある程度の広さを確保しなければなりません。柔軟性を持たせたい場合は可動式の棚を導入するなど、ライフスタイルの変化を加味したうえで導入する棚の大きさや種類を検討しましょう。

ウォークスルークローゼットの間取り例

設置場所によってはメリットを活かせない場合もあるため、ウォークスルークローゼットの設置場所に悩む人は多いでしょう。ここでは、ウォークスルークローゼットの理想の間取り例を紹介します。

ウォークスルークローゼットの間取り例1

こちらの事例は、玄関付近にウォークスルークローゼットを設置し、シューズクロークと隣接させた間取りです。帰宅後、シューズクロークで靴を脱ぎ、ウォークスルークローゼットで上着を収納してから洗面所にそのまま移動できる設計です。回遊性が高く、生活の中でスムーズに使用できるだけでなく、収納をひとつのスペースにまとめることで移住空間を広く見せるメリットにも期待を持てます。

ウォークスルークローゼットの間取り例2

こちらの事例は、リビングと寝室を広々としたワンフロアでつなぎ、玄関にウォークスルークローゼットを設けた間取りです。壁のない間取りにすることで風通しを確保でき、ウォークスルークローゼットに湿度が溜まることもありません。寝室との境には、空気の流れを妨げないよう、のれん風のカーテンを使用しています。

ウォークスルークローゼットとは、扉のない通り抜けできるクローゼットのことです。オシャレなレイアウトが可能で、風通し・採光に優れているメリットがある一方、生活導線を考慮した設置場所でないと暮らしづらい住まいになることもあります。
自分で設置場所を考えるのが不安な人や、ウォークスルークローゼットの設置を検討している人は、オフィスから個人向け住宅まで幅広く手がけた実績のある「株式会社カシワバラ・コーポレーション」に、ぜひお問い合わせください。

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