ロケットストーブとトリポッドチェアを自作

前回、ティピとタープを融合させた「ティープ」をDIYしてくれたジュン・ヘイガンさん。今回はこの時期のアウトドアシーンにピッタリなミニロケットストーブとトライポッドチェアをDIYしてくれました。

ロケットストーブとトリポッドチェアを自作

今回の2アイテムをDIYするにあたって考えたテーマは「持ち運び可能なモノ」。ジュンさん自身、関西に拠点を置いていて、出張などで移動することも多いことから、出かけるときは荷物を最小限にするそう。“コンパクトに収納できて、手軽に持ち運べる”ことの重要性を知っているからこそ、今回のギア作りのアイデアが生まれました。

 

もちろん材料の買い出しはジュンさん主導で行われます。

コストコやホームセンターなど誰でも買いに行ける場所で材料を調達します。

 

 

まずはミニロケットストーブの材料がこちら。

ロケットストーブはその名の通り、外で暖をとることもできるし、その火力を利用して調理をすることもできるユーティリティなギアです。

 

●道具と材料

■空のペンキ缶1個(ホームセンターで購入可能)

■スープの缶2本(上記のペンキ缶より一回り小さいサイズのもの)

■缶切り

■金切りのこぎり

■金切りバサミ

■ニッパー

■砂利(1㎝画ぐらいのなるべく細かいもの)

■薪

■小さめのオノやマタギ刀など薪を切る道具

■着火に使う藁

■フライパン

■革製の手袋

■ハンマー

■タッパー

■マジックペン

 

 

作り方

STEP. 1

スープの缶を開け、中身をタッパーなどに取り出します。

(※中身は捨てずに後で温めて美味しくいただきましょう)

 

中のスープを出したら、缶の中を洗い、上と下のフタ部分まですべて切り取ってください。

この工程をスープの缶2本分行います。

 

 

STEP. 2

手を怪我しないように、切り取ったフタと缶の切り端部分をハンマーで叩いて平らにします。

 

 

STEP. 3

空のペンキ缶の底から3~4㎝ぐらいのところに穴をあけるため、先程切り取ったスープ缶のふたの大きさをベースに切り取り線を書いていきます。

切取り線が丸になったら中心を決めて、その丸を8等分するような補助線を引いておくと、実際に切る時の目安になるので、便利です。

 

 

STEP. 4

実際に切取り線に沿って、缶に穴をあけて切っていきます。

缶を切る際は、切り端で怪我をしないように十分注意して下さい。

革の手袋などがあると安全です。

 

円状に切り取ったら、その切り端もハンマーなどで軽くたたいて平らにしておきましょう。

缶の形が変形するほど強く叩かない様に注意して下さい。

 

 

STEP 5

先程開けた穴の中に、上と下のふたを切り取ったスープの缶を半分ほど差し込みます。

 

 

STEP. 6

もう一つのスープの空き缶を上から差し込んでみて、その缶をどれぐらい切り取るかを調整します。

また先に入れたスープ缶の差し込んだ部分にちょうど引っかかるように扉の様に切り込みを入れるのがコツ。

すべて切り取らずに切り込みを入れた部分を折り返して引っ掛けると、しっかり固定されるので安定感が増します。

差し込んだスープの空き缶の上部が2cmほど出るようになるまで切り込みを入れます。

 

※写真ぐらいスープの空き缶の上部が上に出るイメージ。

 

STEP. 7

ペンキ缶の底に砂利を詰めていきます。底には横から差し込んだスープ缶の下の部分まで目いっぱい詰めます。

 

※底に敷く砂利の高さはこれぐらい。

 

※上からスープの空き缶をはめ込んで高さを調整します。

 

 

STEP 8

上から差し込んだスープ缶の外側に砂利を詰め込んでいきます。

 

※スープの空き缶の外側です。

 

※ペンキ缶の高さいっぱいになるまで砂利を詰めましょう。

 

 

STEP. 9

上部に飛び出たスープ缶を五徳に見立てるため切り込みを入れて交互に折り曲げていきます。

 

 

STEP. 10

薪を細かく切って、横から差し込んだスープ缶の中に入れていきます。

薪を切らなくても、地面に落ちた小枝などがある場合はそれを利用します。

(※枝などを利用する場合、まだ木に生えている枝を折るようなことは絶対にやめましょう)

 

薪を詰め込んだら、上から差し込んだスープ缶には着火剤となる藁をいれて、いよいよ点火です!

 

 

※薪を切るときは十分気をつけましょう。

 

 

小さくてもかなり火力が強いので、先程中身を空けたスープを温めてみます。

 

 

この時期、外で飲む温かいスープは格別ですね!

 

 

 

 

続いて、トライポッドチェアの製作にかかります。

 

3本の棒とロープさえあれば、簡易チェアを作ることが可能なDIY。

しかも折り畳みできるのでどこにでも持ち運べるという、今回のテーマにもピッタリなギアなのです。

 

●材料と道具

■棒3本(目安は直径4.5cm、長さ40cmほど。ホームセンターで手に入ります)

■10mのロープ

■革手袋

■のこぎり

■ハサミ

 

 

わずかこれだけの道具でトライポッドチェアを作ることができるのは驚きです。

 

STEP. 1

まず、3本の棒の上部に、のこぎりで十字の切り込みを入れていきます。

これはロープを引っかけるための切り込みなので、ロープの太さぐらいの切り込みが理想です。

 

※切り込みを入れる面が小さいので、のこぎりを扱う際は、怪我をしないように充分注意して下さい。

 

※これぐらいの切り込みが理想です。

 

STEP. 2

これだけじゃ、無機質で味気ないというジュンさんのアイデアで着色していきます。

今回の着色ではマスキングテープとスプレー塗料を使用します。

 

まずはマスキングテープを巻きます。

 

 

マスキングテープを巻いた上から、スプレーをかけていきます。まずは赤を。

 

 

つづいて黒を塗っていきます。

 

 

塗り終えたら、乾かします。

完全に乾いたのを確認したらマスキングテープをはがします。

 

 

少し色がにじみましたが、これもアジということで(笑)

個性的な脚ができあがりました。完成が楽しみです。

 

STEP. 3

3本の脚をロープで固定していきます。

 

 

一本の脚に5回ほどにロープを巻いたら、次の脚にという具合で固定していきます。

脚と脚の間にも縦にロープを巻くとしっかり固定されます。

 

※最後、真ん中の脚にたすき掛けの様にクロスするように巻き付けましょう。

 

STEP. 4

結び目を中央に移動させ、3本の棒が自立するかを確認します。

脚の長さを揃えるのも忘れずに。

 

 

STEP. 5

いよいよ、座面を作るためにロープを巻きつけていきます。

まずは大まかな輪郭を作り、その後に座面が安定するように巻いていきます。

 

 

先程入れた切れ込みにロープを引っかけます。

 

 

座面が安定するように巻きつけます。

 

 

輪郭を描くように巻きつけ、また座面を作るように巻きつけを繰り返します。

 

 

ついに座面が完成しました。

実際に座ってみます。

 

 

意外に安定した座り心地だったそう。

これで完成です!

 

 

先程作ったミニロケットストーブと並べてみましょう。

 

 

うーん……いい感じ。

 

 

ジュンさんが使うとさらに絵になりますね。

 

ミニロケットストーブの作成所要時間は2時間30分。

トライポッドチェアは1時間30分とそれなりに時間はかかりましたが、完成度はかなり高かったです。

ウィンターシーズンは、家に引きこもりがちですが、この2つのギアを作って暖をとったり、料理してみたりなど良いかもしれませんよ。

是非、試してみて下さい!

 

 

●PROFILE

JUN HAGAN(ジュン・ヘイガン)

 

ニュージーランド生まれ大阪府大阪市出身。MEN'S NON-NOなどの人気ファッション雑誌のモデルとして数多く活躍し、パリやミラノといった海外のファッションショーのモデルの経験。

2009年s/sコレクションより緻密なディテールと大胆なアレンジを得意とする「旅」をテーマにしたファッションブランド「HAGAN Garment Poets」を立ち上げ、デザイナーとして活躍する。

その他、ライブペインティングなどのクリエイターとしても多彩な才能を発揮し多方面にて活躍する。

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