ついに完成!最終工程は“階段DIY”【耐震リノベ⑮】

28歳で福岡へ移住し、築40年の物件をセルフリノベーションしながら生活。その様子をブログメディア「DIY MAGAZINE」で公開しているセーチです。2軒目3軒目4軒目に続いて、福井県にある旧耐震空き家を新耐震にフルリノベーションする過程をお届けします。

公開日 2023.12.20

更新日 2023.12.20

ついに完成!最終工程は“階段DIY”【耐震リノベ⑮】

福井県の旧耐震空き家をリノベーション

こんにちは。祖父母の物件をセルフリノベーションしつつ、インテリアなどを作っているセーチです。

福井県の築55年になる旧耐震空き家。
1級建築士の元、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるようリノベーションしていきます。
前回は玄関横にアクセントとなるエコカラットを張る作業でした、今回は最後は残っている作業を全部やってしまうので階段にシートを貼り、靴箱とドアの設置をします。

階段の勾配を緩やかにして作り直す

築55年の古い家にありがちな急勾配の階段。
踏板の半分しか足を乗せることができず、横向きに昇り降りしないと少し怖い状態です。
ほかの場所をリノベしたのに、階段はそのままという訳にはいかないので、勾配をゆるやかにして使い易くします。

解体して1から作り直すのは手間も費用も掛かり過ぎるので、既存の階段を活かしながら勾配を緩やかにしました。(完成した状態)
踏板が広くなったことで昇り降りが楽になりました。
廊下側には転落防止の壁を作っています。

ナオスシートを使って階段を仕上げる

ご協力頂いている「まいほむ」の物件は階段塗装することが多く、この家も塗装のみの予定でした。床にはタイルを貼り全面壁紙で仕上げているので、どうせなら階段も塗装ではなくタイルかシートを使いたいと思いました。

以前使ったナオスシートの色が、この家の床色と似ているなと思い、切れ端を持ってきて確かめてみたらほぼ一緒だったのでこれを使おうと決めました。(フロアタイルだと幅がたりず継ぎはぎになってしまう為断念)
シートを貼る前にパテでビス穴や隙間や木の凹凸を整えたので、ハケとタオルでヤスった粉を拭き取っています。下地処理用プライマー OKN-700 1L「株式会社オカノ」

パテをした部分や木材は粘着力に不安が残るので接着補助剤(プライマー)で接着力を強化します。
ナオスシートのウィンザーオークNを使います。 「ナオス・テック株式会社」
裏面が10mm単位の印が付いているので、階段の長さに合わせてカットして使います。
まずは階段の側面(側桁)から貼っていきます。
階段のシート貼りは側面が一番難しいので時間を掛けてゆっくり貼ります。
右側の側面は1枚が繋がった状態で貼らないといけないので結構難しいです。
シートを半分だけめくり、側面に真っ直ぐ貼れたら残りの半分をめくり空気を抜いていきます。
踏板の角までスキージーで空気を抜いたら、踏板に合わせて切れ目を入れ側面を覆うように貼ります。ナオスシートは粘着力が強いですが、作業中の貼り直しができるので安心、勢いよく剥がすと角が裂けてしまう事があるので慎重進めます。
階段に合わせてカットできたら側面上の余っているシートを折り込んで仕上げます。
空気が入らないように角を出したら、スキージーで壁に押し込むように空気を抜き角を出します。
カッターで切った部分を剥がしたら側面は終了です。
プライマーが乾いてしまう為、プライマーは2.3列ずつ塗り、裏面のシートを少しずつ剥がしながら空気を抜いて貼ります。切れ目が隠れるように踏板と蹴上部分で切り分け、最後に滑り止めを取り付けて見えなくします。
階段のシートの色に合わせてスベラーズのベージュを取り付けます。
階段スベリ止め スベラーズ 1820「川口技研 」
滑り止めを取り付けることで、繋ぎ目が隠れて綺麗に仕上がります。
最後に壁側の側面に手すりを取り付けたら完成です。

シューズクロークに棚を作る

玄関横に作ったシューズクローク、パントリーに取り付けた板と同じ物を取り付けます。
余裕をもって靴を置けるように、奥行き350mmの棚を用意しました。
丁度良いレールの長さが無かったので、取り付ける位置に合わせてカットして使います。
全て同じ長さになるように、3本をマスキングテープで固定してカットしています。
レールの準備ができたらシューズクロークに固定。
レーザー墨出し器で垂直になっているか確認しながら固定し、水平器で平行を確認できたら全ての箇所をビスで固定します。
玄関の真正面は鏡を置きたいと考えているので、棚は設置せずにハンガーパイプだけ取り付けます。
着脱でるので必要ない場合は外して鏡を設置するか棚板を追加して使ってもらいたいです。

「WOODONE」のB-XMハイドア2200を取り付ける

各部屋のドアを設置していきます。
使用するドアは「WOODONE」のB-XM ハイドア 2200 スモークブラウン。
リビングキッチンは、縦に光を取り込めるラインが入ったXWを採用しました。
今までとは違う対応の接続部、差し込むように取り付けた後にカバーで蓋をするようです。
ドアを持ち上げた状態で接続部に差し込まないといけないのですが、ドアが重くて持ち上がらないので、段ボールを挟んで高さを合わせながら差し込みました。

差し込む時は真ん中のボタンを押しながら金具を奥まで差し込みます。
カチッと音が鳴るまで奥に押し込むと綺麗に入った状態のようです。
お風呂場に向かうキッチン側のドアは「WOODONE」B-DW ハイドア 2200 スモークブラウン。
こちらは裏庭からの光を取り込めるように全面ガラスのB-DWを採用しました。
となりの窓もガラスを入れているので、かなり明るいキッチンになります。

※廊下の窓にブラインドを設置すれば洗濯物や裏庭の様子を隠せるのでキッチン後ろはガラスを多めにしました。
1階のドア取っ手は全てゴールドにしました。
これで全ての内装作業が完了です。

※作業風景を動画にまとめています。

最終話!ラスト仕上げ【築55年の旧耐震空き家】#25

長いようで短かった約6ヶ月間、福井の「旧耐震シリーズ」をご視聴頂きありがとうございました。福井長期滞在の作業がこれで終わりと思うと少し寂しいですね。

関係各所のご協力を頂きながらスタートしたプロジェクトが無事終わり、達成感と安心感と感謝の気持ちと想う事の多い企画になりました。最後はいつも通り総集編にまとめて終わりたいと思います。
このシリーズでは、旧耐震の空き家を新耐震に工事し、空き家を購入して活用したいと思う方々の参考になるよう、タグに「セーチの旧耐震リノベ」とつけているので、順を追って読めばリノベが完成するような構成です。ぜひ参考にしてくださいね。

セーチ

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セーチ

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DIYのブログ『DIY MAGAZINE』を運営。福岡在住の28歳です。物件をセルフリノベーションしていく過程とDIYに関する情報を発信しています。