ウッドデッキ作りで外構が変身!地域密着の店舗改装がスタート⑤

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福岡県にある店舗の内装リフォーム過程をお届けします。

公開日 2024.05.31

更新日 2024.05.31

ウッドデッキ作りで外構が変身!地域密着の店舗改装がスタート⑤

田主丸にある店舗の「川の駅」を改装!

プロジェクトの1つ、福岡県久留米市田主丸にある「川の駅 しばかり」。
2022年夏から打ち合わせを重ね、2023年の3月に改装作業をスタートしています。

当施設 筑後「川の駅 しばかり」は2013年に地域の活性化を目的に開業、「川の駅 しばかり」は久留米市田主丸町の筑後川流域の側に位置、現在は直売所での商品販売や裏の畑で薬草の栽培を行っています。

地域の高齢化や少子化、人手不足やコロナ禍を背景として売上の落ち込みや来場者の減少が深刻化していました。そこで相談を受けた市と大学が協力、当該施設を地域活性化のコア施設へと生まれ変わらせ、歴史や文化を受け継ぎ発展させる施設になることを目指して改装します。

2023年3月に第1期改装(内装)を終え、2024年3月に第2期改装(外装)を始めます。

薬草のプロデュースや子供たちからご年配の方までを含めた人達で、賑わう魅力ある場所へと変化させることが今回の目標です。

「川の駅」第2期改装を始めます

2023年の春に久留米工業大学と一緒に内装工事をした 久留米市 田主丸にある「川の駅 しばかり」
田主丸町は斜面地に育む苺や無花果を始めとするフルーツの産地として知られ田園地帯が広がる緑豊かな環境です。

以来、生鮮野菜を中心とした生活必需品の販売や、地域の各種イベント開催など地域住民のコミュニケーションの場を担ってきました。
今回の計画では建物北側に大きく延ばされていた仮設のトタン屋根を撤去し、取り外し可能なタープに変更。
砂利面であった地面にはウッドデッキを設け、下には水を流し飲食提供が可能なエリアで各種イベントでも使用可能な多目的空間にします。

久留米工業大学のASURAとウッドデッキ作り

ASURAのメンバーと一緒にウッドデッキ作りに取り掛かります。
ウッドデッキの束石を固定中、高さは束で調整するので人数が多い日に役割を分担してどんどん固定していきます。人数が多い分重労働な作業を分担できて助かりました。

セメントを練る係、束を置く穴を掘る係、その他作業と役割分担。
土台が水平になっていないと根太が固定できないので、1個ずつ水平を確認しながらセメントを底に流して固定しています。
ウッドデッキの材料は木材ではなく、人工木材を採用。(指定の高さに合わせて束を切って固定していきます。)
人工木にプラスティックを配合しているので雨風に強く長期間色あせないのが特徴です。
傷みにくく腐りづらい、ペンキで手入れも不要なので頻繁にメンテナンスをするのが難しい施設にピッタリでした。
※卓上丸ノコでカットしようと思っていましたが束が太くてサイズが合わず丸ノコでカットしています。
床材を固定するのに必要な金具が別売りであります。

床材固定金具は、床材のサイドの掘られている溝に入るようになっていて、穴が空いている部分にビスを打つことで根太材に固定できます。(端はエンド金具で固定。)
トタン屋根の撤去が完了。
トネリコの木の植栽も終わりました。
成長してウッドデッキに木陰を作ってくれる日が楽しみです。
ウッドデッキの床材をひたすら張っていっています。
床材を固定するパーツが固定する前に動くので、地味に時間がかかる作業でした。
端は幕板材を固定し、その上にコーナー材を取り付けたら完成です。

外構完成後のイベント開催

晴れていれば外のウッドデッキで実施する予定でしたが雨天により室内で実施。

田主丸で取れた野菜を中心に昔ながらの給食を体験、給食を食べ終わったらDIYのワークショップ昔の学校で使われていた机と椅子が一体になっている物を作ります。
今回の連携は久留米市田主丸支所産業振興課が「川の駅」と久留米工業大学建築・設備工学科の「ASURA」との仲介を行ったことが始まりでした。

産官学連携で地域を活性化させる久留米工業大学「ASURA」の活動がキャリアデザインアワードプログラムで「地方創生賞」を受賞しました。

キャリアデザインプログラムアワードはマイナビが展開する選考会、スポンサーに経済産業省や文部科学省、日経新聞社などがついています。
その中の「地方創生賞」とは、その地域での仕事、生活や人と人のつながり等「その土地で生きていく」ことを印象強く体験し、新たな成長機会を得ることができるインターンシップを始めとするキャリア形成支援に係る取組の中から、地方公共団体単体または地方公共団体と連携した取組として模範となるプログラムを実施し、その成果が認められる地方公共団体及び企業・大学・団体を表彰。今回の活動が受賞されました。

国公私立大学、地方公共団体、民間など1000法人の中から「地方創生賞」に選ばれ日本経済新聞全国版に紹介されます。

※作業風景、イベントの様子を動画にまとめています。

「地方創生賞」を受賞!2024年「川の駅」DIYはウッドデッキとタープと石畳で外構施工

ウッドデッキ完成後の外構

交通量の多い道路から見た「川の駅」外構。
トタン屋根の頃と比べると綺麗な店構えになってきました。
企画案の通り、ウッドデッキは薬草の授業や イベントができる空間に、トネリコの木の成長やその周りの花々の成長も楽しみです。

ワークショップで作った椅子机は塗装して補強、ウッドデッキに置いてイベント時に使います。
今後は看板や外壁など少しずつ変化させていけれたらと考えています。
「川の駅」では薬草以外にも地域限定アイスなど販売しているので近隣を通る方や久留米方面にこられる方は是非立ち寄ってみてください。
これから古い家のリノベーションを検討している方、店舗の改築やリフォームを検討している人の参考になるようなシリーズ。タグに「セーチの店舗リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

店舗改装における設備投資では、多額の費用がかかります。
改装後の売り上げ増加分でそのコストを回収できるか、適切な予算案を検討する必要があるので、店舗のリフォーム、リノベーションを検討されている方は気軽にご相談してください。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。