ラダーシェルフを簡単DIY!本棚にも使える

2×4材を使って家具を製作していく連載「2×4LOVES」。第6弾の今回は、購入すれば意外と値が張るラダーシェルフを作っちゃいます。シューズや本、グリーンなどの置き場所としてデッドスペースを有効活用できる便利なアイテム。とあるプロダクトを使ってみたら、あっという間に完成しました。

公開日 2017.11.28

更新日 2022.01.11

ラダーシェルフを簡単DIY!本棚にも使える

2×4材でラダーシェルフをサクッとDIY!

見せる収納として活躍するラダーシェルフ。趣味のモノや日用品をオシャレにディスプレイすることができるので、高い人気を誇るアイテムです。そんな便利なラックも自分の手で作っちゃおうってことですが、難しい工程は一切なく、簡単に組み立てることができました。なぜなら、本連載でよく登場しているアジャスターやソーホースブラケットのように、2×4材専用のラダーシェルフを作る秘密道具(金具)があるからなんです! 準備した資材に、それをはめて込んでビス止めすれば完成するので、女性ひとりでも余裕で組み立てることができます。

作業現場となるのは例のごとく、南青山にあるマンションの一室。コーヒーでも飲みながら、気楽にはじめましょう!

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靴棚以外にも本棚、ラックもDIY可能!

大きめの雑誌でもしっかりと収納可能な本棚も作れてしまいます。

支柱となる脚を3本使って作るマルチラック。本棚としても十分に活躍します。

・そもそも2×4材とは?

2×4材(ツーバイフォー)とは、その名の通り2インチ×4インチの資材。スプルース、パイン、ファーの外見と性質が類似した3種の針葉樹を加工して作られており、その頭文字を取ってSPF製材とも呼ばれています。切断しやすく、釘を打ちやすいなどの加工のしやすさが特徴で、北米の住宅建築で最もよく使用されているそうです。

縦38mm、横88mmが2×4の規格。

・2×4材の魅力って?

ホームセンターで購入できるというのが、もっとも大きな魅力。安いものなら、天井まで届くような長さのものでも500円以内で購入することができます。また、規格が揃っている木材なので、DIYプロダクトを作る際には何かと便利な代物。ホームセンターでカットしてもらえば、そのまま組み立てることも可能です。そんな手軽さから、木材を使ったDIYに挑戦するなら、まずはじめに使って欲しい資材と言えるでしょう。

今までの「2x4LOVES」はこちら

材料

・2×4材 1160mm×2本
・板材 800×350×20mm×3枚
・ラダーブラケット×1セット
・シェルビング ステイ アングルド10°×3セット

作り方

STEP.01 ブラケットを取り付ける

まずは、シェルフのベースとなる脚を作っていきます。早速登場するのが、DIYの秘密道具こと「ラダーブラケット」。コレが秀逸なアイテムで、2×4材に取り付けるだけで10°の角度をとってくれるので、床との接地面を斜めにカットする必要がありません。こんな便利なアイテムも登場していることから、2×4材の人気の高さがうかがえますね。

2×4材にラダーブラケットを装着します。しっかりとフィットさせて、両側面を1箇所ずつビス止めすれば片脚は完成です。この手間、わずか1分。手慣れたDIYerのみなさんなら朝飯前ですね。

ブラケットを取り付けたら、先に棚の高さを決めましょう。今回は、シューズを収納する予定なので、上段を200mm、以降は300mm間隔に設定。この時、特に10°の傾きを気にする必要はなく、2×4材に対して直角にマークすればオッケーです。

ちなみに商品購入者には、こちらの「ラダーシェルフレイアウトシート」が同梱。取付ける高さによって変わる棚板の奥行きが簡単に把握でき、スマートなラダーシェルフが作成できるんです。

片脚の棚の高さを決めたら、もう一方の脚も同じようにブラケットを取り付けます。手順は先述と同じなので、チャチャッと済ませましょう。こちらの脚にも棚の高さをマーキングすることを忘れずに。

ちなみに、ブラケットの底面にはラバーが施されているので、斜めに立て掛けても滑る心配はありません。

両脚が出来上がり。スタート前に淹れたコーヒーが冷めていないくらいのスピードで仕上がりました。

ラックのバランスを安定させるために、壁から脚の距離を均一に測っておきましょう。この時に重要なのが、ラダーブラケットの底面がピッタリと床に接しているか確認しておくこと。そして、耐久性を維持するために、棚の幅は最大で800mmを目安に設計しておくことも肝心です。

STEP.02 棚板を取り付ける

STEP.02にして最終工程。棚板を取り付けていきます。ここで登場するのが、秘密道具その2「シェルビング ステイ アングルド10°」。こちらも2×4材の規格で作られていて、10°の角度をとってくれている「ラダーブラケット」と併用すれば、斜めになっている脚でも床と平行な棚を設置すること可能。ビールと唐揚げよろしく、相性抜群のコンビネーションです。

前工程でマークした線に合わせてシェルビング ステイ アングルド10°を設置していきます。横から見た時に短い端の方が前面となり、そちら側をマークした高さに合わせてはめ込みます。

2点をビス止め。片脚3つずつ、計6つを同じように固定していきます。

両脚を先ほど計測した壁との距離に置いて、棚板を取り付けていきます。棚板は壁にくっつけることによって、より安定性がアップするというのがポイント。

2段目も同じようにネジ打ち。下から刺すので、斜めにならないように注意しながら止めていきましょう。

途中経過がこちら。だいぶサマになっていますね。淹れておいたコーヒーは、さすがに少しヌルくなってしまいました。さぁ、もうひと踏ん張り、ラストスパートです!

上段も壁にピッタリとくっつけてビス打ち。この高さがあれば下からネジを打ち込みやすいですが、すでに2枚の棚板を固定しているので、背面側を下に倒して作業しても大丈夫です。

完成!

以上の手順で完成! 想像以上にしっかりとしたラダーシェルフが出来上がりました。 

「2×4LOVES」史上もっとも簡単に完成したひと品。その手軽さと反比例したクオリティの高さに驚嘆する出来栄えです。部屋の大きさや配置するモノの量に合わせて、連結させて収納力をアップさせるのもオススメ。今回は無垢で仕上げましたが、塗装を施してみるのもいいですね。
注意していただきたいのが棚の厚さ。本やオーディオなど、重さがあるものを置く場合は、20mm以上の厚みがある板を使用して強度を高めておきましょう。

早速シューズを置いてみると、幅800mmで1段につき3足ずつ収納することができました。スニーカーコレクターなら、部屋に置くことでいつもお気に入りを眺めることができますね。

STEP.02にあった、壁に接するように取り付けた棚板。おかげでガッチリと安定しています。

棚の高さを300mmに設定しているので、ハイカットのスニーカーやブーツもピッタリ。

2×4材を使ったラダーシェルフのDIYはいかがでしたか? シューズラックや本棚、そして洗濯機ラックなど、さまざまな用途で使える便利なアイテムです。DIYビギナーの方でも容易に組み立てることができるので入門編としてトライしてみてください。自分好みの高さや幅で調整し、家の中のデッドスペースを有効活用しましょう!

INFORMATION

LADDER BRACKET(※左右各1コ計2コ入り) ¥1,800+TAX
SHELVING STAY ANGLED 10°(※2コ入り) ¥1,500+TAX

お問い合わせ先:PINK FLAG
ホームページ:http://www.pinkflag.me/
メールアドレス:info@pinkflag.me

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