【ルームツアー】古さに感じる新しさ。アップサイクルな「廃材の部屋」を紹介

カシワバラグループ提供のリリー・フランキーさんナレーションのTV番組「部屋と、リリーと」。この番組は、自分自身で作った理想のお部屋にお邪魔する番組です。    現在、テレQ(TVQ九州放送)にて毎週火曜日よる9時55分より放送中  BSテレ東にて 毎週火曜日よる10時55分より放送中の番組 カシワバラグループであるカシワバラ・コーポレーション運営の「DIYer(s)」編集部では、これまで放送してきた番組内容をご紹介します。

公開日 2023.08.09

更新日 2023.11.02

【ルームツアー】古さに感じる新しさ。アップサイクルな「廃材の部屋」を紹介

フェチな視点でオンリーワンの暮らしぶりを紹介するTV番組「部屋と、リリーとvol.5」

フェチな視点でオンリーワンの暮らしぶりを紹介するTV番組「部屋と、リリーとvol.5」

今回は、シーズン1で2022年11月29日(火)に放送された回より「廃材の部屋と」をご紹介します。

今回の舞台は、本田 悠人さんが住む廃材のお部屋です。
廃材を利用したアップサイクルなお部屋は、どのような空間なのでしょうか。
早速、お邪魔します。
今日の部屋は廃材の部屋。
ではお邪魔します。

玄関を入ると、そこには廃材を活用したインテリアがずらり。窓から明かりを上手に取り入れていて、明るく温かみのある空間です。
この部屋のテーマは「アップサイクル」(創造的再利用)
昔のものを今につなげて有効活用していますね。


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アップサイクルとは:
アップサイクルとは、創造的再利用とも呼ばれ、廃棄物や副産物などの役に立たないまたは不要なものを、より良い品質と環境価値の新しい材料や製品にアップグレードするプロセスのこと。ロスしたものを原料にお酒を醸造したり、化粧品ででた余剰分の素材をもとに画材などに転用したりする事例などもあります。
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引き戸の上に鎮座するのは北九州の神社の解体材。

こうした装飾彫刻は、自分ではなかなか作れないので、趣がありますね。
解体材と言ってもどこから仕入れてくるかによって、使い方や意味合いが変わるのが面白いです。
続いては、今は見かけなくなった水ガラス。
80年前の大牟田の農家さんの廃材だそうです。当時どのように使われていたのでしょうか。気になります。
こちらの引き戸も廃材を再利用したもの。
日本家屋の和室などにありそうなもので、趣があり歴史を感じられますね。
キッチンは、本田さんの生まれ故郷の炭鉱住宅をイメージしたもの。小窓から入る日光が優しく照らしてくれています。必要最低限のものがまとまっていて、使いやすそうなカウンターキッチンですね。
陶磁器タイルをキッチン壁に利用していて、アクセントになっています。
調理台は加工していない鉄板「黒皮鉄」。
以前ご紹介したミニマリスト建築デザイナーのお部屋にも登場していましたね。
こちらの天板は、酸化して出てくるさびの風合いでよい味がでています。
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黒皮鉄とは:
塗装を意図的につけるものではなく、鉄材が作られる過程で自然に発生するもの。
そのためムラや濃淡、傷があり、ひとつひとつ個体差があらわれます。
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調理台の下には、集合住宅で使われていたポストが・・・
再利用して小物入れにして使っているそうです。部屋番号などが記載されていて色んな郵便物が入っていたんでしょうね。
壁には、下塗り用の石膏Cトップを利用して仕上げたもの。
風合いがあって、いい感じですね。下塗りだとは素人から見たらわからないほどです。
ドライフラワーと石膏の色味のコントラストでナチュラルな印象を与えています。


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Cトップとは:
下塗り用の壁塗材のせっこうプラスター。 ペイント塗装下地、クロス張り下地用に使われている。 αせっこうを主材としており、高い表面硬度が得られるため、薄塗りから厚付けまで使用可能。
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魚の骨の形にも見える模様が特徴のヘリンボーン張りの床。
V字に見える模様のデザインなので、高級感がでて、部屋のアクセントに。


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ヘリンボーン張りとは:
ヘリンボーンとは、V字になるように並べて貼り付けていく方法のこと。 V字に並べることで魚の骨にも見えることから、魚のニシンの英語である「herring」と骨の「bone」を組み合わせて、英語では「herringbone」と書きます。
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蛇口が2つある緑色の古い工具箱を加工して作った洗面台。工具箱を洗面台にして再活用。まさにアップサイクルですね。
古いものを解体して、木材で再構築したスピーカー。よーく見ると使っている木材の材質が違うものでオリジナル感のあるスピーカーとしてアップサイクルされています。
本田 悠人さんのお気に入りは電気の配管。
リノベーションをする前は、壁の中に埋まっていたものを、今はむき出しのままに。

むき出しの電気の配管とスイッチがでている空間って他にはないですね。住んでいる人は慣れてるかもしれませんが、お客さんがきたときに頭をぶつけてしまいそうです。


古いものやルーツに対して、すごくリスペクトを感じる空間で、ものを上手にアップサイクルさせているとても居心地のよいお部屋でした。


今回は、本田 悠人さんのお部屋を紹介しました。次回も、また素敵な空間をお届けします。


番組放送は、こちらから

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