スロップシンクとは? メリットやデメリットを徹底解説!
スロップシンクとは、汚れ物を洗うのに適した底が深いシンクのことです。スロップシンクの設置には比較的広いスペースを要すため、設置場所に悩んだり、おしゃれに見えなくて後悔したりする人もいるようです。そこで本記事では、スロップシンクの概要やメリット・デメリットについて解説します。
公開日 2023.05.01
更新日 2023.05.01
掃除や洗濯、ペットの世話、ガーデニングなど、家庭で水を使う機会は日常的に数多くあります。しかし、汚れた水や泥水を排水口に流したことで、シンク周りが汚れてしまったり、詰まったりしてしまい、面倒な思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな人にオススメしたいのが、「スロップシンク」の設置です。スロップシンクとは、靴や雑巾などの汚れ物を洗うのに特化したシンクを指します。本記事では、このスロップシンクの概要や、スロップシンクを家庭に設置するメリット・デメリットなどを紹介します。
そんな人にオススメしたいのが、「スロップシンク」の設置です。スロップシンクとは、靴や雑巾などの汚れ物を洗うのに特化したシンクを指します。本記事では、このスロップシンクの概要や、スロップシンクを家庭に設置するメリット・デメリットなどを紹介します。
スロップシンクとは?
スロップシンクとは、汚れた水や泥などを洗い流す作業に特化したシンクのことです。スロップ(slop)という言葉は、英語で「汚水」を意味します。間取り図などでは、しばしば「SK」という略称で表記されます。
一般的にスロップシンクは、通常のシンクよりも深く大きく作られており、水がこぼれたり汚れが飛び散ったりするのを防げるようになっています。また、排水口も泥などが詰まりにくいように設計されているのが通例です。学校や公衆トイレなどでは、バケツや掃除道具が置かれたスロップシンクを見かけることは珍しくありません。
一般家庭でも、汚れた靴や雑巾、泥の付いた野菜や園芸道具などを洗ったりする際は、大量の汚水や汚泥をシンクへ流すことになります。しかし、キッチンや洗面用のシンクでそうした作業を行うことに対して、衛生的な観点から抵抗を感じたり、排水管が詰まるのではないかと心配になったりする人は多いのではないでしょうか。そんな時、スロップシンクが設置されていると大変便利です。スロップシンクは玄関や洗面所のほか、お庭やテラスなど家の外に設置されることもあります。
一般的にスロップシンクは、通常のシンクよりも深く大きく作られており、水がこぼれたり汚れが飛び散ったりするのを防げるようになっています。また、排水口も泥などが詰まりにくいように設計されているのが通例です。学校や公衆トイレなどでは、バケツや掃除道具が置かれたスロップシンクを見かけることは珍しくありません。
一般家庭でも、汚れた靴や雑巾、泥の付いた野菜や園芸道具などを洗ったりする際は、大量の汚水や汚泥をシンクへ流すことになります。しかし、キッチンや洗面用のシンクでそうした作業を行うことに対して、衛生的な観点から抵抗を感じたり、排水管が詰まるのではないかと心配になったりする人は多いのではないでしょうか。そんな時、スロップシンクが設置されていると大変便利です。スロップシンクは玄関や洗面所のほか、お庭やテラスなど家の外に設置されることもあります。
スロップシンクを設置するメリット
スロップシンクを設置することは、掃除や洗濯といった家事の手間を節約し、家を衛生的に保つうえで大いに役立ちます。以下では、スロップシンクが具体的に何のために使えるのか活用例を挙げながら、そのメリットを紹介します。
1. 掃除や洗濯を効率的に行える
スロップシンクの大きなメリットは、掃除や洗濯を効率的に行えることです。通常のシンクより大きくて底の深いスロップシンクは、しつこい汚れの付いた洗濯物や靴を浸け置き洗いするのに適しています。こうした作業は浴室や通常の洗面台でもできなくはありませんが、これらの場所はほかの用途でも使用するため、泥汚れなどが付くことはできるだけ避けたいところです。その点、専用の洗い場としてスロップシンクがあれば、気兼ねせずに掃除や洗濯ができます。
また、通常のシンクと比べ、泥などで排水管詰まりが起きにくいのも大きなメリットです。バケツに水を溜めたり、モップを洗ったりといった通常のシンクでは難しいことも、大きなスロップシンクならストレスなくできます。
また、通常のシンクと比べ、泥などで排水管詰まりが起きにくいのも大きなメリットです。バケツに水を溜めたり、モップを洗ったりといった通常のシンクでは難しいことも、大きなスロップシンクならストレスなくできます。
2. 衛生的な住まいを維持できる
設置場所を工夫してスロップシンクを置けば、住まいに汚れを持ち込むことを防ぎ、衛生的な環境を維持しやすいのもメリットです。例えば、泥んこ遊びをした子どもが帰ってきた時、スロップシンクが玄関や勝手口にあれば、手洗いなどをしてから家に入れます。汚れた服や靴下なども一旦スロップシンクに入れておけば、そこで簡単に下洗いしてから洗濯機に入れられるので便利です。泥汚れ以外でも、花粉や黄砂などを室内に入れないためにも役立ちます。
ペットを飼っている場合も、散歩のあとに玄関で足を洗ってから室内に入れられるので、手間がかかりません。また、ガーデニングが趣味の人なら、お庭やテラスなどにスロップシンクがあると、水やりや園芸道具の洗浄などがとてもしやすくなります。通常のシンクと比べて底の深いスロップシンクは、飛びはねた水などでシンク周辺が汚れにくいのもメリットです。
ペットを飼っている場合も、散歩のあとに玄関で足を洗ってから室内に入れられるので、手間がかかりません。また、ガーデニングが趣味の人なら、お庭やテラスなどにスロップシンクがあると、水やりや園芸道具の洗浄などがとてもしやすくなります。通常のシンクと比べて底の深いスロップシンクは、飛びはねた水などでシンク周辺が汚れにくいのもメリットです。
スロップシンクを設置するデメリット
上記のように便利なスロップシンクですが、デメリットもいくつか存在します。メリット・デメリットの双方を比較したうえで、設置すべきかどうか検討しましょう。
1. スペースを確保しなければいけない
スロップシンクは一般的なシンクよりも大きいため、設置するには比較的広いスペースが必要です。特に、洗面所などに通常のシンクとは別個にスロップシンクを設置する場合は、その分だけほかのスペースが削られることになります。屋内への設置が難しい場合は、デッキやバルコニーなど屋外に設置することも検討しましょう。
また、設置場所によっては配管工事などのコストが大きくなる可能性も無視できません。リフォームで新たに設置する場合は、既存の配管の位置を考慮し、その近くに設置すると費用を抑えやすくなります。
また、設置場所によっては配管工事などのコストが大きくなる可能性も無視できません。リフォームで新たに設置する場合は、既存の配管の位置を考慮し、その近くに設置すると費用を抑えやすくなります。
2. 一般的なシンクに比べて種類が多くない
スロップシンクは、一般的なシンクと比べて種類が少ないのも残念な点です。スロップシンクは機能性重視な製品が多いので、おしゃれなデザインとなればさらに選択肢は狭まります。家やお庭の雰囲気に合わせたくても、好みの種類が見つからないかもしれません。
また、スロップシンクは洗い場としての役割に特化している都合、通常の洗面台とは違って収納スペースなどが付属していないことも多くあります。
また、スロップシンクは洗い場としての役割に特化している都合、通常の洗面台とは違って収納スペースなどが付属していないことも多くあります。
スロップシンク設置でよくある後悔とは?
スロップシンクを設置した人の中には、上記のデメリットなどが関係して、設置を後悔している人もいるようです。このような不幸を避けるための参考例として、以下ではスロップシンク設置でよくある後悔について紹介します。
屋外に設置したら冬に使えなかった
「屋内にスペースがない場合は、屋外にスロップシンクを置くのも手である」と先ほど述べましたが、その際に注意が必要なのが冬場のことです。気温の関係から、冬場に屋外で長時間の水仕事をするのは難しくなります。お湯が出るようにすれば多少はつらさが緩和されますが、それでも使用機会は自然と減ってしまうかもしれません。また、水道管の凍結対策にも気を配る必要があります。
使いやすい高さのものを選べばよかった
スロップシンクは基本的に、通常のシンクよりも底の深い製品です。この点を意識して設置しないと、いざ使用する際に姿勢が不自然になって、不便を感じてしまう可能性があります。理想の高さは用途によって異なるので、「主に洗濯のために使いたい」「ペットを洗うのに使いたい」など使用目的をある程度はっきりさせたうえで、ショールームなどで高さを確認し、使い勝手のよいタイプを選ぶことが大切です。
床や壁の素材を考慮すればよかった
いくらスロップシンクでも、周囲へ水がはねたり汚れが付いたりするのを完全に防げるとは限りません。床や壁の素材によっては汚れを落とすのが難しいこともあるため、スロップシンクを設置する際は、周辺の環境も考慮する必要があります。たとえデザインがよくても、周囲が汚れ放題になってしまうのでは台無しなので、機能性もしっかり重視したうえで設置する製品を選ぶようにしましょう。
スロップシンク周りをおしゃれに見せるコツ
機能性が重要なスロップシンクとはいえ、せっかくならできるだけおしゃれに見せたいところです。以下のポイントを押さえておくことで、スロップシンク周りをおしゃれに見せやすくなります。
タイルやアクセントクロスにこだわる
スロップシンクの多くは、むき出しの配管とシンクというシンプルなデザインですが、壁面にDIYでタイルやアクセントクロスを貼ると、おしゃれな仕上がりにできます。また、スロップシンクのデザインも最近では増えつつあるので、主流の丸みがあるタイプだけでなく、逆台形タイプや楕円タイプの製品を選ぶのもおすすめです。逆台形タイプならシャープな印象を、楕円タイプならナチュラルな印象を与えられます。
スロップシンクの素材にこだわる
たとえデザインは同じでも、使われている素材が異なればスロップシンクの印象は大きく変わります。陶器やタイル、ステンレスなど、スロップシンクの素材はさまざまです。「陶器製は油分が苦手」「タイルは汚れが残りやすい」など、機能面も素材ごとに特徴が違うので、どの素材の製品を使うかはよく考えることをオススメします。
水栓金具にこだわる
シンプルなスロップシンクも、デザイン性が高い水栓金具と組み合わせると、一気におしゃれな雰囲気にすることが可能です。「単水栓は水しか使えない」「片手がふさがった状態ならシングルレバー水栓が便利」など、水洗金具の種類は使い勝手にも影響するので、利用する場所やニーズも踏まえたうえで、デザイン性に優れた水栓金具を選びましょう。
スロップシンクを取り付ける際に注意したいこと
最後に、スロップシンクを取り付ける際に押さえておきたい注意点を紹介します。
スロップシンクの必要性を考える
まず大切なのは、自分の家にスロップシンクが本当に必要なのか考えることです。せっかくお金をかけてスロップシンクを取り付けても、実際に使わなければ無駄な設備になってしまいます。また、なぜスロップシンクを設置したいのか考えておかないと、設置場所と用途のミスマッチなどが起こりかねません。そのため、スロップシンクを設置する目的をあらかじめ明確にしておくようにしましょう。
水はねに気を付ける
スロップシンクを設置する際や、実際に使用する際は、水はねに注意しましょう。水はねについて考慮しておかないと、周囲が汚れたりカビが生えたりする恐れがあります。たとえ底の深いシンクでも、水圧の強さや蛇口の位置によっては水はねが起きてしまうため、水はねへの対策は重要です。
給湯管の配管工事も検討する
スロップシンクの使い勝手をよくするなら、給湯管を設置するのがおすすめです。お湯が出ることで冬場でも使いやすくなりますし、水よりもお湯のほうが汚れを落としやすいメリットもあります。お湯も使えるスロップシンクは、冷水のみの種類よりコストは上がってしまいますが、利便性を考えるならお湯を使えるか否かは大きな違いです。
上記の点に注意したうえでスロップシンクを取り付けると、設置したことを後悔せずに、長く快適に使うことができます。スロップシンクは、使う人次第では生活を非常に便利にしてくれるので、自分の生活スタイルなどをよく考えたうえで設置をご検討ください。
上記の点に注意したうえでスロップシンクを取り付けると、設置したことを後悔せずに、長く快適に使うことができます。スロップシンクは、使う人次第では生活を非常に便利にしてくれるので、自分の生活スタイルなどをよく考えたうえで設置をご検討ください。
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