家づくり、絶対後悔したくない!施工業者選びのポイントと注意点は?

家づくりで後悔したくないのなら、施工業者選びのポイントを正しく理解しておく必要があります。この記事では、家づくりで絶対に失敗したくない人に向けて、よくある失敗例や業者選びのポイントなどについて詳しくご紹介します。

公開日 2020.07.03

更新日 2022.01.07

家づくり、絶対後悔したくない!施工業者選びのポイントと注意点は?

家は、人の生涯で最も高い買い物のひとつです。結婚や転職など、人生のターニングポイントとなるタイミングで、家を購入する方も少なくありません。そんな一大決心をして購入した家が「欠陥住宅だった」「希望に沿わない家だった」となると、これほど残念なことはありません。
そのような事態を回避するためにも、今回は家づくりで失敗しない施工業者選びのポイントや、注意点などをご紹介します。

施工業者選びは慎重に!よくある失敗体験

家づくりに成功するか否かは、施工業者選びにかかっているといっても過言ではありません。逆に考えれば、施工業者選びさえ押さえておけば、納得のいく家づくりとなる可能性はぐっと高くなります。まずは、業者選びでよくある失敗例を把握しておきましょう。うまくいかなかった事例を知っておけば、今後業者を選ぶ時の判断基準を増やすことができるでしょう。

安さや値引きにひかれて失敗

後悔しない家づくり!施工業者選びのポイントと注意点
家は高い買い物となるため、できることなら安くしてほしいと考えるのは仕方のないことかもしれません。そのため、「よそよりも安く家を建てられる」「今なら値引きできる」といった甘い言葉にのせられてしまう人は、意外に少なくないのです。

例えば、「今キャンペーン中なので安く工事できます」といった話をされることがあるかもしれません。「あと3枠で埋まってしまいます」と迫られると、多くの方は「急いで契約しなければ」と思ってしまうのではないでしょうか。

たしかに魅力的な話ではありますが、実際には相場より高かったり、よそのほうが安くてハイスペックな家だったりすることも考えられます。

値引きをうたって契約を迫るのは、古くからよくある手です。ただ、そのしわ寄せは結局お客にくることがほとんどなので、「値引き」という言葉に安易に惹かれないようにしましょう。仮に相場より安く家を建てられたとしても、欠陥住宅だったとなると目も当てられません。

有名な施工業者でも安心は禁物

後悔しない家づくり!施工業者選びのポイントと注意点
有名だから、大手だからというのは、家づくりの成功に必ずしも重要な要素ではありません。有名な施工業者の中には、自社で工事を行わず、下請けに丸投げしてしまうところもあります。このようなケースだと、元請けとなる会社と実際に施工を行う業者、両方に利益が発生するため、結果的に支払うお金が高くなります。

また、下請けに仕事を回している業者だと、いくつもの会社に業務を委託することも珍しくありません。その結果、情報の共有がうまくいかず、理想とはほど遠い家が完成してしまう、といったリスクも考えられるのです。特に営業活動を請け負うだけの会社には慎重になった方がいいかもしれません。

口コミや評判だけで決めるのはNG

後悔しない家づくり!施工業者選びのポイントと注意点
施工業者を選ぶ時、インターネット上の口コミや評判をチェックする人は少なくありません。実際に、その業者で家を建てた人の意見、感想は参考になりますが、それだけで決めてしまうのはリスキーです。

なぜなら、人によって家や業者に求めるものは違うからです。口コミの投稿者にとっては素晴らしい業者だったかもしれませんが、それがそのままあなたにも当てはまるとは限りません。

また、インターネット上の口コミは誰でも投稿が可能です。中には、実際にその業者で家を建てたこともないのに、あたかもそうしたように装っている人がいる可能性も排除できません。つまり、すべてがすべて真実の情報と考えるわけにはいかないのです。

口コミや評判は、せいぜい「悪質な業者でないかどうか」を判断するために活用したほうがよいでしょう。その場合でも、すべてを鵜呑みにするのではなく、なるべく客観的に判断することをオススメします。

ポイントは6つ!施工業者を選ぶポイントと注意点

住宅の建築を請け負っている会社は、数多く存在します。すべてが優良な会社なら問題ないのですが、中には悪質なところや、粗悪な工事を行っている業者も少なくありません。理想的な夢のマイホームを手に入れるため、失敗しないためには、業者選びにおける大切なポイントを理解しておく必要があります。

施工実績や施工事例を確認する

後悔しない家づくり!施工業者選びのポイントと注意点
工事を依頼した業者が、ほとんど実績のない会社だったとすると、欠陥住宅を建てられてしまう恐れがあります。欠陥住宅とまではいかずとも、伝えたいことがきちんと伝わらず、理想とかけ離れた家になってしまう可能性があるのです。

そういったこと防ぐために、まずはこれまでにどのような家を手掛けてきたのか、業者のホームページで確認しましょう。多くの業者は、公式ホームページ上に施工実績を掲載しています。家のデザインや、年間の施工数なども併せてチェックしてください。

直接、施工業者のオフィスを訪問して、施工事例を見せてもらうのもオススメです。優良な施工業者なら、過去の施工事例を見せてくれないことはありません。参考になる事例があれば、家づくりの具体的な話も進めやすくなるでしょう。

悪質な業者だと、ホームページは立派なのに、現住所へ行ってみるとアパートや民家といったことも考えられます。また、事務所すらない、完全なペーパーカンパニーの可能性もあるので注意が必要です。

会社が長く続いている

後悔しない家づくり!施工業者選びのポイントと注意点
創業したばかりでも、素晴らしい工事をしてくれる会社はあります。ただ、創業間もないところだと、アフターケアが十分でない、提案力が乏しい、といった可能性もあるのです。

長いキャリアを持つ会社のほうが、施工後もしっかりとフォローする体制を整えています。そのため、工事中はもちろん、家を引き渡してもらったあとも、安心できるのです。

また、住宅のような高額商品を扱う場合、あからさまに悪質なところだと長く営業を続けることは難しいでしょう。逆に考えると、長く続いている会社は、顧客に支持されているからこそ存続していると考えられるのです。

新規参入の場合でも、大手企業や有名なハウスメーカー、工務店などからのれん分けのような形で派生したところなら比較的安心かもしれません。いずれにしても、担当の人と直接話をして判断しましょう。

工事内容やプランの具体的な提案や説明がある

後悔しない家づくり!施工業者選びのポイントと注意点
まず、一方的にプランを押し付けてくるような会社は論外です。これだと、理想的な家を手に入れるどころか、住みにくくデザイン面でも納得しない家を購入する羽目になるかもしれません。

きちんと顧客の要望をヒアリングしつつ、さまざまな提案をしてくれる業者なら安心です。その場合も、「〇〇が〇〇なので、〇〇にしたほうがいいですね」といった具合に、説得力のある説明ができる業者なら安心できるでしょう。

家づくりにおいては、要望通りに工事を進めてもらっても、結果的に後悔してしまうことがあります。例えば、希望通りの間取りにしても、いざ住み始めたら暮らしにくかった、といった失敗例は少なくありません。

家づくりのプロは、生活しやすい間取りにも精通しています。そのため、要望を聞きつつも、「もっとこうしたほうが住みやすいですよ」と提案してくれるのです。このような業者に任せるのなら、理想的なマイホームが手に入る確率はより高くなるでしょう。

他の施工業者よりも明らかに安い

安さに釣られてしまうと、家づくりで失敗してしまう可能性があります。「安物買いの銭失い」といった言葉がありますが、家づくりにおいてもまさにその通りです。そもそも、どうしてほかの業者に比べて明らかに安いのかを、冷静に考えてみましょう。

安い理由としては、手抜き工事が考えられます。本来必要な数の木材を使用していない、手間のかかる工程を省いているなど、手抜きをしていれば安いのも納得できます。当然のことながら、手抜きされた家はのちのちさまざまなトラブルに見舞われる可能性が少なくありません。

職人に支払う賃金を、相当少なくしている可能性もあります。これなら、家を安く販売することは可能です。ただ、職人としては賃金が少ないので、少しでも早く仕上げて次の仕事を請けなくてはなりません。その結果、手抜き工事になってしまうといったことが考えられます。

理由もなく家が安いことはありません。必ず、そこには何かしらの理由があります。あからさまに安い場合には、直接業者に質問してみましょう。説得力のある答えが返ってくれば安心ですが、そうでない場合には怪しいと考えたほうが無難です。

施工業者の得意分野と依頼内容がマッチしている

住宅を手掛けている会社はたくさんありますが、業者ごとに得手不得手があります。デザイナーズ住宅を得意とするところもあれば、和の家づくりを強みとしている業者など、さまざまな会社があるのです。

外装も内装も洋風の家を建てたいのに、和の家づくりを得意とする業者に依頼してしまうと、理想とは異なる家になってしまうかもしれません。業者が苦手とするデザインや、実績のない工事を依頼すると、失敗につながってしまう恐れがあります。業者のホームページを閲覧したり、会社を訪問したりして、得意分野を把握しましょう。

保証とアフターサービスが充実している

家は、完成したらそれでおしまいではありません。これから何十年も暮らしていく家なので、保証やアフターサービスの充実度は、業者を選ぶうえで重要なポイントです。

まず、どれくらいの保証期間を設けているのかを確認しましょう。これは、業者によって大きく異なります。30年間の長期保証や、さらに長い60年のメンテナンス保証を設けているところもあるのです。

保証の期間だけでなく、どのような保障をしてくれるかも重要なポイントといえるでしょう。定期的な点検は無料でしてくれても、修理にはお金がかかる、といったことも考えられます。保障内容も、施工業者によって大きく異なるため、保証期間と併せて確認してください。

アフターサービスを依頼して、すぐに対応してくれるかどうかも確認しておくと安心です。水が出なくなった、玄関の鍵がかからなくなった、などすぐにでも対処してほしいトラブルの場合、スピード対応してくれる業者だと安心です。直接業者に聞くほか、インターネット上の口コミもチェックしてみましょう。

高いお金を出して購入した家が、欠陥住宅だった、相場より高かったとなるとこれほど悲しいことはありません。後悔しないためにも、業者選びは慎重にじっくりと行いましょう。優良な業者を見つけることができれば、家づくりはほぼ成功したも同然です。ここでお伝えしたことも参考に、素晴らしいマイホームを手に入れてください。

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