空間が生まれ変わる。ショールーム作りの工程を大公開!【前編】

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。3軒目4軒目で使用たナオスシートを作っているナオス・テック株式会社からショールーム新設のお話を頂いたので完成するまでの過程をお届けします。

公開日 2023.12.22

更新日 2023.12.22

空間が生まれ変わる。ショールーム作りの工程を大公開!【前編】

東京都両国にショールームをDIY

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

経済産業省で取り上げられた「ナオス・テック株式会社」。
「中古マンションシリーズ」や「築55年の戸建てシリーズ」でナオスシートにナオスフローリングにナオスパネルを採用させてもらった縁がありました。現在使用しているショールームにナオスシートやナオスフローリング等が置いてありますが、製品の売れ行きが好調で実物を見たいとショールームを見学される方が増えていて、現状のショールームだと手狭で少し案内しにくくなってきたそうです。

そのタイミングで、近隣にショールームを新設して整えたいと話を頂きました。
約100平米の内装を全て変更し、ナオステックの自社製品を展示できるようデザインし、ショールームを完成させます。
現状を確認。解体が終わりスケルトン状態に壁もできていました。
この広さ全てを1人で施工することができませんので、ナオステック製品を使った内装デザインと一部施工を私が担当。床や天井はナオステックが提携している業者に施工してもらうことにしました。
予算が限られているので天井の照明は変更せずに、今の状態に製品をどう展示するか考えていきます。
約100㎡の広々としたショールーム、各製品が目に留まり製品を案内しやすいレイアウトにしたいので、展示物のサイズとデザイン案を伝え、細かい所は展示物を作りながら修正していきます。
展示物の大きさが大枠決まったら物を整理して作業に入ります。

床はナオステックの店舗用商品、重歩行(土足対応) ナオスフローリング「アレーザ」で仕上げました。ナオスフローリング「アレーザ」とは、ナノサイズの造核材を用いた高度な結晶化制御技術により、透明性としなやかさを備えつつ、凹みやえぐれにも強いオレフィンクリア層を纏ったフローリング材です。

土足歩行用として開発されたフローリングの為、耐擦り傷、耐引っかき傷、耐摩耗性、対候性(雨などの天気にも大丈夫)に優れている製品。ホテル、事務所、老人ホーム、幼稚園などで使用されています。

「ナオスフローリング」のサンプルを作って展示

まずはメイン商品の「ナオスフローリング」を使ってサンプル作りに取り掛かります。
ナオスフローリングは「ナオス・テック株式会社」が手掛けた製品で、どんな床にも上から貼ることができるフローリングです。

住みながらフローリングを新調したい、床暖房や防音床だけどフローリングを新調したいという方向けの製品で、床を解体せずにフローリングを上貼りすることができるので全国で累計200万㎡も施工している人気商品です。
解体作業が無い分、通常のフローリング張り替え工事の約1/3ほどの価格で施工できるというメリットがあります。後で紹介するナオスシートで簡単に部分補修もできるので、新築のリペア補修でも導入されるようになってきています。

厚みが3mmなので耐久性が気になる所ですが、一般フローリングと同じ規格試験を行い耐久基準をクリアしてるので安心です。(幅145mm、長さ900mm)
今のショールームにはフローリングサンプルが無いので希望の色を床に並べて案内しているとのことでした。

5.5mmのベニヤ板に16種類のナオスフローリングを張り、取り出して床に置くだけでフローリングの雰囲気を体感できるようにします。サンプルは絶対欲しいと営業担当からの切実な希望を頂いたので取り出しやすく、一目でわかるような形で設置しようと思います。
5.5mmのベニヤ板からはみ出したフローリングをカットしたらサンプルの完成。
次にサンプルを立てかける土台を作ります。

角材を斜めに取り付けてスライドして取り出せるようにして、使わない間はナオスフローリングが展示されているように見せます。
土台には「ナオスシート」を貼って仕上げます。
「ナオスシート」は独立行政法人都市機構(UR)と共同開発した製品で、2年間の実証実験をへて製品化されました。すでに4万㎡も販売されています(私はこの「ナオスシート」がきっかけでナオス・テックに出会いました)

フローリング用床張りシートのナオスシートは貼る場所を選ばず、切って貼るだけの簡単施工でリフォームや部屋のデザイン変更など簡単にできます。
オレフィン系素材を使用しているため、耐衝撃性・耐摩耗性に優れており、工期短縮・工事費低減・施工音低減・廃材抑制も図れます。

既存のフローリング(遮音タイプ・床暖房)の上にも施工可能です。床を剥がさずに修繕できるので(部分補修も可能)シートを貼っていると言われなけば何処を修復したのか分からないレベルで仕上がります。

施工が難しい階段にも使用できるので、補修の難しい現場で導入されているそうです。床の傷や凹みや色あせが気になっているけど床を貼り直すほどお金や時間を掛けたくないという方や、不動産事業をされている方々などに是非使ってほしい製品です。
土台の板にナオスシートを貼り終えたら、サンプルを固定する角材を固定します。
さきほど並べて雰囲気を確認、入り口から入ってきた時の印象、真ん中の商談スペースから見た時の印象を考えて角度を決めました。(ビスが見えないよう裏から固定。)
完成したらサンプルを立てかけてみます。
ナオスフローリングそれぞれのカラーが見えて良い感じです。
パンフレットやネットの色合いだと、どうしてもニュアンスが違ったりするので、このサンプルを床に置いて雰囲気を確認すれば間違いないですね。

柱をまたいでハの字になるよう反対側にも同じ物を作ります。

ショールームの入り口にナオスフローリングを展示

ショールームに入った時の最初に目に入る部分がただの壁なので、印象を良くする為に「ナオスフローリング」を展示します。
サンプルと同じように12mmの合板にナオスフローリングを張り、さらに展示物を自立させたいので角材を取り付けて厚みを出します。
完成した物を置いてみましたが入ってきた時の感動が薄く、想像していた驚きを感じられませんでした。
枚数を増やすと見た目が変わるのか確認すると、2枚の時と違い4枚に増やした方がパッと見の印象が良く、出迎えられてる感があります。
実際に置いてみないと分からい所だったので、すぐにデザイン案を変更できるのは作業をしながら考えられる特権ですね。
展示する角度が少し変わると全く印象が違うので、入り口から見た時の印象を何度も確認しながら決めました。
上段下段のサンプルを固定する合板を置いて囲われているような雰囲気にします。(合板には白い木目調のナオスシートを貼っています。)
まだ全ての展示物を飾り終えてないですが、一つ一つの製品が目に留まっていい感じに仕上がってきました。次回で残りの作業を終わらせ完成させます。
ショールームは顧客とのコミュニケーションツールのひとつで、多くの企業が自社商品のプロモーションに活用しています。また、ショールームの空間デザインにこだわることで、商品単体では伝わりづらい商品のコンセプトや考え方、世界観などを伝えることができます。

素材感や色、重さなど実際に見たり、触れたりしてみないと得られない情報は多いものですが、ショールームで体験することで導入に踏み切るお客様も多いと思います。
ショールームの新設改装は、企画・設計・施工に飾り付けまで幅広い工程が必要になり費用感もまちまちなので、もっと会社の事や製品を知ってもらいたいと思っている企業様は一度見積もりを検討してみてください。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。